5月は渋谷

DJ YOU 20周年記念パーティー.jpgはい、先日の「転 Vol.19」@高円寺ShowBoat(https://lsdblog.seesaa.net/article/202104article_23.html)に続きまして、5月もDJやります。

「PARALYZE」でいつもお世話になっているDJ YOUがDJ活動20周年ということで。
それを記念するイヴェントです。
豪華な顔ぶれに混ぜていただきます。

以下転載。


□■□DJ YOU 20TH MEMORIAL□■□ 
~DJデビュー20周年記念パーティー~

【日時】5月30日(日)14:00~20:00(予定)
【開催場所】渋谷Roots
http://www.roots1998.com/

【料金】¥1000(1D付)

【DJ】
青島将司(浅草龍虎晩)
IDO(ex.METAL INSANITY)
うどん(Club-Oh-Yeah!!!)
大越よしはる
カナリアトミー(WeekEndRockers)
K-zoo(Tramps)
K―SAW(PARALYZE)
gou(COME TOGETHER SP/黄金町ネオンBOYS)
DJ.TAKA!
Tiger(PeanutsCafe.LUPINUS)
TAKUYA(PARALYZE)
Chii★69(Pax Britannica)
TOM(Tom Tom Tokyo)
MITCH(HANKY PANKY)
ムラマツヒロキ(DJ道/TEASER)
yucco(岩手産のスカイツリー)
(*50音順)

【MC】
JIN★TAKU(ex.ガラクタ☆)


DJ YOUデビュー20周年記念開催!

2001年3月7日PARALYZE@幡ヶ谷Heavy SickでDJデビュー以来、ロックDJとして活動し、皆様の御支援のおかげで満20年を迎えさせて頂きます。

イベント当日はDJ YOUの縁の深い多数のDJ陣を迎えて、DJ全員と一夜限りのB2B対決します。

ロックを愛する皆様のお越しを心よりお待ちしてます。

問い合わせはこちらで
(公式HP):https://paralyzerock.wixsite.com/home

(FACEBOOK):https://www.facebook.com/paralyzerocks/ 

(MIXI):http://mixi.jp/view_community.pl?id=3531880&&&&

(TWITTER):https://twitter.com/paralyze_dj

(DJ YOU 公式TWITTER)
https://twitter.com/PARALYZE69?s=17


以上。
人数多いしB2Bなんで俺の出番自体は短いけど、コレは絶対楽しいやつ。
問題は無事開催出来るのかどうかだが…。
ともあれ御都合付く皆様は是非御一緒しましょう。
ヨロシクです。

NECROMANTHEON/VISIONS OF TRISMEGISTOS

NECROMANTHEON.jpgノルウェイのスラッシュ・トリオによる3rdアルバム。

結成は2005年。
SLAYER、SADUS、DARK ANGEL、SEPULTURAなどの影響を受けたという。
07年にEPでデビューし、08年には日本が誇るABIGAILとのスプリット7inchをリリース。
10年5月に1stアルバム『DIVINITY OF DEATH』、10月にノルウェイのAUDIOPAINとのスプリット7inchをリリース。
12年に2ndアルバム『RISE, VULCAN SPECTRE』、13年にDEATHHAMMER、TOXIK DEATH、CARNIWHOREとのオムニバス7inch EP「Nekrothrash」…と順調にリリースを重ねたが、その後沈黙。
『RISE, VULCAN SPECTRE』から実に9年ぶりのアルバムとなった。
メンバーはアリルド”アース”マイレン・トルプ(ギター、ヴォーカル)、シンドレ・ソレム(ベース、ヴォーカル)、クリスチャン”キック”ホルム(ドラム)の3人。

ブラック・メタルの本場(?)ノルウェイのバンドで、ジャケットはむしろデス・メタルやゴア・グラインドを思わせるセンスだが、実際には極めてオールドスクールなスラッシュ・メタルを標榜している。
確かに徹頭徹尾ハイスピードでイーヴルでダーティーな80年代風スラッシュを聴かせ、スピリチュアル・ビーストが国内発売している他の多くのバンド同様、イイ意味でモダンさが皆無。
(ほとんど唯一、「Scorched Death」イントロのシンセサイザーがちょっと今風か)
曲名も「Faustian Rites」とか「Scorched Death」とか「Dead Temples」とか、いかにもそれ風でイイ感じです。
ブラックじゃなくてサタニックな感じというか。

特に、スタスタスタスタと疾走するドラムが全盛時の”スラッシュ・メタル”というよりもむしろ黎明期の”スピード・メタル”という感じでよい。
(一歩間違えるとポルカになりそうな高速2ビート)
そこに乗っかる怒涛のリフ攻撃と吐き捨てヴォーカル。
上記でメンバーが影響源として挙げたバンド以上に、POSSESSEDとか初期のKREATORとか好きな人にウケそうな。
(あとギター・ソロには初期SLAYERからの影響をかなり感じる)

国内盤にはボーナス・トラックとして2007年のデビューEP「We're Rotting」の7曲が丸ごと収録されるという大盤振る舞い。
『VISIONS OF TRISMEGISTOS』、30日リリース。

V.A./UNDERGROUND ANTI-HITS(1992)

UNDERGROUND ANTI HITS.jpg以前にも書いたが、90年代前半にメルダックが展開していたシリーズ”ROOTS PUNK COLLECTION”には随分世話になった。
「正座して聴け!」という帯コピーは凄く嫌だったけど(笑)。
HEARTBREAKERSのライヴとか、イギー・ポップがカヴァー曲ばっかり演ってるライヴ(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1479.html)とか、NEW YORK DOLLSのデモとかライヴとか、GANG WARとか、フランスのパンクのオムニバスとか、THE DICTATORSの再結成ライヴとか、後期MC5のスタジオ・ライヴとか…ジョニー・サンダース絡みを別とすると日本でいったい何枚売れるんだろう(苦笑)みたいなアイテムをガンガン出していた。
そんな中の1枚。

”10 ROIR YEARS ANTHOLOGY”というサブタイトル通り、1981年にニューヨークでオリジナル・アルバム未収録音源ばかりのカセットテープ専門レーベルとしてスタートしたROIR(Reachout International Records)の10周年を記念した編集盤。
『10 ROIR YEARS』というタイトルで90年にリリースされたカセットの国内CD化。
ROIRなんてドグサレな(?)レーベルの音源だけでオムニバスなんて作ったら、そりゃタイトルの通りにアンダーグラウンドでアンチ・ヒッツなモノになりますわなあ。

1曲目から二コがアカペラで歌う「All Tomorrow's Parties」(1982年のライヴ)で、いきなり部屋の空気が凍り付く。
そのあとTHE DURUTTI COLUMN、BUZZCOCKSとライヴ音源が続く。
いずれも音質は良くないが、選曲を担当した音楽評論家アイラ・ロビンスはROIRのリリースを順番に聴き直しながら、レーベルのイメージにマッチしたモノを選んでいったのだという。
(あと、レゲエは外したそうだ)

MC5「Tonight」(ここでは「Tonite」と表記)のリミックス・ヴァージョンに続いてFLESHTONESのデモ・セッション、そして再結成THE DICTATORSによるIGGY AND THE STOOGESカヴァー「Search & Destroy」と、聴き進めるうちにどんどんヴォルテージが上がり。
更にDICKIESとU.K.SUBSのライヴと来て、BAD BRAINSのデビュー作となったカセットから「Pay To Cum」で爆裂。
そしてTELEVISIONのライヴ音源。

…というのがオリジナル・カセット『10 ROIR YEARS』のA面に当たる前半の流れ。
(カセットではBAD BRAINSとTELEVISIONの間にグレン・ブランカが収録されているのだが、CDではカットされている)
この、(TELEVISIONを除いて)1曲毎にラウドになっていくという構成も、アイラ・ロビンスが意図したところという。
それにしてもBAD BRAINSは今聴いても凄いねえ。

より音楽性の幅が広がるB面/後半は、パンク・ロック中心だったA面/前半と違って雑然とした並びになっているが、コレもROIRというレーベルの雑多さを際立たせるような意図があったらしい。
テックス・メックスのJOE”KING”CARRASCO AND THE CROWNに、今聴くとまるでOLEDICKFOGGYみたいな(あっ、逆か)MEKONS、そのMEKONSのジョン・ラングフォード(ギター)の別バンドTHE 3 JOHNS、広義のテックス・メックスに戻って再結成QUESTION MARK AND THE MYSTERIANS(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1137.html)。
続いてゴスペルとジャズをミックスしたブラザー・バーナード・ジョンソン。

…で、いきなりGGアリン!
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1393.html
そしてGERMS(しかもARCHIES「Sugar Sugar」の極悪カヴァー…)にFRIPPER…と、70~80年代アメリカン・パンクのスカムどころ(?)を連発し。
最後は何故かボストンのファンク・バンドPRINCE CHARLES AND THE CITY BEAT BANDで締める。

幾つかリンク先を示した通り、俺が持っていたアルバムとカブる音源も多く。
(俺含めて)ROIRのアルバムをそこそこ集めている人だったら既に持っている音源も少なくなかったはずの編集盤だったが。
それにしても…バブルな空気感を引きずっていた1992年当時でも、「コレ何枚売れるんだ?」と思わずにいられないような編集盤でした。
よく企画通ったよなあ。
今だったら絶対メジャーから国内発売(メルダックは当時日本クラウン傘下のレーベルだった)とかないだろう。