EURO-ROCK PRESS Vol.100

EURO-ROCK PRESS Vol.100.jpgはい、EURO-ROCK PRESS最新号です。
1998年の創刊から25年余り、遂に記念すべき100号。
俺が寄稿するようになってからでも四半世紀(!)経ちました…。


今回もたくさん仕事しています。
まずいつものレヴューが、






BLACK SABBATH
BLUE OYSTER CULT
DIE EGOZENTRISCHEN 2
EAGLES
ELDRITCH
ELECTRIC ORANGE
ELECTRIC SUN
ELEGY OF MADNESS
FELIX KUBIN
FREE
兀突骨
HEBI KATANA
HELL DUMP
ILLUMISHADE
IMMORTAL GUARDIAN
JEFF BECK
JIMI HENDRIX
LOVEBITES
OZRIC TENTACLES
RISE TO FALL
ROSEROSE(×3)
STEVIE WONDER
SVALBARD
THERION
THOUSAND EYES
THUNDERWARRIOR
UNSOLUDE

29枚。

他にも、デイヴィッド・サンシャスの特集と、それに付随するプログ/フュージョンのページでレヴューを3枚。
クリス・カーラーの追悼記事と、関連作レヴューを5枚。
あと、みんなで寄ってたかって質問を考えたカール・パーマーのインタヴューで、質問を3問作っています。


通巻100号でデイヴィッド・サンシャスの特集10ページもやる音楽誌とか、他にないよな…。
ともあれ皆様、是非お求めください。
29日発売です。

FLEETWOOD MAC/THE ORIGINAL FLEETWOOD MAC(1971)

FLEETWOOD MAC THE ORIGINAL FLEETWOOD MAC.jpgまたも仕事忙しくてこの週末ブログ休みましたが、再開。
つまり世間が3連休とか言ってた間、ずっと仕事ばっかりしていたワケだ。
(そしてまた休むかも)

FLEETWOOD MACについては、これまでに『LIVE IN BOSTON』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1390.html)と『'LONDON LIVE '68'』(https://lsdblog.seesaa.net/article/499156192.html)を紹介した。
そしてコレ。
いずれもピーター・グリーン在籍時の音源であり、かつピーター脱退後にリリースされたモノ。
それだけこの時期のFLEETWOOD MACには人気なり需要なりがあるワケだ。

以前紹介した2枚は発掘ライヴ音源だったが。
この『THE ORIGINAL FLEETWOOD MAC』は、デビュー前後の1967年8月~68年10月にブルー・ホライズンで録音された未発表曲を、ピーター・グリーンがFLEETWOOD MACを脱退した翌年にリリースしたモノ。
パーソネルはもちろんオリジナルの4人。
その後メンバーとなるクリスティン・パーフェクトもピアノでゲスト参加している。

全12曲中、BBキングの「Worried Dream」など4曲が黒人ブルーズのカヴァー。
1曲がジェレミー・スペンサー作。
残り7曲はすべてピーター・グリーンによるオリジナル。
ピーターの才気煥発ぶりが堪能出来る。
ってかなんで未発表だったのと思うような曲ばっかり。

特に「Fleetwood Mac」。
バンド名を冠したカッコいいインストゥルメンタル、気合入れて作った曲じゃないかと思うんだけど。
クリスティン・パーフェクトがピアノを弾く「Worried Dream」も、ピーター・グリーンのヴォーカルとギターが泣かせる。

ジェレミー・スペンサーも頑張ってます。
「Can't Afford To Do It」でのスライドなんて実に素晴らしい。
ジェレミーが一人で弾き語る「Mean Old Fireman」とかも入っている。

もちろんシンプルで安定感のあるリズム・セクションもナイス。
結局フロントの二人は相次いで脱退し、リズム隊とその後正式加入するクリスティン・パーフェクト(マクヴィー)が、バンドを支え続けることになるのだった。

ジャケットはTHE BEATLESの『LET IT BE』を意識したのだろうか。
(若い頃のミック・フリートウッド、笑顔がかわいい)

EDISONがプログレだった頃

EDISON ORIGINATE.jpg仕事の合間に本棚をゴソゴソやっていたら、隙間からU.K.EDISONのフリーペーパーが出てきたよ。
特にタイトルのない、フライヤーを大きくしたようなのが2部。
「行け、行け、EDISON新聞」VOL.2。
「Summer EDISON NEWS」。
「EDISON ORIGINATE」NO.2、NO.5、NO.6、NO.8、NO.10、NO.11。

いずれも発行年月日がまったく書いてないのだが、紹介されている新譜の内容(PAGEANT初CD化とか、AUGUST『8月の印象』とか)からして、1987~90年にかけてのモノだと思う。
一番古いと思われる「Summer EDISON NEWS」にはVIENNA結成(87年)の報が載っているので、多分87年夏。
一番新しいと思われる「EDISON ORIGINATE」NO.11には90年5月~6月のライヴ情報が載っているので、多分90年4月。
俺は90年夏まで札幌に住んでいたので、すべて札幌のU.K.EDISONで入手したことになる。
34~37年前か…。

当時のU.K.EDISONと言えば、プログレの殿堂であった。
元々パンク/ニュー・ウェイヴ系の輸入盤店だったので、それ以外のジャンルも多数扱っていたが、少なくとも札幌店に限って言えば、その頃はほぼほぼプログレ屋さんだったと思う。
(日本のインディーズも強かったけどね)
画像の一番手前に見える「EDISON ORIGINATE」NO.11…表紙がBUON VECCHIO CHARLIE!

誌面に載っているのは、札幌のPROVIDENCEだったり。
1stアルバム発売直前のMAGDALENAだったり。
2ndアルバム発売当時のTERU'S SYMPHONIAだったり。
中嶋一晃や宮武和広や蝋山陽子がコラムを書いていたり。
来日したATOLLのメッセージが載っていたり。

当時の俺は札幌でPROVIDENCEやTERU'S SYMPHONIAや中嶋一晃抜きのPAGEANTやATOLLを観たりしていたが。
30年以上経ってから浪漫座のライヴ・レポート書くとか、想像もしてなかったよな…。