
癌だったとのこと。
76歳。
「A Whiter Shade Of Pale」「Salty Dog」「Grand Hotel」…と、PROCOL HARUM時代の名曲は数知れず。
『GRAND HOTEL』(画像)での正装ぶりが似合うあたり、PROCOL HARUMは英国紳士のジェントルなポップ・バンドだった。
一方で、もっぱらR&Bに用いられていたハモンド・オルガンをクラシカルに響かせて、プログレッシヴ・ロックに道を開いたバンドでもあった。
(もっともオルガンを弾いてたのはゲイリー・ブルッカーじゃなくてマシュー・フィッシャーだが)
松任谷由実に与えた影響の大きさも広く知られるところだろう。
あと意外なところでは、灰野敬二ってPROCOL HARUMのファンなのね…。
しかし、前にも一度書いたけど、ゲイリー・ブルッカー、実はソロ作も凄くイイのだ。
(ほとんど語られる機会がないような気がする…)
あとTHE PARAMOUNTS時代のR&Bも。
THE ALAN PARSONS PROJECTでの歌唱も素晴らしかった。
黒人音楽の強い影響下にある塩辛い声&唱法ながら、ソロ転向以降のヴァン・モリソン(最近エリック・クラプトンと並んで晩節を汚しつつあるが…)みたいに超然とはしてなくて、ジョー・コッカーみたいに押し出しが強くもなくて。
中庸の美徳というべきか。
本当に良いシンガーでした。
22日にマーク・ラネガンが亡くなったのには驚いた。
死因は不明。
昨年新型コロナウイルス感染で死にかけたのと、直接の関係はなさそうだ。
57歳。
近年はアイルランドに住んでいたのか。
SCREAMING TREESは大好きなバンドだった。
いわゆるグランジ系の中でも、マーク・ラネガンは実に深みのある声の持ち主だったと思う。
QUEENS OF THE STONE AGE以降はあんまりちゃんとチェックしてなかったんだけど。
それにしても、57歳…。
カート・コベインにシャノン・フーンにクリス・コーネルと…あの界隈のヴォーカリストはなんで若死にばかりなのか。
とりあえずTHE PARAMOUNTSを聴き直そう。