4月のDJ(その2)

MUSASHINO PUNKS NOT DEAD!!! APR 2023.jpgはい、4月のDJ、2本目はこちらです。

ジョニー・サンダース・トリビュート・イヴェント「RETURN OF THE LIVING DOLLS」のホーム・STATTOならではという感じのナイスな企画。









4月23日(日)
「MUSASHINO PUNKS NOT DEAD!!!
〜JOHNNY THUNDERS MEMORIAL GIG!!!〜」
@武蔵境STATTO
open17:30/start18:00
前売り2000/ 当日2300 (+drink600)

出演
☆the ONEWAY GENERATION
☆UPPERS
☆the Floppy-Pinkies
☆THE GOLDEN RAT
(Mr.Ratboy&Hiroshi The Golden Arm)
☆JOHNNY mosquito
☆ザ·バカンス

DJ
☆大越よしはる
☆KADOI THE HEARTBREAK


DJは世界のKADOI THE HEARTBREAK氏と二人。
楽しんで回したいと思います。
御都合付く皆様は是非御一緒しましょう。
ヨロシクです。

V.A./ROCK NOW JAPAN '75(1975)

ROCK NOW JAPAN 75.jpgこれまでに『ワーナー・パイオニア洋楽(PS)総合試聴盤 50年8月発売 強力新譜』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202207article_3.html)や、『HARK! SONG OF OLDLAND』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201712article_18.html)、『VIRGIN SOUND』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201909article_21.html)と、70年代に制作されていたレコード店向けの非売品サンプラーLPを紹介したが。
今回のコレもそのひとつ。
不思議なことに、『HARK! SONG OF OLDLAND』(1973年)以外は全て75年のブツだ。

で、コレまでに紹介してきたのは全て洋楽ロックやフォークのサンプラーだったが、今回は東芝EMIが当時抱えていた日本のロック・バンドのサンプラー。
サディスティック・ミカ・バンド、クロニクル、クリエイション、コスモス・ファクトリー、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド、ハリマオの6組。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドが3曲、サディスティック・ミカ・バンドとクリエイションとハリマオが2曲ずつ、クロニクルとコスモス・ファクトリーが1曲ずつ…というのは、当時の各バンドの知名度と東芝EMIの期待度を反映していたのかも知れない。

サディスティック・ミカ・バンドは「Suki Suki Suki」「タイムマシンにお願い」の2曲。
いずれも1974年のシングル曲。
まあ説明不要だろう。

6組中で最も知られていないのがクロニクルだろうか。
元FAR OUTの石川恵樹(ベース、ヴォーカル、ギター)、巳城研二(キーボード、ヴォーカル)、發地伸男(ギター、ヴォーカル)、武田治(ドラム)というメンバーで1974年に結成され、75年に2枚のアルバムをリリース。
このサンプラーに収録された「くりかえし」は、シングルA面曲。
一応プログレッシヴ・ロックに分類されつつ、歌モノ中心のアプローチ。
武田以外のメンバーはその後TALIZMANに移行し、『超人ロック』のイメージ・アルバムを制作するなどしている。
石川はその後もアニメソング方面などで活躍。
武田は後期カルメン・マキ&OZのドラマーとして有名だろう。

クリエイションは1stアルバム『CREATION』から「ユー・ベター・ファインド・アウト」「タバコ・ロード」の2曲。
この人たちも説明不要だろう。
今聴くと英語の歌唱がかなりの違和感だが、演奏力は当時から素晴らしい。
この後彼らがフェリックス・パパラルディと制作した『CREATION WITH FELIX PAPPALARDI』(1976年)は随分前にこのブログでも紹介した。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_747.html

コスモス・ファクトリーはこのブログでも紹介した、東芝EMI移籍第1弾となった2ndアルバム『謎のコスモス号』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201608article_11.html)から「海」。
バンドについては『謎のコスモス号』の記事を参照してください。

LPのB面はダウン・タウン・ブギウギ・バンドとハリマオ。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドはシングル「商品には手を出すな!」と、アルバム『続・脱どん底』からの「賣物ブギ」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」。
このバンドも説明不要ですね。

ハリマオは2ndアルバム『イチかバチか』収録曲で、シングルのA・B面となった「スーパー・ママ」「通り雨」の2曲。
このバンドは説明不要というほど有名ではないかも知れない一方、今でも好きと言う人も少なくないはず。
ツイン・ヴォーカルを中心にしたハーモニーとキーボードをフィーチュアしたサウンドは、楽曲などが似ているワケではないもののURIAH HEEPと比較されたりもしていた。
当時はアルバム2枚しか残さず解散するも、2005年に復活。
コロナ禍以降ライヴはやっていないが、現在も存続している模様。


一時期よくDJに使ったアルバムだった。
半世紀近く前の日本のロック、今も全然聴けるなあ。

アロエちゃん逝く

燻裕理.jpg24日未明、燻裕理/ひろしNA他幾つもの名で知られる楢崎裕史が亡くなったという。
一昨年に肝硬変の悪化で酒をやめ、その後入退院を繰り返していたが、遂に復帰は果たせなかったか。
70歳。

だててんりゅう、頭脳警察、裸のラリーズ。
ニプリッツ、ポートカス、MOLLS。
そして燻裕理。
日本のロックの偉人がまた一人いなくなってしまった。

お会いしたこともライヴを観たこともなかったものの、ツイッターでは相互フォロー。
一進一退の病状もツイッターでチェックしていたのだが。
残念だ。
とても残念だ。
それにしても、ツイッターで相互フォローだった人も、何人が亡くなったことか。

だててんりゅうのオリジナル・メンバーであり。
『悪たれ小僧』当時の頭脳警察のメンバーであり。
裸のラリーズが立川で『'77 LIVE』を録音した時のメンバーであり。

個人的にはやはり、リアルタイムで聴き続けていた燻裕理。
天然サイケデリックで抱腹絶倒なあのセンス。
真の天才。
結局オリジナル・アルバムとしては2021年の16枚目『びど』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202109article_6.html)が最後になってしまった。

向こうでは今頃、水谷孝+山口冨士夫の強力ツイン・ギターで裸のラリーズ再開か。
御冥福をお祈りします。