遥かなる青い影

PROCOL HARUM.jpg19日にゲイリー・ブルッカーが亡くなっていたという。
癌だったとのこと。
76歳。
「A Whiter Shade Of Pale」「Salty Dog」「Grand Hotel」…と、PROCOL HARUM時代の名曲は数知れず。

『GRAND HOTEL』(画像)での正装ぶりが似合うあたり、PROCOL HARUMは英国紳士のジェントルなポップ・バンドだった。
一方で、もっぱらR&Bに用いられていたハモンド・オルガンをクラシカルに響かせて、プログレッシヴ・ロックに道を開いたバンドでもあった。
(もっともオルガンを弾いてたのはゲイリー・ブルッカーじゃなくてマシュー・フィッシャーだが)
松任谷由実に与えた影響の大きさも広く知られるところだろう。
あと意外なところでは、灰野敬二ってPROCOL HARUMのファンなのね…。

しかし、前にも一度書いたけど、ゲイリー・ブルッカー、実はソロ作も凄くイイのだ。
(ほとんど語られる機会がないような気がする…)
あとTHE PARAMOUNTS時代のR&Bも。
THE ALAN PARSONS PROJECTでの歌唱も素晴らしかった。

黒人音楽の強い影響下にある塩辛い声&唱法ながら、ソロ転向以降のヴァン・モリソン(最近エリック・クラプトンと並んで晩節を汚しつつあるが…)みたいに超然とはしてなくて、ジョー・コッカーみたいに押し出しが強くもなくて。
中庸の美徳というべきか。
本当に良いシンガーでした。


22日にマーク・ラネガンが亡くなったのには驚いた。
死因は不明。
昨年新型コロナウイルス感染で死にかけたのと、直接の関係はなさそうだ。
57歳。
近年はアイルランドに住んでいたのか。

SCREAMING TREESは大好きなバンドだった。
いわゆるグランジ系の中でも、マーク・ラネガンは実に深みのある声の持ち主だったと思う。
QUEENS OF THE STONE AGE以降はあんまりちゃんとチェックしてなかったんだけど。

それにしても、57歳…。
カート・コベインにシャノン・フーンにクリス・コーネルと…あの界隈のヴォーカリストはなんで若死にばかりなのか。


とりあえずTHE PARAMOUNTSを聴き直そう。

山下ユタカ『Metal Machine Marmot』#4

MMM4.png山下ユタカ、noteでの連載、第4話。
当初週刊連載を謳っていたが、今年初の1本は2月末になってからという…。
どうもパソコンの調子が悪いんだそうで。
(あと、イラストの仕事が忙しかったのだという)

https://note.com/yutaka_yamashita/n/nfe19539aca85?fbclid=IwAR1khlJsgUkTDfO7jqGcYgrdEjVv8N19dRPoC2n9MHsCHWf-n-bwZYhWwWw

今回から、元々の構想時のタイトルだったはずの『Metal Machine Marmot』に改題。
(遂にこのタイトルの漫画が世に出た…最初に構想聞かされてから何年経っただろうか)

なお&あいの”JK”(前回も言った通り、”女子高生”のことではないらしい)コンビが保護した、モルモット(の姿をした何か)…を探して、猟友会やら警察やらよくわからない、銃を持った人たちが登場。
一体何が起こりつつあるのか。
(ところでやっぱり第3話は大友克洋オマージュだったのね)
川と化した道路を走る車の助手席に…『ラチェット・シティ』他で御馴染み、タカコちゃん?

フェンスに書かれた「MMM」の文字、なおがバッグから引っ張り出すピンクのゴム長…というパートカラー的な手法が、不思議な雰囲気を醸し出している。
そしてこの漫画、なんというか”ポップ”だよね。
これまでの山下ユタカ作品中でも、多分一番ポップだ。

なおが驚くと、眼鏡をかけていても室内の鏡にヒビが。
彼女たちと一緒にいる時だけ動いてしゃべる、人形の”オヂサン”。
(最初に見た時は人形じゃなくて外国人労働者かと…)
どういうお話なのか、現時点でまだまだわからない。
今後を楽しみに待ちたいところだが…勝手ながら、もうちょっと早く上げてほしいところですね。
(PC買い換える金も持ってなさそうだけど)

渋谷で祝祭

MC5★.jpgはい、本日「DJ YOU 20周年記念パーティー」@渋谷ROOTS、御来場の皆様、ありがとうございました。
今年初DJでした。

オープニングからムラマツヒロキ先生が回すというので、渋谷の「大戸屋」で定食を食って、14時前に会場入りする。
そこから自分の出番まで5時間40分。
ビール飲んだり踊ったりしながら、他のDJのプレイを見る。
みんな上手いなあ。
だんだん緊張の度合いが高まる。

いい加減酔っ払った頃になって出番。
今回は出演DJ全員がDJ YOUとのB2B。
20分のB2Bで何曲回せるか。


SET LIST(俺が回した曲のみ)
Tutti-Frutti/MC5
White Riot/THE CLASH
My Generation(Radio 1 Jingle)/THE WHO
I Want A Drink/MICK FARREN
Ramones/MOTORHEAD
Gimme Gimme Gimme/BLACK FLAG
Silver Machine(Requiem)/HAWKWIND

20分で、二人で14曲!
俺はYOUくんの回した曲をショートカットしまくる一方で、自分は2分以下(大体1分前後)のR&R/パンクを次々に回して、事実上YOUくんにはショートMIXさせないという、嫌がらせみたいなプレイ。
それにしてもB2B難しくて…。
全然上手くつなげなかった。
すいませんでした。
(まあB2Bじゃなくてもそもそも上手くつないだりとか出来んのだが)

それにしてもDJ YOU。
ウィルコ・ジョンソンがギター弾いてる「I Want A Drink」に、きっちりDr.FEELGOOD「She Does It Right」つなげてきたよ。
しかも14時から21時まで7時間、時々挿まれる換気タイム(音出しはなし)にトイレに行く以外、DJブースから出ないでオールジャンルのDJ陣とB2Bバトル。
(しかもノンストップでビールとテキーラを飲み続けてた)
すげえな…。
20周年おめでとうございます。

ともあれ思わぬ出会いや思わぬ再会があって、7時間みっちり楽しませていただきました。
(出番前はすげえナーヴァスになってたけど…)


3月はDJありません。
4月以降のDJは、また改めて告知します。