THE PRETTY THINGS/1968 RADIO SESSION(199?)

PRETTY THINGS 1968 RADIO SESSION.jpgTHE PRETTY THINGSについては、このブログを始めて間もない頃にDOLLで書いたバイオグラフィを再掲載し。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_85.html
で、それ以降にもいろいろ紹介しているのだが。
何故か編集盤とかブートとかスタジオ・ライヴとか変名バンドTHE ELECTRIC BANANAとかばっかりで、純然たるオリジナル・アルバムは一度も取り上げていない。
例外は『S.F.SORROW』(1968年)と『PARACHUTE』(70年)のカップリング盤(https://lsdblog.seesaa.net/article/201909article_8.html)ぐらいか。

で、今回もブート。
3曲入り12inch EP。
500枚限定、手書きシリアルナンバー入り。
俺が持ってるのは420番。
今ではそこそこの値段らしい。

タイトル通り、1968年のラジオ音源。
『S.F.SORROW』は68年末のリリースなので、その前後だろう。
BBC音源かと思ったらそうじゃなくて、イタリアのラジオ番組の音源なのだという。

収録曲はA面に「S.F.Sorrow Is Born」「She Says Goodmorning」、B面に「Balloon Burning」という、『S.F.SORROW』からの3曲。
当時のTHE PRETTY THINGSからトゥインクとディック・テイラーが相次いで脱退するのは69年のことなので、ここでのバンドはフィル・メイ(ヴォーカル)、ディック(ギター)、ウォリー・アレン(ベース他)、ジョン・ポヴィ(キーボード他)、トゥインク(ドラム)という、『S.F.SORROW』録音時の5人と思われる。

以前『S.F.SORROW』から、アルバム中随一のサイケデリック・ハード・ロック曲である「Balloon Burning」をDJで回そうと思ったことがあったのだが。
『S.F.SORROW』LPの溝は非常に見えづらく、頭出しが出来ずに往生したのだった。
以来、B面に1曲だけ「Balloon Burning」が入っているこの12inchをいつかDJで使ってやろうと思いつつ、果たせぬまま年月が経過。
アナログ盤でDJする機会がどんどん減っている昨今、いつか実現する日が来るだろうか。


…で、イタリアのラジオ番組の音源…と言いつつ、DJのナレーションが英語なんだよな。
そこで、同時期のBBC音源が収録されているブートCD『THE FORGOTTEN BEEBS』と聴き較べてみたら。
ナレーション同じじゃん!
(ピッチはアナログ盤の方が少し速い)
実際にはBBC音源のようですよ。
やれやれ。

EURO-ROCK PRESS Vol.96

EURO-ROCK PRESS Vol.96.jpgはい、EURO-ROCK PRESS最新号です。
遂に創刊25周年に突入。
来年はいよいよ100号だ!


表紙と巻頭インタヴューはTHE WINERY DOGS。
うわあ、リッチー・コッツェンが老けている…。



さて、今回もレヴューどっちゃり書きました。
以下の通り。


ALCATRAZZ
BEYOND THE BLACK
BILLY JOEL
COLOSSEUM(×2)
DAMZELL(×2)
DEATHLESS LEGACY
DIE KRUPPS(×2)
EPICA
EUROPE(×2)
FATIMA
GAMA
GAUPA
HAMMERS OF MISFORTUNE
JURASSIC JADE
KLAUS SCHULZE
陰陽座
THE PRIVATEER
THE ROLLING STONES(×2)
TNT
TWILIGHT FORCE
WALTER WEGMULLER
THE WHO
YES(×2)

29枚。

他に、スティーヴ・ヒレッジのインタヴューを担当しました。
あと、KING CRIMSON2003年の来日音源のうち2枚を紹介。
加えて、マニュエル・ゲッチングとニック・ターナーの追悼記事を書いています。
皆様、是非お読みください。


その他の記事も例によって興味深い。
アンディ・ラティマー(CAMEL)のインタヴューとか。
スティーヴ・ハウ(YES)のインタヴューとか。
ミック・ボックス(URIAH HEEP)のインタヴューとか。
レイフ・エドリング(CANDLEMASS)のインタヴューとか。
お、レヴューに”TRAD & FOLK”のページが復活している。
(半ページ3枚だが)

EURO-ROCK PRESS Vol.96、28日発売。

それぞれの老境

AX GENRICH.jpg6日に頭脳警察でSHEENA & THE ROKKETSとの対バンを予定していたPANTA。
鮎川誠が世を去り、頭脳警察のワンマンとして行われるはずだったライヴは、PANTAの体調悪化により中止に。
既にあちこちで報道されている通り、実は重度の肺炎で、一時危篤状態だったのだという。
幸い、容態は回復し、HCU(高度治療室)から一般病棟に移ることが出来たとのこと。
しかし、肺癌を患っているのだそうで。
PANTA72歳。
長生きしてくださいよ…。

一方前立腺癌による闘病を公表していたデイヴ・メニケッティは、”完全寛解”とのこと。
凄いなあ、そんなことってあるのね。
前立腺癌と言えば、フランク・ザッパの命を奪った病気だが。
デイヴ69歳。
まだまだ頑張っていただきたいところです。

で、昨日は東高円寺U.F.O.CLUBでAX GENRICH'S TOKYOのライヴを観てきたのだが。
(ライヴレポートは某誌に掲載されます)
78歳のアクス・ゲンリッヒ、年齢相応にあちこち悪いようで、見た目や足の運びは完全におじいちゃんそのものながら、プレイはヨレてなかったですよ。
昨日はなんと、同じく来日中だったマニ・ノイマイアー(82歳!)がゲスト参加というサプライズもあって、お客さん大喜び。
今日もライヴがあるので(マニさんは参加しないはずだけど)行ける人は行っといた方が良いです。
アクス、多分最初で最後の来日になるのでは。

そういやSAVOY BROWNの招聘も、今回のアクス・ゲンリッヒと同じキャプテン・トリップ・レコーズだったなあ。
あの時は元気だったキム・シモンズも、既にこの世の人ではない。