明日渋谷でお会いしましょう

画像はい、「HANKY PANKY」@渋谷ロックのこころ、いよいよ明日となりました。

選曲まだ済んでない。
コアになる曲は選んであるんだけど、もう1パターンくらいのセットリストが組める音源用意したいなーと。
今夜コレから考えます。

既に各方面から参加の連絡いただいておりますが。
御都合付く皆様は是非いらしてね。
入場無料、出入り自由だし。
全DJ、選曲は80年代洋楽縛り。
サタデーナイトだけど、オールナイトじゃなくて中高年に優しい19時~23時のイヴェント。

…と言いつつ、23時以降はDJ阿部孝行が一人残って、ブースを開放して自由参加形式で朝までパーティー続くみたいです。
我こそはと思う人はレコード持参で朝まで行っちゃってください。
(俺は帰ると思うけど)

『DJ道』が大人気のムラマツヒロキ先生も回します。
単行本持ってる人は、持参してサインとイラストを入れてもらっちゃおう。

しかし、ざっくり80年代洋楽と言っても相当幅広いよな。
「HANKY PANKY」は“UKナイト”の時もあり、基本的に英国モノが多いんだけど。
マイケル・ジャクソンもケニー・ロギンスもBON JOVIも80年代洋楽だし。
MEN AT WORKもブライアン・アダムスもMEN WITHOUT HATS(覚えてる?)もREAL LIFE(覚えてる?)も80年代洋楽だし。
各DJがどんな選曲するのか、俺も楽しみであります。


ともあれ明日渋谷で。
多数御来場お待ちしてます。


(2022.10.19.改訂)

AMON DUUL/DIE LOSUNG(1989)

画像少し前にオリジナルAMON DUULの編集盤『DISASTER』(1972年)を紹介したが。
こちらはAMON DUULはAMON DUULでも60年代のAMON DUULではなく、80年代に“AMON DUULを名乗って活動していたバンド”。
紛らわしいね。
当時はあのレコードコレクターズですら、このAMON DUULがオリジナルのAMON DUULと混同して紹介されていた。

AMON DUUL Ⅱがアルバム『VORTEX』(1981年)を最後に消滅したのと入れ替わるようにして登場した、“新たな”AMON DUUL。
その実態は、かつてAMON DUUL Ⅱの中心メンバーだったジョン・ヴァインツァール(ギター)と、初期AMON DUUL ⅡのメンバーでHAWKWINDにも在籍したデイヴ・アンダーソン(ベース)だった。
このアルバムは俗に“AMON DUUL UK”とも呼ばれる彼らの3rdアルバム。
89年…ジャケットに“THE CD LABEL”と大書されているのが時代を感じさせる。

ジョン・ヴァインツァールは“ペンギン”、デイヴ・アンダーソンは“ホーク”とクレジットされている。
実際このバンドが1982年にリリースした1stアルバムは『HAWK MEETS PENGUIN』というタイトルだった。
で、他の参加メンバーが実に興味深い。
ギターはジョン以外に、THE GROUNDHOGSのトニー・マクフィー(!)とOZRIC TENTACLESのエド・ウィン。
エドはこのアルバムのプロデュースも担当している。
当時CDデビュー前後だったOZRIC TENTACLESはこの頃HAWKWIND主導のベネフィット・アルバムに参加していて、やはりこのあたりとのつながりが密だったのだなと感じさせる。
(ってか、アルバム・デビューするかしないかの時点でプロデュースを任されているとは)
シンセサイザーとパーカッションも、当時OZRIC TENTACLESのメンバーだったジョーイ・ヒントンとマーカス・ディエス。
当時の俺は件のベネフィット・アルバムでOZRIC TENTACLESの名前を知ったばかりだったので、その後ビッグ(?)になるとは予想もしていなかった。
シンセはもう一人、このバンドの2ndアルバム『MEETINGS WITH MENMACHINES UNREMARKABLE HEROES OF THE PAST』(83年)からのメンバーだったミック・チェットウッドという人が担当。
そしてドラムはVAN DER GRAAF GENERATORのガイ・エヴァンス(!)と、当時GROUNDHOGSのドラマーだったミック・ジョーンズ。
トニーとミックの参加は、この頃デイヴがGROUNDHOGSに在籍していた縁だろう。

一番びっくりしたのは、“スペシャル・ゲスト”としてロバート・カルヴァート(元HAWKWIND)がヴォーカルに迎えられていたことだ。
ヴォーカリストとしてはもう一人、ジュリー・ウェアリングという女性が参加。
ジュリーは『MEETINGS WITH MENMACHINES UNREMARKABLE HEROES OF THE PAST』にも参加していたシンガーだが、彼女はその後デイヴ・アンダーソンと共にロバートのアルバムにも参加している。
その縁でロバートが引っ張り出されたのかも知れない。
ただ、ロバートはこのアルバムのリリース前、1988年8月に亡くなっている。
なので、AMON DUULのこのアルバムは多分(同じ89年に続いてリリースされた4th&ラスト・アルバム『FOOL MOON』と並び)、ロバート生前最後のレコーディングだと思う。

さて、30年近く前にこのアルバムを初めて聴いた俺がどう思ったか。
当時ファンジンで書いた記事が今でも手元にある。
曰く“冗漫なハード・ロックに終始している”。
あ~…わかってなかったなー…。
今では全然OKです。
どの曲で誰が叩いているのかクレジットされていないんだけど、腰の据わった歯切れの良いドラムに乗せて、スペーシーなシンセとイイ感じに歪んだギター。
そして晩年のロバート・カルヴァートの、絶唱としか言いようのないヴォーカル。
同時期のHAWKWINDあたりと並び、80年代末ならではのアシッド・ロックを追求したかの1枚に仕上がっている。

ジョン・ヴァインツァールは21世紀に入ってAMON DUUL Ⅱに復帰。
デイヴ・アンダーソンはその後どうしてるかよくわからない。


追記:
デイヴ・アンダーソン、ニック・ターナーと活動するなど、現在も現役の様子。

(2022.10.17.)

EL ZINE VOL.32

画像はい、EL ZINE最新号です。

前々号、前号とMOTORHEADについて取り上げてきました。
今回はシリーズ最終話…1995年からレミー、フィル・キャンベル、ミッキー・ディーという不動のトリオ編成でレミーが亡くなるまで続いた、MOTORHEAD最終ラインナップの20年について書きました。
第1回は75~82年、第2回は82~95年、そして第3回は95~2015年をそれぞれ4ページということで、今回は記述もちょっと駆け足気味になっちゃってるかも知れませんが、そうは言っても95年以降のMOTORHEADについてある程度きちんと紹介した記事はこれまであんまりなかったと思います。
皆様、是非お読みください。


他の記事も濃いです。
表紙と巻頭インタヴュー、そしてメンバー自身による日本ツアーのレポートが載っているのはオーストラリアのENZYME。
(目次ページに載ってる、メンバーが職務質問受けてる写真が笑える)
そしてSLIP HEAD BUTT他で知られる素敵なお姐さん・YUMIRRINのロング・インタヴューとか。
RATOS DE PORAOの来日ライヴ・レポートとか。
パンク/ハードコアで育ちながらも直接バンドやライヴの写真を撮るワケではなく、しかし見る者に強烈なインパクトを残すフォトグラファーYoshi Yubaiのインタヴューとか。
御馴染みTOM AND BOOT BOYSのカナダ・ツアー・レポート前編とか。
(写真ちっちゃい…)
ABIGAIL/BARBATOSのYasuyukiインタヴューとか。
(インタヴュアーは件のYoshi Yubaiが務めている)
ちょっと意外な(?)京都の“BEAT CRAZY”についての記事とか。


ここんとこ隔月刊の安定したペースで出ているEL ZINE。
次の号の仕事も、早速始めます。
まずは最新号をどうぞ。
EL ZINE VOL.32、30日発売。


(2022.10.17.改訂)