5月は渋谷

画像はい、平成も今日で終わりですってよ。
まあ別に関係ないけどな。

で、これまたどうでもいいけど令和最初のDJです。
(いや、令和がどうでもいいんであってイヴェント自体はどうでもよくないよ?)
「PARALYZE」で御馴染みDJ YOUが新しく立ち上げたイヴェント「音楽酒場交遊録」の2回目に呼んでいただきました。

以下コピペ。



□■□音楽酒場交友録Vol.2□■□
~ROCK´N ROLL SPECIAL~
【日時】:5月13日(月)19:00~23:00
【場所】:渋谷SHIFTY
https://www.facebook.com/BarShifty/
【料金】前売り¥1000(1D付)/当日¥1500(1D付)/飲み放題券¥3000

【LIVE】
今泉まな
魔法使いと怪獣と
金谷&千明 

【DJ】
TAI―C(Rock This YOKOHAMA Town)
ERI&ARI(CRASH★69★BABY)
DORO
YOU(PARALYZE/OUTSIDER)
大越よしはる

【FOOD】
Healthy Junk Kebab A―tan´s

音楽、お酒、フードをテーマに酒場感覚で音楽仲間の友好の場を深める新感覚LIVE&DJパーティー開催!今回はロックンロール特集!都内で活躍するロックンロールアーチスト&DJが集結!平日にリーズナブルで気軽にクラブ、ライブハウス、居酒屋を融合したような空間を堪能できます。皆様お越し心よりお待ちしています。


以上。
今回“ROCK 'N ROLL SPECIAL”ということで、R&Rを回してくださいと言われました。
まあ言われなくてもいっつも回してるけどな…。

俺は21時半から30分回します。
御都合付く皆様は一緒に飲み放題しましょう。
御来場お待ちしてます。

KBB/PROOF OF CONCEPT(2007)

画像日本のプログレは80年代の有名どころばかり聴いていて、現行バンドはさっぱりだった。
そんな中で強い印象を残した1枚。

KBBは1992年結成。
中心人物である壺井彰久は当時学生だったという。
2000年に1stアルバム『LOST AND FOUND』を、フランスのムゼアからリリース。
デビューの時点で国際規模だった。
01年から壺井彰久(ヴァイオリン)、高橋利光(キーボード)、Dani(ベース)、菅野詩郎(ドラム)という不動の4人編成となり。
『PROOF OF CONCEPT』はスタジオ・アルバムとして3作目、ライヴ盤を含めると4thアルバムとなる。

ちょっとしたドラム・ソロとも言える叩きまくりのドラムで始まる1曲目「Inner Flames」から、いきなり10分半の大曲。
以下、4分台~9分台の様々な楽曲が収録されている。
手数の多いドラム、タイトに疾走するベース。
そのリズム・セクションの上で、エレクトリックとアコースティックを使い分けるヴァイオリンと各種の鍵盤類が縦横に暴れまわる。
海外で認知されるうえで、インストゥルメンタルであることは有利に働いたかもしれない。
ともあれピアノと艶やかな生ヴァイオリンによるクラシカルなアンサンブルがある一方で、エフェクトをかけたエレキ・ヴァイオリンとモーグなどのシンセ類が鳴りまくったり、ギターレスとは思えない歪んだサウンドの応酬も。
非常にドラマティックでダイナミック。

全体的にはややフュージョン寄りのプログレという感じだが、クラシックやシンフォニック・ロック、ジャズやジャズ・ロックの要素もあちこちにちりばめられ。
デビューがヨーロッパのレーベルだっただけあってというか、ヨーロピアンなテイストも随所に。
個人的にはヴァイオリンが時々ARTI E MESTIERIっぽく聴こえたりするのにグッとくる。
一方でシリアス一辺倒でなく、ヴァイオリンというよりもフィドルと言いたくなる愉快かつ軽快なプレイ(とはいえ弾きまくり)の「Rice Planting Song」なんてのもあったり。

バンドはこの後2013年にアルバム『AGE OF PAIN』をリリース。
壺井彰久をはじめとする各メンバーがあちこちで活躍する一方、バンドのHPを見ると現在ライヴ予定はなしとのこと。
『AGE OF PAIN』から既に6年。
今後はどうだ。

「FRACTAL MODULATION」@落合SOUP

画像本日。
元GALLHAMMERのrisaripaの主催イヴェント、2日目。
昨日は同じく元GALLHAMMERのViviankristが出演していて。
俺は彼女と某SNSでつながっているのだが、昨夜は行けず。
そして今夜は彼女は会場に来られなかった。
なので会えなかったのは残念。
(GALLHAMMERのライヴを観たこともないので、会ったことがない)
それはそれとして興味深いイヴェントだった。

生まれて初めての落合。
高田馬場から東西線で一駅なんだね。
SOUPはもっの凄く小さいハコ。
ステージがない。

フロアに入ると、小川直人が演奏中。
オープニングと転換はDJとかではなく、彼が演奏。
名前は以前から知っていたが、初めてナマで観た。
CDJとモジュラーシンセを使って、女性ヴォーカルのポップス(ヴァネッサ・パラディとか)にシンセノイズをかぶせる。

ステージがないということで、だくろぷかんはフロアの三方にバラバラに陣取って音を出し始める。
クリッペンリポンの濁朗(エレクトロニクス)とgloptinコマツ(メタル・パーカッション、エレクトロニクス)とMONE¥i$GODのカン(ヴォーカル)のユニット。
1回きりの企画だったはずが、好評につき活動継続中。
メタル・パーカッションとエレクトロニクスに自前のアンプまでくくりつけたコマツの機材が要塞のようだ。
以前観た時ともまた違う演奏。
クリッペンリポンともgloptinともMONE¥i$GODとも違う演奏。
コマツはメタル・パーカッションを叩きまくるだけでなくエレクトロニクスによるノイズ成分も多め。
そして濁朗とコマツが作り出すノイズの上でカンが吠える。

次に登場したのはPK///。
エレクトロニクス兼ヴォーカル、メタル・パーカッション兼スネア他の二人組。
SUICIDEとDAFとEINSTURZENDE NEUBAUTENと80年代末のエレクトロ・ボディ・ミュージックを混ぜて思いっきりダンサブルにした感じ。
カッコよかった。

その次にLINEKRAFT。
壁面に不穏な感じのモノクロ画像を投影しながら、エレクトロニクスと変調したヴォーカルとフロアタムとメタル・パーカッション(ってかドラム缶)を一人で担当してフロアをのたうち回る。
これまたカッコよかった。

落合SOUP、噂には聞いていたがもの凄く音のいいハコ。
ただ、キャパ100人とかいうものの、実際に100人入ったら死人が出そう(笑)。

そして、元MAYHEMのマニアックとrisaripaのデュオ(画像)。
マニアックをナマで観るのが実現するとは…。
で、顔までタトゥーが入ったマニアックは艶消しの黒いSGを弾き、全身黒ずくめに裸足のrisaripaはモジュラーシンセとフロアタムを担当。
ダーク・アンビエント的な導入部から、徐々にノイズ全開となる。
risaripaは機材に覆いかぶさるようにしてノイズを発しつつ、随所でフロアタムを叩く。
(時々にやにや笑いを浮かべていて怖い)
随分太って往年の面影がないマニアック、約45分のセットの中で、彼がヴォーカルを披露したのはわずか。
しかし、そのヴォーカルはMAYHEM時代のスクリームそのもの。
オーディエンスの中にはメタルヘッズ風の人も何人か見受けられたが、彼らはこのパフォーマンスをどう思っただろうか。
“Maniac plays MAYHEM”とか銘打ってバンド編成で来日すれば、もっと大きいハコを満員に出来ただろう。
しかし今の彼にはそんな気はさらさらないと思われ。
個人的にはとても楽しめた。

マニアックとBLUE OYSTER CULTの話をしたりして帰宅。
会場でお世話になった皆様、ありがとうございました。


(2022.11.11.改訂)