マスクはいつまでやるの?

SAVATAGE.jpg緊急事態宣言が解除されたとはいえ、飲食店やライヴハウスにはいまだ中途半端な時短営業が求められ、一方で街には人があふれる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

緊急事態宣言解除後、新宿ANTIKNOCKをはじめ、多くのライヴハウスが21時までの営業となった。
で、こないだ行った吉祥寺CLUB SEATAもそうだったけど、ライヴハウスも飲食店もラストオーダー20時なんだよね…。
それどころか、ドリンクは1杯のみなんてハコまで出て来たよ。
(飲み過ぎないようにってんで)

で、心配してたら結局スティーヴ・ハケット来日中止になってしまった。
山下達郎の全国ツアーも中止。
(竹内まりやのツアーも中止だから、そりゃ旦那も中止だろう)

一方、海外の多くのフェスティヴァルも2年連続中止とかを発表している中、FUJI ROCK FESTIVALは開催の予定だという。
当然ながら、海外ミュージシャンは招聘出来ず。
国内バンドのみでやるらしい。
どうなるか…。

SAVATAGE~DOCTOR BUTCHER他のジョン・オリヴァが新型コロナウイルスに感染していたという。
(既に回復したとのことだが)
皆様本当に気を付けましょうね…。


で、副総理はぬけぬけと「マスクはいつまでやるの?」ときた。
ふざけんな、こっちが訊きてえわボケ!

『レジリエンスで心が折れない自分になる』

レジリエンスで心が折れない自分になる.jpg久しぶりに心理学関係の仕事しました。
厳密にはいわゆる心理学とちょっと違うかもだけど。
”執筆協力”として参加しています。

”レジリエンス”というのは元々環境学の分野で生態系の復元力を表す言葉。
現在では”ポジティヴ心理学”の分野で”心の復元力”を表す言葉としても用いられていて。
いわゆる”ポジティヴ・シンキング”とは全く違い、何でもかんでもポジティヴに考えようとするのではなく、ネガティヴな体験や感情を受け止めたうえでしなやかに立ち直る力、みたいな。
そんな柔軟性のある心を持つにはどうしたらよいかについて説明した1冊です。

元々かなりのネガティヴ思考で落ち込みやすかった俺なのだけど、近年は非常にレジリエンスが高くて凹むことが少ない。
なので、この仕事を引き受けるにはけっこう適任だった気がします。
と言いつつ、正直言ってこの仕事自体そんなにスムーズに進んだワケじゃなくてそれなりに凹んだりしつつ、気を取り直したりして進めたのだが。
そう、凹むことがあるのは仕方ないとして、気を取り直して前に進むってのが重要なのでありまして。

あと、文章だけじゃなく、この本ではイラストについてもラフなイメージを俺が自分で描いたのだけど。
そのへったくそなラフ画を元にして、イラストレーターの小野崎里香さんがかわいらしいイラストに仕上げてくれています。
(感激した)

監修はポジティブサイコロジースクール代表の久世浩司氏。
既にレジリエンスに関する多数の著書がある、日本におけるこの分野の大家です。

このコロナ禍の世の中、心が折れないとか立ち直る力があるとかは本当に大事なことだと思うんで、興味のある方は是非読んでみてください。


『レジリエンスで心が折れない自分になる』、本日発売。

FRANK BLACK/TEENAGER OF THE YEAR(1994)

FRANK BLACK.jpg1993年にPIXIESを解散したブラック・フランシスことフランク・ブラックが、その翌年にリリースした2ndソロ・アルバム。
ソロ・デビュー作『FRANK BLACK』(93年)の時点ではまだPIXIESは解散していなかったので、バンド亡き後の本格的なソロ活動のスタートとなった。

本名はチャールズ・マイケル・キットリッジ・トンプソン4世…って、フランクでもブラックでもないじゃん!
それにしてもまあ…このタイトルとジャケットで決まりでしょう(笑)。
この時点で29歳…何処がティーンエイジャーですかって。
しかし、タイトルとジャケットだけの出オチにならずに済んだのは、もちろん中身のクォリティが高かったからに尽きる。

プロデューサーは元CAPTAIN BEEFHEART & THE MAGIC BAND~PERE UBUのエリック・ドリュー・フェルドマン。
エリックはキーボードとベースで演奏にも参加している。
フランク・ブラックはBLACK FLAGやHUSKER DUと並んでキャプテン・ビーフハートにも大きく影響されたのだそうで。
で、ビーフハートつながりか、ジェフ・モリス・テッパー(ギター)も参加しているし、PIXIES時代の盟友ジョーイ・サンティアーゴもギターを弾いているが、大半のリード・ギターは元BOURGEOIS TAGG(!)のライル・ワークマン。
ドラムはセッションマンのニック・ヴィンセント。
ライルとニックはその後もフランク・ブラックのアルバムに参加している。

一番短い曲が1分33秒、一番長い曲でも4分41秒で、5分以上の曲は1曲もなく。
4分以上の曲が2曲しかない一方で、2分以下の曲が4曲。
そして1時間余りの収録時間で22曲も詰め込まれているうえに、国内盤は6曲入りのボーナス・ディスクが付いた2枚組だった。
(総計28曲)
で、それらのどれもがポップでキャッチーでメロディック、更に大半の曲が疾走感に満ちている。
カントリーっぽいのとかレゲエとかもあり。
どんなタイプの曲もすべて明快なメロディを持つ。

NIRVANAやTEENAGE FANCLUBにも多大な影響を与えたというPIXIESのギター・サウンドだが、このアルバムではフランク・ブラック本人以外に3人もギタリストがいて、フランクはヴォーカリスト/ソングライターとしての魅力を聴かせる。
むしろアンサンブルの中で目立つのは、手数多く歯切れのよいニック・ヴィンセントのドラムだ。
その後FRANK BLACK AND THE CATHOLICSにも継続して参加したのも納得。

アルバムは全米131位、全英21位と、目覚ましいヒットではなかったが、それでもフランク・ブラックのソロ・アルバム(FRANK BLACK AND THE CATHOLICS名義含む)の中では最も売れた。
一方で2004年にはPIXIESを再結成し、07年には名前もブラック・フランシスに戻す。
そしてバンドでもソロでも旺盛なリリースを続けている。
56歳、まだまだ若い。