
俺がゴダイゴを初めて知ったのは、もちろん(?)TVドラマ『西遊記』のテーマソングだった「モンキーマジック」と「ガンダーラ」だった。
このブログを御覧の皆様でも、同様の方は多いのでは。
1975年、タケカワユキヒデのアルバムのレコーディングにミッキー吉野グループが参加し、そのまま新バンド・ゴダイゴへと移行。
78年に「モンキーマジック」と「ガンダーラ」で一気にお茶の間へ進出。
前年にデビューした”お茶の間ロック御三家”、Char、原田真二、世良公則&ツイストと大きく違ったのは、ソロ・シンガーでもなく、ヴォーカリストの名を冠したバンドでもなく、あくまで5人編成のバンドであったところだろう。
ツイストは別に世良公則のバック・バンドだったワケではなく、一方ゴダイゴもタケカワユキヒデというフロントマンがいたワケとはいえ、”タケカワユキヒデ&ゴダイゴ”ではなくインストゥルメンタル部分も存分に聴かせるゴダイゴという5人組、しかも英詞中心とあって、インパクトは大きかったはず。
ともあれ79年には”ユニセフ国際児童年協賛曲”「ビューティフル・ネーム」もヒット。
バンドはまさに絶頂期にあった。
ロックのロの字も知らなかった当時の俺は、ミッキー吉野がかつてゴールデン・カップスのメンバーだったことなど知る由もなかったが。
そんな中、映画版の『銀河鉄道999』テーマソングとして登場したのがこの曲。
エピソードはWikipediaにいっぱい載っているのでそちらを参照あれ。
ともあれいわゆるロック・バンドがいわゆるアニメソングを手掛けたのはコレが初めてだったという。
(それ以前にも『スーパーロボット マッハバロン』をはじめとして、バンド関係の人が特撮やアニメの主題歌を担当する例はないこともなかったものの)
制作サイドにも原作者・松本零士にもそれなりの懸念はあったようだが、蓋を開けてみれば映画も主題歌も大ヒットとなったのだった。
(オリコンでは2位)
イントロから高揚せずにいられない。
まさに宇宙への旅立ちを楽曲化したような。
タケカワユキヒデの作曲もさることながら、ミッキー吉野の編曲も大きかったと思う。
(シンプルかつ印象的なキーボード・ソロも実にナイス)
あと、改めて聴いてみるとトミー・スナイダーの足さばきがえらくロックでカッコいい。
作詞はメンバーではなく奈良橋陽子(英語詞)・山川啓介(日本語詞)とプロの作詞家が手掛けていたが、作品の世界観に沿いながら普遍性のあるモノ。
B面「テイキング・オフ!」も作中で使用されている。
先述した通りロックのロの字も知らなかった(YMOを聴き始めたのはこの後、1980年からだったはず)俺は、『宇宙戦艦ヤマト』の再放送以来松本零士にハマりまくっていて。
『銀河鉄道999』ももちろん映画館で観ましたよ。
鉄郎のルックスが原作やTV版と違うのがちょっと違和感だったな。
その後は『機動戦士ガンダム』の再放送にどハマり。
MOTORHEADもイギー・ポップもまだ遠かった。
ちなみにこの7inchは、映画から25年ほども経った頃にDJで使おうと思って渋谷のRECOfanで買ったと記憶する。
たまに回す。