
こちらは1998年にいきなり行なわれた再結成ライヴを収録して2007年にいきなりリリースされたライヴ盤。
1998年、メルボルンのESPLANADE HOTELでの収録とのこと。
レコーディング・エンジニアとかフォトグラファーとかの名前はきちんとクレジットされているのに、表ジャケットと中ジャケットに不鮮明なステージ写真があしらわれているだけで、メンバーのクレジットは一切ないんで、ミック・ブラッド(ヴォーカル)以外は誰が参加しているのかよくわからない。
で、『NINE MILES HIGH 1983-1990』を紹介した時、80年代オージー・ガレージはアルバム・デビュー以前のシングルとかは素晴らしいのにアルバム出して以降はつまらなくなる、とか書いたんだけど。
コレはライヴで、初期の楽曲とかもガンガン演ってるんで、実に素晴らしいです。
ネットではヴォーカルがひどいとか評されてもいるが(苦笑)。
60年代ガレージの影響とハード・ロックやデトロイト・ロックの影響を容赦なく混ぜ合わせるという点では、RADIO BIRDMAN以上のモノがあったバンド。
ここでもジャンル的にはパンク/ガレージなのに、ハード・ロック通り越してメタリックなギターを存分にフィーチュアしたワイルドな演奏を聴くことが出来る。
オリジナル曲もさることながら、やはり数々のカヴァー。
DEAD BOYS「Ain't Nothin' To Do」。
THE MISUNDERSTOOD(!)「Children Of The Sun」。
WE THE PEOPLE「You Burn Me Up And Down」。
THE LITTER「Action Woman」。
BLUE OYSTER CULT(出た!)「Carrer Of Evil」(コレはRADIO BIRDMANも演っている)などなど。
そしてライヴの最後がTHE SONICS「He's Waiting」。
このライヴから既に23年。
ライヴ盤のリリースからでも14年。
ミック・ブラッドは今でも自身のバンドで活動しているはず。