たまには健康の話でも・その2

GG ALLIN★.jpg今日現在の体重が63.5kg。
(ここ数年では一番軽い)

BMI(Body Mass Index:体重÷身長の2乗)は、63.5÷(1.81)²で、19.4。
BMIの標準は18.5~25なので、痩せ過ぎというワケでもないが。
しかしアメリカ疾病対策予防センターによれば、一番長生きするのはBMI25~30、つまりちょっと小太りの人なのだという。
すると俺はあんまり長生き出来ないということに…。
いや、まあ、別にそんなに長生きもしたくないんだけどさ。

ただ、長生きでもそうでなくても、不健康で何処か痛いとか具合が悪いとかを抱えて生きるのは御免だ…というのは、俺じゃなくても誰でも思うだろう。
ちなみに2023年の時点で、日本人男性の平均寿命は80.09歳。
しかし”健康寿命”はそこからマイナス11歳だという。
つまり69歳からは何処かが慢性的に悪かったり、下手すりゃ要介護とか寝たきりとかになる可能性が高いというワケだ。

先日も書いた通り、体脂肪・内臓脂肪は絶対に必要。
しかし多過ぎるとろくなことがない。
高血圧、心疾患、糖尿病、肩こり、腰痛、便秘、頻尿etc.
内臓脂肪の付き過ぎは、これらすべての原因になったり、悪化させたりするという。
確かに…俺は昔から慢性的に腰が良くないんだけど、太っていた頃より今の方がかなりましになっている。
あと、内臓脂肪が多過ぎると認知症リスクも高くなるんですってよ。
脂肪肝も、酒の飲み過ぎより糖質過多による肥満から来るのの方が多いんだそうで。

うん、やっぱり健康大事ですね。


とか言って、今はドラッグで早死にしたGGアリンを聴いてるんだけどね。


追記:
なんと先月に続き、8月も31日休みなくブログを書いた。
6月末から65日連続。
多分この15年でも最長記録だろう。
(来月からまた忙しくなる予定なのでこの先はわからない)

EURO-ROCK PRESS Vol.102

EURO-ROCK PRESS Vol.102.jpgはい、EURO-ROCK PRESS最新号、本日発売です。


表紙と巻頭インタヴューは…THE MUSICAL BOX!
トリビュート・バンドが表紙!
また思い切ったなあ…。



ともあれ、今回もレヴューたくさん書いています。




BILL EVANS TRIO
BILLY JOEL
BLEED FOR PAIN
BLUE OYSTER CULT
CREAM
CROWNSHIFT
CRYSTAL VIPER
DAIDA LAIDA
DEMON
DIE KRUPPS(×2)
EDENBRIDGE(×3)
フラワー・トラベリン・バンドとオートバイ50台、他
フーテン族
HOW WE END
IRON MAIDEN
JANIS JOPLIN
THE JIMI HEDRIX EXPERIENCE
JOURNEY
KIYO The Gut Guitar
MOKU
ORANGE GOBLIN
PALLBEARER
POTALIST with JOE-G
VANDEN PLAS
VERICALPA
Vesper the Aerial
VOICE OF BACEPROT
WHITESNAKE
WORDS OF FAREWELL
ZOMBIE RITUAL(×3)
V.A./空飛ぶカーニバル

36枚。


他にも、ANGELのライヴ・レポートと、アルバム・レヴュー2枚。
あと、奥村裕司氏渾身のNew Wave Of British Heavy Metal特集で、ANGEL WITCHとGIRLSCHOOLとSAXONのアルバムを紹介しています。
皆様、是非お読みください。


他の記事も、CLAUDIO SIMONETTI'S GOBLINのライヴ・レポートとか。
MOON SAFARIのライヴ・レポートとか。
タイス・ファン・リール(FOCUS)のインタヴューとか。
EELA CRAIG(!)のインタヴューとか。
ビル・ブルーフォードのロング・インタヴューとか。
ティム・ホジキンソンのインタヴューとか。
アルベルト・モレーノ(MUSEO ROSENBACH)のインタヴューとか。
今回も盛りだくさんです。

STARZ/COLISEUM ROCK(1978)

STARZ.jpgコレも以前から紹介したいと思っていながら歳月が過ぎてしまった1枚。
いや、別に全然、大したアルバムじゃないんだけどさ。
でもなんか好きなの。

俺がSTARZを知ったのは、80年代のBURRN!に載ってた70年代特集みたいな記事で。
2ndアルバム『VIOLATION』が紹介されていた。
直後、NHK-FMで1st『STARZ』収録の「Tear It Down」を聴いて。
「イイ曲だけど、随分ポップだなあ」と思った。
自分でアルバムを買ったのは、CD化されてから。
手元にあるSTARZのアルバムはメタル・ブレイドの1991年のリマスター盤CDだが、コレが初CD化だったらしい。


1972年夏に「Brandy(You're A Fine Girl)」で全米1位を記録したニュージャージーのポップ・バンドLOOKING GLASSから、74年にヴォーカリストが脱退。
残されたバンドはマイケル・リー・スミス(ヴォーカル)を迎え、FALLEN ANGELSと改名。
シングル「(Just Like)Romeo & Juliet」(MICHAEL & THE MESSENGERSのヴァージョンも有名な、THE REFLECTIONSのカヴァー)をリリースし、全米106位。
75年9月に元THE STORIESのリッチー・ラノ(ギター)が加入し、キーボーディストが脱退。
キーボード不在でツイン・ギターとなったバンドは、ハード・ロックを志向してSTARZと改名。
この時点ではマイケル(ヴォーカル)、ブレンダン・ハーキン(ギター)、リッチー(ギター)、ピーター・スウェーヴァル(ベース)、ジョー・X・デューブことジェフ・グロッブ(ドラム)の5人組だった。

KISSのマネージャーとして知られるビル・オーコインのバックアップを得たバンドは、1976年初頭にキャピトル・レコーズと契約し、76年6月にアルバム『STARZ』でデビュー。
プロデューサーはジャック・ダグラス。
シングル「(She's Just A)Fallen Angel」が全米95位、アルバムは123位を記録する。

バンドは再びジャック・ダグラスのプロデュースで、1977年春に2ndアルバム『VIOLATION』をリリース。
シングル「Cherry Baby」が全米33位のヒット、「Sing It, Shout It」も66位。
アルバムも89位と順位を上げる。

自信を付けた(?)バンドは1978年にセルフ・プロデュースで3rdアルバム『ATTENTION SHOPPERS!』をリリース。
前2作とは違い、かなりポップになっていた。
(CHEAP TRICKに影響されたらしい)
しかしシングル「(Any Way That You Want It)I'll Be There」が全米79位、「Hold On To The Night」が78位、アルバムも105位と、チャート・アクションを落としてしまう。
(ってか、カッコ付きの曲名が好きなバンドだなあ)


…前置きが長くなったが、『COLISEUM ROCK』はSTARZの4thアルバム。
前作のポップ路線を進めようとしたブレンダン・ハーキンとピーター・スウェーヴァルは、ハード路線への回帰を望んだ他のメンバーと対立して脱退。
新たにロバート・フランシス・メッサーノ(ギター)とオーヴィル・デイヴィス(ベース:元HYDRA、REX)が加入している。
プロデュースはかつてFALLEN ANGELSを手掛け、GUESS WHO、アリス・クーパー、POCO、MOXY、パパ・ジョン・クリーチなどとの仕事で知られるカナダ人のジャック・リチャードソン。
アルバムはトロントでレコーディングされている。

ハード路線への回帰…とか言っても、エクストリームなメタルを聴き慣れた今の若い人たちが聴いたら「コレがハード・ロック?」と思うような、ユルくて軽いサウンド。
1曲目「So Young, So Bad」のトーキング・モジュレーターを用いたギター・ソロが、時代を感じさせる。
RIOTあたりをはじめとする同時代のアメリカン・ハード・ロック・バンドに較べても、かなりライトでポップ。
(何しろ元はLOOKING GLASSやTHE STORIESの人たち)
しかしSTARZのアルバム中では、コレが一番ストレートなハード・ロックになっていると思う。
いや、実際悪くないというか、なかなか憎めないアルバムなんですよ。
曲もポップでキャッチー。
マイケル・リー・スミスも上手いヴォーカリストだと思う。
(ただこのバンド、なんというか決め手や決定的な個性に欠ける感が)

シングル「So Young, So Bad」が全米81位を記録したものの、アルバムはバンド史上初めて全米チャート入りを逃してしまう。
STARZはキャピトルから切られたばかりか、ビル・オーコインにも見放され、1979年夏にあえなく解散となる。


ところが、STARZの歴史には長いその後があった。
まず、うやむやに解散していた(?)バンドはピーター・スウェーヴァルを除く準オリジナル編成で1980年末に再結成して、改めて”フェアウェル・ツアー”をやっている。
81年にはマイケル・リー・スミスとリッチー・ラノを中心に、再編STARZから移行する形でHELLCATSが結成され。
マイケルがバンドを離れた後もリッチーはHELLCATSでの活動を続ける一方で、自身が所有していたSTARZのライヴ音源を次々にアルバム化。
(現在までにリリースされたSTARZのライヴ盤は、オリジナル・アルバムより全然多い)

そして1989年、以前からSTARZに目を付けていたメタル・ブレイドがリッチー・ラノに声をかけ、STARZは90年に再々結成を果たす。
メタル・ブレイドからはキャピトル時代のアルバム4枚がCD化され、バンドは92年にアルバム『REQUIEM』をリリースして再び解散。
アルバム・タイトルからしても、メンバーにはやり切った感があったのではないか。

しかし…日本では想像もつかないが、アメリカやイギリスではSTARZに対する根強い支持があったらしい。
バンドはイギリスのプロモーターの要請を受け、2003年に再々々結成するのだった。
最初に解散してから四半世紀近くが過ぎていた。
13年にロンドンで行なわれたライヴでは、なんとTHE WiLDHEARTSのジンジャーがベーシストとして参加している。
(STARZのファンだったのだという)

そしてSTARZは、アルバムのリリースこそないものの、現在もマイケル・リー・スミスとリッチー・ラノとジョー・デューブを中心に活動を続けているのだった。
再結成後も出たり入ったりしているボビー・メッサーノは80年代以降ピーター・クリス、グロリア・ゲイナー、フィオナ、ジョー・リン・ターナー、クラレンス・クレモンズ、THE SHADOWS OF KNIGHT(!)などのレコーディングやツアーで活躍し、現在もソロ活動を続けている。
ただ、ボビーやオーヴィル・デイヴィスが00年代のライヴに顔を出している一方で、LOOKING GLASS以来のオリジナル・ベーシストだったピーター・スウェーヴァルは1990年1月にAIDSで亡くなったとのこと。