EL ZINE VOL.35

画像はい、EL ZINE最新号、本日発売されてます。
今年も隔月刊ペースをキープするか…?

さて、ここんとこ連日GGアリンGGアリン言ってて申し訳ない(?)ですが…ここでもGGアリンです!(キッパリ)
コレは映画『ジ・アリンズ/愛すべき最高の家族』絡みで仕事が入ってくる直前(映画の試写もまだ観てない段階)の、昨年12月~今年の1月にかけて書いた記事。
4ページにまとめるのは大変だったけど、それでもGGの足跡をまとめた日本語の記事としては例のないヴォリュームになっているのではと。
皆様、是非お読みください。


他の記事も興味深い。
表紙と巻頭はコロンビアのパンク。
(DEAD HEROって…こんなセクシーなおねいさんがヴォーカルのOi!バンド、ちょっと他にないのでは)
あとPOIKKEUSミナミタケシのインタヴューとか。
スウェーデンの80'sハードコア・バンドD.N.A.(NO NEW YORKのバンドではない)のインタヴューとか。
DOOM(日本じゃなくてイギリスの方)のドラマー、スティックのインタヴューとか。
博多のRAWパンク・バンドKUOLEVAのインタヴューとか。
イギリスのクラスト・パンク・バンドBINGE DRINKERのインタヴューとか。
仙台のハードコア・バンドEYESCREAMのインタヴューとか。
テキサスのポスト・パンク・バンドANNEXのインタヴュー後編とか。
フォトグラファーYoshi Yubaiによるアートブックのレヴューとか。


次号は4月発売予定で、既に次の記事に取り掛かっています。
(実はその次の記事も、もうほぼ決定している)
小学生女児と仲良くなった山路編集長の、明日はどっちだ…。

『ジ・アリンズ/愛すべき最高の家族』パンフレット

画像連日GGアリンがーGGアリンがー言ってますが。
俺自身、この21世紀にGGアリンをネタに仕事が出来るとか思ってなかったよ…。

で、この23日(土)からめでたく劇場公開されている映画『ジ・アリンズ/愛すべき最高の家族』。
劇場で販売されているパンフレットに寄稿しています。
GGアリンのバイオグラフィと、短いコメントを担当。
現物は25日にDOMMUNEのスタジオで受け取った。

ぶっちゃけどちらも映画の公式サイト(http://theallins.jp/)で読めるんですが。
フィジカルでお持ちになりたい方は是非お求めください。
サミ・サイフ監督のインタヴューとかも載ってます。

それにしてもGGアリン。
今年で没後26年。
基本的には坊主頭で小太りで裸でウンコまみれの人で済まされがちながら(←でもコレは最晩年の2年くらいのイメージで、80年代はかなりカッコいいルックス)、そうは言っても評価は高まり続けている感が。
生前よりも断然高評価だろう。
ランディ・ローズを指して、死んだら下駄をはかされる的なことを語ったのはレミー。
そのレミーも、皮肉にも同じような感じになった。
(レミーがBURRN!の表紙になったのは、亡くなってからのこと)
GGも然りか。

それでもイイと思う。
もちろん生前にもっと評価されるべきだったとは思うものの、死語に高く評価されるのが無駄だとも思わない。
DOMMUNEではそれほど突っ込んだ話は出来なかったけど、GGアリンという人、お下劣なのに耳に馴染むキャッチーな曲を書く天才的なソングライターとして、もっともっと評価されてイイと思っている。
多くの人にGGを聴いてもらいたいし、今度の映画もなるべくたくさんの人に観ていただきたい。


(2022.11.7.改訂)

GG ALLINを語りました

画像はい、25日(月)DOMMUNE御覧くださった皆様、ありがとうございました!

先日書いたとおり、出演のオファーは一度断わった。
25日と26日が原稿締め切り。
しかも今日26日は用事があったので、23時半までの番組に出て終電を逃すのはおよそ不可能な話だった。

しかし再度オファーされて、結局断わり切れずに折れる。
出演が決定したのは23日午後。
ネット上では早速告知が始まってしまった。
死力を振り絞り、25日締め切りの仕事を23日の深夜に前倒しで入稿し、今日締め切りの原稿を見直して入稿するだけの状態まで仕上げ、DOMMUNE出演の準備。
(ってか真っ先にやったのが、上尾のウエスタン・グッズ専門店で新しい帽子とシャツを買うこと…って、準備の方向性が違う!)

出演者が俺の他に中原昌也さんと宇川直宏さんに決定したと知らされたのは当日。
(宇川さんはDOMMUNE代表だが、番組に直接顔を出すのはレア)
本番1時間前にDOMMUNEのスタジオに行って、東欧ブラック・メタルの番組をナマで観ながら打ち合わせとも言えないような打ち合わせ。
(DOMMUNEのスタジオが予想よりもずっと小さくて驚く)
トークは21時から22時半までの1時間半で(←というのを知ったのも前日)、それから1時間をDJとかでつなぐ必要があるという。
DJ云々の話はまったく知らず、とりあえずGGアリンのレコードやCDを少し持ってきてくれないか…と言われていた俺が持参したのは、CD5枚とLP2枚。
しかもそのうち2枚はGGじゃなくてデイヴィッド・ピールのCD。
(GG参加)
その場でなし崩しにDJをやることが決定してしまう。
23時まで俺、その後は中原さん。
(中原さんもGGの7inchを5~6枚持参していただけだった)

そんなこんなで本番スタート。
共演はサブカル界隈のビッグネームお二人。
中原昌也さんは、予想通り(?)最初はちょっととっつきづらい感じの人だなと。
しかし本番中に音源をかけたり映像を出したりでカメラが回っていない間に、フレンドリーに話しかけてくれるようになった。
宇川直宏さんは…スカしたサブカルの人みたいな感じだったらどうしよう、とか思っていたのだが、いかにも如才ないながらも凄くフランクでチャーミングなお人柄。
俺は一応“司会”という名目で呼ばれていたんだけど…実際に御覧になった皆様にはおわかりの通り、ほとんど宇川さんが仕切る形で進行。
宇川さんと中原さんは合間毎にスタジオ内のバーカウンターで酒を調達していたが、テーブルの下、俺の足元にはほぼ無尽蔵(?)な缶ビール。
途中からは概ねビール飲みながら笑ってるだけの人と化していた…。
だって宇川さん凄いんだもん。
ほとんどぶっつけ本番で、あんな立て板に水状態で流暢にしゃべれるって、俺には絶対無理。
今回の映画『ジ・アリンズ/愛すべき最高の家族』を『ピンク・フラミンゴ』と結び付けて語るのには感服。
番組が成り立ったのは、間違いなく共演のお二人あってこそ。

そしてトークが終了してDJ。
名だたるDJさんたちが出演しているプログラムに、DJらしいスキルもない上にCD3枚だけでやりくりする酔っぱらいのエアギタリストが登場するという悪夢…。
(しかも1枚はすぐに読み込まなくなって、その後は2枚を交互に回していた)
DJブースも複数のカメラで撮影されていたが、まったく意識することなくGGアリンの音源を垂れ流しつつエアギターをカマす。
合間にずっとビール飲んでたし…。
(DOMMUNEのスタジオにいる間に6本ぐらい飲んだと思う)
セットリストを覚えていない…。
(そんなことは滅多にない)

DJを中原昌也さんに譲り、タクシーで恵比寿駅、そして湘南新宿ラインの終電で帰宅。
得難い体験でした。
もしもう一度出る機会があったら(ないんじゃね?)、アナログ7inchオンリーでもうちょっとちゃんとしたDJやりたいな。
とりあえず今日締め切りの原稿を今朝入稿して、次の仕事にかかります。
改めて、昨夜DOMMUNE御覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。


(2022.11.7.改訂)