
はい、昨日はMONE¥i$GODのヴォーカリストKANの50歳を呪う…じゃなかった、祝うイヴェント「大人になんかなるもんか」でございました。
電車が遅れ、たどり着いた東高円寺はまだ雨が降っていて。
天気予報が当たっていれば、帰りにはやんでいるはず…と念じつつ会場入り。
開場予定時刻より前にお客さんが来始めたとのことで、定刻よりも少し早くイヴェントがスタート。
1st SET
Black Rainbow/MONE¥i$GOD
L.A.Blues/THE STOOGES
Bonzo's Montreux/LED ZEPPELIN
Ghost Rider/SUICIDE
White Light/White Heat/THE VELVET UNDERGROUND
Ella Guru/CAPTAIN BEEFHEART & HIS MAGIC BAND
Low Self Opinion/ROLLINS BAND
Paint It Black/DEEP PURPLE
Jam Jem Jim Jom Jum/ANTHONY MOORE
演奏スタートは10分押し。
次にNEU!でも回そうかと思っているところに、一番手のだくろぷかん登場。
濁朗(エレクトロニクス)+gloptin(パーカッション、エレクトロニクス)+KAN(ヴォーカル)による、この日限りのユニット。
セットリストには“黒”とか“ドドドド ダン”とか“ミドル”とか、曲名ではなく曲調(?)が書かれていて。
即興的なステージだったと思われ。
で、1曲目がいきなりTHE STALIN「ワルシャワの幻想」(!)。
コレも、「ワルシャワの幻想」っぽいのを…とか言ってたらKANちゃんがそのまんま歌ってしまったらしい(笑)。
以下、エレクトロニクスが唸りを上げ、自作メタル・パーカッション類がガンガン鳴り、そこにKANのディストーション・ヴォイスが斬り込むという極悪なステージが展開。
冒頭から主役の熱演で、大いに盛り上がる。
2nd SET
ポン中音頭/鳥肌実
My Sweet Dog/流血ブリザード
あなたとあたし/十四代目トイレの花子さん
おんなの独立記念日/イライザ・ロイヤル&ザ・総括リンチ
愛・エロス/QUEEN BEE
Harder/SABOTEUR featuring CHLOE NICHOLE
Tango Fango/GURU GURU
二番手はヒミツの錯乱棒。
オーソドックスな4人編成だが、ヴォーカルのパフォーマンスは全然オーソドックスじゃない。
なんか、全身にエロ漫画のページのコピーが貼り付けてあって、甲高い声で叫びながら暴れまくる。
その後、股間にディルドーの付いたパンツ一丁に。
歌詞はまったく聴き取れなかったものの、とにかくハイテンション。
DJで回した流血ブリザードあたりと対バンさせたいな…と思ったけど、芸風がバッティングする気も。
このへんで、イヴェントを主催したカコ嬢の手になるモツ煮込みをいただく。
コレが激美味くて。
フロアには知った顔や意外な顔がちらほらと。
3rd SET
Reggae Sounds/LINTON KWESI JOHNSON
They Laughed/TOMMY McCOOK
Judge Dread/PRINCE BUSTER
この間10分ほど。
三番手の歪みちゃん(画像:DJブースから撮ったのでモトイしか写ってない)はあっという間にセッティングを終え、カトウ(ヴォーカル、ベース)が暗幕の向こうで吠え始める。
1年8ヵ月ぶりに観る歪みちゃん…だったが。
1曲目からモトイのギターの音が出ない。
モトイは2曲目でも音が出ず、遂には引っ込んでしまい。
カトウとアラブ(ドラム)だけで演奏続行。
…と思ったら、3曲目でモトイが戻ってきてシールドを交換。
ようやくまともに演奏出来る状態に。
アラブは更にでっかくなっていて(120kgとか…)、その分パワーも増大。
そのためか演奏全体にパワフルさが増していて。
モトイはシールドをアンプに直だったので音色こそ違っていたけど、フレーズはあの変なフレーズのまんまだから、結局モトイだ。
(そしてあの変なアクションも)
そして、弾き語りでも十分インパクトを与えられそうなカトウの力強いヴォーカルがキモ。
4th SET
セシールの雨傘/飯島真理
お人形畑/谷山浩子
Udu Wudu/MAGMA
Klaus Kombalad/MAGMA
Witching Hour/VENOM
Crucifixion/HELLHAMMER
Bomber/GIRLSCHOOL
Time Bomb/G.B.H
フェードアウトで曲を切り替えて、飯島真理からG.B.Hまでの不気味なグラデーション(笑)。
トリ前はVLADIVOSTOK POWDER GENOCIDE。
1年ぶりくらいに観たと思う。
相変わらず猛スピードで走って直角に曲がりながらハード・ロックとジャズとサーフをクロスオーヴァーするようなショート・シャープ・ハードコア。
1曲の長さよりもMCの方が絶対に長い(笑)。
…で、活動休止だそうで(!)。
青山まりな(ギター)が“ばね指”の治療で休養に入るとのこと。
治らなかったら解散するとか。
治してね。
5th SET
War Pigs/BLACK SABBATH
Summertime Blues/BLUE CHEER
Kick Out The Jams/BLUE OYSTER CULT
N.I.B/BLACK SABBATH
Sweet Leaf/BLACK SABBATH
今度はフェードアウトじゃなくてカットインで切り替える、ちゃんとしたDJのような(笑)プレイを。
そしてトリのSITHTERが演奏を始めて、暗幕が…開かない。
ステージ前に暗幕が下りたままの状態が10分近く続いてから、ようやくメンバーの姿が。
それにしてもラウドで重い。
暗幕の向こうから聴こえるとんでもなく歪んだノイズに、ギター以外にシンセとかエレクトロニクス奏者がいるのかと思ったぐらいで。
実際にはギター2本とベースによる、ディストーションの壁。
そしてギター兼ヴォーカルの狂気じみたアクション。
暗黒と暴虐のドゥーム・メタル。
このバンド、全然知らなかったけど、カッコいいねえ。
いきなりフツーに「メンバー紹介します」なんて言ったと思ったら、この日で脱退するドラマーだけ紹介して演奏に戻った。
で、最後にKANが一言あいさつ。
俺も最後に1曲。
ED
Maggot Brain/Funkadelic
いや、実に楽しいイヴェントでした。
DJも好評でありがたい限り。
お客さんに煙草一箱もらっちゃった。
しかもちゃんと俺が吸ってる銘柄。
外に出ると、雨はやんでいた。
無事帰宅。
(2025.2.25.改訂)