THE KINKS/You Really Got Me(1964/2004)

KINKS 7inch.jpgTHE KINKS、40周年記念リイシュー。
何処で買ったか全く思い出せない。
リリースされた時にすぐ買ったのは間違いない。
DJで使おうと思ったんだった。
実際、何度回したか思い出せない。

オリジナル・リリースは1964年8月4日。
THE KINKSの3rdシングル。
以前1stアルバム『KINKS』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201711article_15.html)を紹介してしまっているし、この大名曲について今更言うことなんて別にないんだけどさ。
「Long Tall Sally」「You Still Want Me」と、デビュー後2枚のシングルが不発で、パイ・レコーズからは次のシングルが売れなかったら契約破棄、と言われていたところに、起死回生の大ヒット。
全英1位・全米7位。

前にも書いた通り、キャリア存亡の危機だった新人バンドがいきなりこの曲をって、すげえな。
レッドベリーとビッグ・ビル・ブルーンジーにインスパイアされたそうだけど、全然別モノじゃありませんか。
レイ・デイヴィスはこの曲について”Love song for street kids”とコメントしている。
ドラムを叩いているのはセッション・ドラマーのボビー・グレアムで、ミック・エイヴォリーはタンバリンしかプレイしていないという。
アレンジャーのアーサー・グリーンスレイドが弾いたというピアノも良いアクセント。

結局メタルにもパンクにも影響する、ロック史上に永遠に残る楽曲となった。
VAN HALENはもちろんのこと、THE 13th FLOOR ELEVATORS(https://lsdblog.seesaa.net/article/201610article_2.html)、801(https://lsdblog.seesaa.net/article/202107article_5.html)、それにTHE HAMMERSMITH GORILLASなんかのカヴァーも印象深い。

B面の「It's All Right」はアルバム未収録曲。
ハープをフィーチュアしたアレンジと演奏は、ちょっとTHE YARDBIRDSっぽくもある。


ってか来年8月には「You Really Got Me」リリースから60年…!
俺がこの7inch買ってからでも20年になるのか…。

Live And Let Live

13th FLOOR ELEVATORS.jpgここ数年、友人知人が毎年亡くなっている。
病死に事故死。
自殺。
果ては殺されてしまったり。

で、体を壊す人も続々と。
腎不全とか。
糖尿病とか。
小脳出血とか。
脳腫瘍とか。
硬膜下血腫とか。
あとアルコール依存による肝機能の悪化とか。
更には、仕事休まなきゃならないぐらい悪化した副鼻腔炎とか。
(副鼻腔炎=蓄膿症ってそんなに悪化するもんなのか…)


俺はと言えば幸いなことに、あまり深刻な不具合もなく日々のうのうと生きている。
(腰痛とか股関節痛とか、命にかかわらない程度の不具合はたくさんあるけど。あと貧乏)
しかし健康診断の類をもう10年も受けていないので、実は何処かに深刻な不具合がないとも限らない。
肝臓の数値も血糖値も尿酸値もさっぱりわからんのだからして。
(膵臓癌とかは自覚症状ないのに余命宣告されたりするらしいよね)
市の健康診断、今年こそ受けよう…。

相変わらず酒も飲むし煙草も吸う。
(貧乏過ぎて最近やや控えめだけど)
一方で糖質をやたらと摂らないようにしたり(定食屋でご飯の大盛りやおかわりが無料でも頼まない)、毎日野菜をしっかり食べるようにしたり、どんなに忙しくても睡眠時間だけは確保していたり…と、それなりに気を付けているところも。


しかし、酒も煙草もやらずに健康的な生活を心がけていた人が大病を患って早死にする、なんてことは珍しくない。
一方、元THE 13th FLOOR ELEVATORSのトミー・ホールは79歳の今も毎週LSDキメているとかいないとか…。
ASH RA TEMPEL『SEVEN UP』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202109article_20.html)で知られるLSD導師ティモシー・リアリーも、75歳まで生きた。
およそ健康的とは言えない生き方をしてきたレミーが70歳まで生きたのも、ある意味驚異的かも知れない。
そういやTHE STOOGESメンバー中で一番先に死ぬ、と誰もが思っていたはずのイギー・ポップ(76歳)も健在だな…。
(『THE STOOGES』『FUN HOUSE』当時のメンバーはイギー以外全員死んだ)
イギー関連人脈ではイギーよりずっと若いジョシュ・ホーミ(まだ50歳!)が癌になったそうだが、手術は成功したらしい。


とりあえず、みんな死ぬまで生きるのだ。
今入院してる人たちも、早く戻ってきてください。
待っていますよ。
(俺もそれまで生きねばだが)

EL ZINE VOL.61

EL ZINE VOL.61.jpgはい、EL ZINE最新号、29日発売です。

今回はDEAD KENNEDYSについて書きました。
以前VOL.26(https://lsdblog.seesaa.net/article/201707article_25.html)でBLACK FLAGを、VOL.28(https://lsdblog.seesaa.net/article/201712article_19.html)でHUSKER DUを紹介して、DEAD KENNEDYSもそのあと間もなく取り上げようと思っていたんだけど、そうこうするうちに6年も経ってしまった…。
(光陰矢の如し)
ともあれVOL.53(https://lsdblog.seesaa.net/article/202202article_23.html)のSUICIDE以来となるアメリカン・パンクの記事、是非お読みください。


表紙と巻頭はゴジラレコード特集!
(なんと、BOXが出るのか)
BASE飯嶋さん、イイ仕事をしました。
誌面を飾る(主に地引雄一さんによる)当時の写真がまたナイス。
ってかゴジラからリリースされたバンド、1979年中に全部解散していたのか…。
(ツネマツマサトシはソロ作だったから解散のしようもなかったけど)

群馬の猿芝居の2回目のインタヴューも注目。
おお、「UMEA PUNK CITY」にW.A.S.P.の話題が。
(ちょっと前にMOTLEY CRUEのライヴで録音された音源が使われているという話があったけど、今は珍しくなくなっているんだな…)
あと”パンク・ロッカー愛器特集!”の後編も。
更に山路編集長によるキャンプの連載が本当に始まっている…(笑)。

今回も読みごたえアリの1冊です。