写真はしれっと載っている

画像オジー・オズボーンのアルバム『DIARY OF A MADMAN』(1981年:画像)。
録音時のリズム・セクションはボブ・デイズリー(ベース:元RAINBOW)とリー・カースレイク(ドラム:元URIAH HEEP)。
しかし、二人はレコーディング後に脱退していた。
代わって加入したのがルディ・サーゾ(ベース:元QUIET RIOT)とトミー・アルドリッジ(ドラム:元PAT TRAVERS BAND)。
で、リリースされたアルバムにはルディとトミーの写真が載っていた。

そういうことは、別に珍しくもなんともない。
まあよくあることだ。
しかし、それが1回じゃ済まなかったりするのは、ちょっと珍しいかも知れない。

件のルディ・サーゾ。
彼がQUIET RIOT(70年代の方)に加入したのは、2ndアルバム『QUIET RIOT Ⅱ』(1979年)リリース直前。
アルバムでベースを弾いていたのはオリジナル・メンバーのケリー・ガルニだったけど、ジャケットにはルディの姿が。
つまりルディは、QUIET RIOTからオジー・オズボーンのバンドへと渡り歩く過程で、演奏はしてないけどメンバーとしてクレジットはされている…という経験を2回繰り返しているということに。
流石にそういう人は、他にいないんじゃないでしょうか。
この話、昔のBURRN!に載ってたんだと思う。


ルディ・サーゾとは逆に、URIAH HEEPに一瞬参加して1曲だけクレジットされたり(まあ1曲しか参加してないから当然だが)、RAINBOWに一瞬参加してるんだけど『LONG LIVE ROCK 'N' ROLL』(1978年)に自分の演奏が使われてるかどうかわからないという、マーク・クラークなんて人もいましたね。
(マーク・クラークについてはhttps://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1319.htmlを御参照あれ)
URIAH HEEPにRAINBOW?
リー・カースレイクとボブ・デイズリーが参加してたバンドじゃねえか。
本当にこの世界は、広いようで狭いというか。


それにしてもボブ・デイズリーとリー・カースレイク。
『DIARY OF A MADMAN』ではソングライティングにも参加して、貢献度は高かったはずなのに、その後アルバムの演奏自体を差し替えられてしまうという…。
不憫な。


(2024.12.25.改訂)

EDDY GRANT/Romancing The Stone(1984)

画像以前にも書いたけど、俺が初めて聴いたエディ・グラントの曲が、このシングルA面だった。
聴いたというか、「ベストヒットUSA」でPVを観たんだね。
ドレッドヘアの、どー見てもレゲエの人という感じの黒人が、えらくロックっぽくて軽快な曲を演っているんでびっくりしたモノでした。

この人が、THE CLASHがカヴァーした「Police On My Back」のオリジネイターとして知られるTHE EQUALSのギタリストだったと知ったのは、ずっと後のこと。
エディ・グラント/EQUALSについては、前に一度このブログで書いたけど。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1111.html
エディは1971年1月、心臓疾患が原因でEQUALSを脱退。
プロデューサー/ソングライターとして活動した後、75年にソロ活動を開始。
ガイアナ出身で、EQUALS以降は英国で活動していたが、82年以降はバルバドス在住。

1982年に6thアルバム『KILLER ON THE RAMPAGE』が全英7位・全米10位の大ヒット。
シングル「I Don't Wanna Dance」は全英1位、「Electric Avenue」は全英・全米とも2位。
「Romancing The Stone」は、84年の7thアルバム『GOING FOR BROKE』からのシングル・カット。

先に書いたとおり、軽快でロックっぽくてスピーディーな曲。
演奏は全部自分でやってるはずで、リズムは打ち込みっぽいんだけど、そのチープさもイイ感じ。
またギター・ソロがメロディアスで実にカッコいい。
この人、“ブラック・ロック”の元祖の一人だと思う。
本当に大好きな曲で、DJでも随分回した。

果たしてこのシングル、全英52位・全米26位と振るわず。
以後、エディ・グラントは1988年の「Gimme Hope Jo'anna」(全英7位)までチャートと縁遠い存在となったのだが。
個人的には(リアルタイムで聴いた刷り込みもあるんだろうけど)「I Don't Wanna Dance」や「Electric Avenue」よりも好きな曲。

B面はオリジナル・アルバム未収録のライヴ「My Turn To Love You」。
こちらもファンキーで良い曲。


(2024.12.25.改訂)

FOLLOW-UPバックナンバー

画像FOLLOW-UPの最新号、Vol.163(画像:今回は俺仕事してません)が届いたので読んでおりましたら。
おや…FOLLOW-UPのバックナンバーって、Vol.85(2010年5月号)からの分は全部WEBで見られるようになってるのね。
知らんかったわー。

http://diskunion.net/follow-up/

FOLLOW-UPでインタヴューしたり原稿書いたりした時は、このブログでも逐一お知らせしてるんだけど。
以前にやった仕事もWEBで改めてお読みいただけるということなんで、ご興味ある方はアクセスしてみてくださいね。

改めて思い返してみると、けっこういろんなミュージシャンやバンドにインタヴューしたり、記事を書いたりしたモノです。
Vol.86の中学生棺桶(RIP)とか。
Vol.133のCo/SS/gZとか。
(Co/SS/gZには2回インタヴューした)
Vol.135の人間椅子とか。
(人間椅子には3回インタヴューした)
Vol.139のD・O・Tとか。
Vol.147の遠藤賢司とか。
(エンケンさんには2回インタヴューした)
Vol.150の流血ブリザードとか。
(流血ブリザードには2回インタヴューした。このバンドについては“いろいろ”あったな~)
Vol.157のETERNAL ELYSIUMとか。
Vol.160の上坂すみれとか、映画『地獄に堕ちた野郎ども』関連の座談会とか。
(上坂すみれちゃん、かわいかったなー、超絶かわいかったなー)

今でも面白く読めるインタヴューや記事が、あるんではないかと思うんですけど。
よろしかったら、是非チェックしてみてください。
もちろん俺がやったインタヴュー以外にも、いろんなバンドやミュージシャンが誌面を飾っていて。
それらがフリーペーパー、つまり無料で読めるワケなんだから、考えてみたら随分贅沢なもんだと思います、FOLLOW-UP。


ちなみに最新号は何と言ってもOLEDICKFOGGYとILL-BOSSTINOのインタヴューに注目ですね。
あとベッド・インのライヴレポートも。
それと、ここ2年くらいやっていなかった年間ベスト企画が規模を縮小して復活してます。
25日くらいから絶賛配布中、のはず。


追記:
しかしその後FOLLOW-UP自体がなくなることに。

(2024.12.25.)