
本日。
昨年のマリア観音以来、約5ヵ月ぶりのCLUB Que。
今年に入って何度かライヴは観ているものの、全部自分がDJとして出演したイヴェントで、純粋に客として出かけるのは初めてなのだった。
2018年7月以来約4年ぶりとなるD・O・T。
D・O・Tがライヴをやるの自体、3年半ぶりだそうで。
12時開場・12時半開演の昼公演。
(コレもマリア観音と同じだ)
久しぶりの再結成THE NURSEも出演とのことで、D・O・Tワンマンと銘打ちながら実質濃厚なツーマン。
ワクワクしながら待つ。
で、定刻を5分ほど過ぎてMARU(ドラム)とHIROSHI(ベース)が登場。
なんと、THE NURSEではなくD・O・Tが先の出番なのでした。
NEKO(ヴォーカル)が現れて舞い踊る。
そこからしばらくMCなしで、「岸壁の母」を含む反戦・反権力色の強い怒濤の4曲。
昨今の情勢に対する、メンバー3人の怒り・悲しみ・いら立ちが強烈に透ける。
そして「Less Is More」など御馴染みの曲だけでなく、新曲も次々に披露されていく。
あまりに久しぶりのライヴとあって、”ステージ勘”が戻り切っていないような部分もあったものの、勢いは凄まじい。
MARUのドラムが以前より軽めにスタスタと突っ走る…というか、HIROSHIのベースがとんでもなくデカくて、ドラムを凌駕するような場面が時々あった。
「BIRDS EYE VIEW」のような”ポップ”な曲でもバリバリと鳴りまくるベース、それでいてメロディアスでもあるのだから、「どうやって弾いているのだろう…?」とつい手元を凝視してしまったり。
ともあれヴォーカル、ベース、ドラムというミニマムな編成のアラビック・ハードコアは健在でした。
D・O・Tのステージが約45分。
それから15分ほど経って、氏家悠路(ドラム:元EXCUTE、HIGH RISE他)と、レプリカントのような容貌のカッコいい女性ベーシストがステージに登場する。
「あれっ、HIROSHIさんがベース弾くんじゃなかったの?」と思ったら、HIROSHIもステージにいる。
まさかのツイン・ベース!
ウィッグで髪型を変え、タイトなミニスカート姿にお召替えしたNEKOが出てくる。
2022年版の再結成THE NURSE。
ベースの女性はCAPTAIN HOOKのMARCH。
彼女と氏家がリズムを支え、HIROSHIは歪んだベースでリード・ギター的なフレーズを弾いていく。
リード・ベースとリズム・ベース…?
自身のバンドでは近年ギターとヴォーカルを担当している氏家、ドラムも衰えていない。
驚いたのはTHE NURSEとしての新曲が披露されたこと。
更に驚いたのは、D・O・Tの4thアルバムに続いて、NURSEのアルバムが準備されているというMC。
ソノシートと7inchしか出していないNURSEが、この21世紀にアルバムを…!
THE NURSEのステージが約30分。
アンコールは、本編ラストでも演った超絶名曲「ナース」を、MARUのドラムにNEKOと氏家悠路のツイン・ヴォーカルで!
「いつでも! どこでも! あなたの! ナース!」…何度聴いても破壊力抜群ですね。
(MARUがNURSEの曲を叩くのは初めてだったという)
最後はNEKO一人がステージに残り、長いMC。
様々な想いが溢れ、最後は感極まって涙。
もらい泣きしそうになった人も多いのでは。
会場ではいろいろな人に会った。
みんなD・O・Tのライヴを心待ちにしていたのだな。
(会えなくなった人もいる)
まだまだ状況は元通りにはならないと思うが、ともあれまた彼らのライヴが観られることと、新作を楽しみにしよう。