PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL(紫の思い出)

紫.jpg手元にある1本のカセットテープ。
「PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL PART Ⅱ」とある。
1986年7月26日・27日に沖縄市運動公園で開催された「PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL」の模様を、NHK-FM(86年8月10日オンエア)からカセットに落としたモノ。
”PART Ⅰ”は札幌に置いたままなのかも知れない。

当時まったく知らなかったが、「PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL」は、1983年から毎年行なわれていて、86年でもう4回目だったそうで。
俺はその少し前、学校の先輩に紫の「Magic Mountain Way」を聴かせてもらって、カッコよさにぶっ飛んだんだけど、その「Magic Mountain Way」が収録されていたライヴ盤『WHY NOW…?』(画像)が、その83年の演奏(当時は再編紫のワンマン「PEACEFUL LOVE ROCK CONCERT」)なのだということは、あとから気が付いた。
(あと『'75 8・8 ROCK DAY LIVE』の「Highway Star」にも「ひょえー」となった)
Wikipediaを見ると、86年の出演は13バンド。
俺の手元にあるテープには、マリーWithメデューサ、アイランド、紫(オキナワ)が入っている。

アイランドは元紫の城間兄弟のバンドで、のちに「Stay With Me」の大ヒットを飛ばしているが、この時点ではSTARSHIPとかTHE CARSとかのカヴァーを演っていて、「えっ?」と思った。
そして紫/オキナワ。
これまたWikipediaを見ると、単にオキナワとなっているものの、この時の彼らがオキナワ改め新生紫みたいな感じで出演していたことは、MCからも明らか。
(1987年の「PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL」には紫名義で出演したらしい)
しかし「Dooms Day」「Do What You Want?」「Magic Mountain Way」と名曲を連発した彼らが、DEEP PURPLE「Knocking At Your Back Door」に続いて演奏したのが…TWISTED SISTER「We're Not Gonna Take It」(!)。
「えーっ!」となった。
一方、沖縄のハード・ロックって、つまり”パブ・ロックとしてのハード・ロック”なんだなあ…と思ったことだった。

BURRN!の投書欄に、沖縄までジョージ紫を観に行ったという人の投稿が載って、「BURRN!は何故紫を取り上げんのか!」みたいなことを言っていたのは、その前後だったと思う。
「PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL」を聴いた俺は、紫がすぐにも最前線に復帰するモノと思っていた。
結局、紫の本格的な復活は、20世紀末まで待たねばならなかったのだが。

ちなみに本格再始動後の紫は、コロナ禍で開催中止となるまで、毎年のように「PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL」に出演。
ところでマリーWithメデューサの喜屋武マリー(00年代後半はThe Marie's Bandとして「PEACEFUL LOVE ROCK FESTIVAL」に出続けていた)はどうしていることか。
俺が1986年に彼女のことを知った時点で30代半ば、現在は70代前半のはず。


7月、8月、9月(AREAか!)と3ヵ月連続で休みなくブログを書き続けて、今日で連続更新95日。
(多分このブログ始めてからの最長記録)
しかし仕事がアレで、そろそろヤバい。

たまには健康の話でも・その5

MOTORHEAD ON PAROLE.jpg脂っこいものは太る、というイメージがあるが。
先日書いた通り、糖質≒炭水化物を摂り過ぎるとそれらが分解されて内臓脂肪になるワケで。
腹に脂肪が付くのは脂質を摂ったせいではない。

脂質はタンパク質、糖質と並ぶ”三大栄養素”のひとつで、細胞膜などの材料になっている。
カロリーは確かに高いものの、余分に摂ってもほとんど排出されてしまうという。
逆に、実は本当に必要なだけたくさん摂るのが難しいのが脂質。

今日、手羽先の揚げたやつをたくさんいただいて。
喜んで食ったのだが。
いや~…もたれる。
トシをとると、ホントに脂っこいモノ受け付けなくなるね…。
↑つまり、脂質って(特に高齢になればなるほど)それだけ十分に摂取しにくいモノなんですわ。

逆に、肉をガッツリ食ったり、高齢になっても脂質をたくさん摂っている人の方が、実は長生きするらしい。
(90歳過ぎても何かとステーキ食っていた瀬戸内寂聴…)
俺はタンパク質は意識して出来るだけ多く摂るように心がけているんだけど(それでも全然足りない)、油脂は正直、いかんともしがたいと思っていたりする。

ちなみに脂質をしっかり摂ろうと思ったら、なんと言っても肉と魚。
(いや、それがめったに買えんのだよ…)
あとはやっぱりオリーヴオイルか。
(人間が口に入れる油脂の中で一番体にイイとも言われていますね。ところがそれもずっと買えてない。高価いんだもん)
意外なところではナッツ類も、脂質をたっぷり含んでいるという。

で、オリーヴオイルが体に良いと絶賛されている一方で、油脂の中でも特に体に悪いと言われているのが…このブログを御覧の皆様も聞いたことある人多いと思うんだけど、植物油を原料として合成された”トランス脂肪酸”を含むマーガリン。
健康な食生活について書かれた本を読むと、マーガリンはすぐやめて、グラスフェッドバター(配合飼料などでなく、牧草だけをエサとしている乳牛の乳から作られたバター)に切り替えろ、とか書いてある。
そんなもん近所のスーパーにないし、あったって幾らするんだよ?
貧乏人は健康から遠ざかるわねえ…。

個人的には小学4年生ぐらいからずーっと、朝食はパンにマーガリンとジャム。
とりあえずそれで大病もせずに今まで生きてるんだから、これからも多分死ぬまでマーガリンで行きますよ…。
(トランス脂肪酸は心筋梗塞のリスクを高めるらしいけど)

俺が子供の頃、母親(来月80歳だがまだ仕事してる)は、バターは動物性で体に悪く、マーガリンは植物性で体に良い…と言っていた。
同じように聞かされていた人は少なくないのでは。

…で、よく思い出してみると、うちは確か小学3年生までは朝食がご飯やら塩辛やら梅干しやらの和食だったのに、4年生からパン食に切り替わったはず。
それはその頃から母親が本格的に働き出したからではなかったかと思う。
(パン食なら朝から米を炊いたりする必要もなく、食パンとマーガリンとジャムを用意しておけば子供が自分で食える)
なんでかというと親父の稼ぎが悪くて貧乏だったから、ということになるのではと。
ぜーんぶ貧乏がイカンのじゃ…。
(健康の話からどんどん離れていく)


とかいう話をしながら今は、健康にはまったく無頓着だったであろうに70歳まで生きたレミー…の率いたMOTORHEADを聴いている。


…そしてこのブログ、今日現在Seesaaブログの音楽部門で3位、総合で74位。
さ、3位?
Seesaaには音楽・ポッドキャスト系だけで50000以上のブログがあるのに…。
(もっとも、その大半はアクティヴじゃないのではと思う)
皆様ありがとうございますありがとうございます…!

THE DEVIANTS/ON YOUR KNEES, EARTHLINGS!!!(2001)

DEVIANTS BEST.jpgTHE DEVIANTSの編集盤は何枚か出ている。
いずれもDEVIANTS単独の音源だけでなく、ミック・ファレン(ヴォーカル)のソロ作からの曲なども混ぜてある。
なので、それらの編集盤はどれも”MICK FARREN & THE DEVIANTS”と表記されている。
それはそれで全然OKなんだけど、本当はDEVIANTS名義の曲だけで十分にCD1枚埋めることが出来るはずなんだが…。

2001年にトータル・エナジーからリリースされたこの編集盤も然り。
ただ、表ジャケットはやっぱりMICK FARREN & THE DEVIANTSと表記されているが、CDの横のところにはTHE DEVIANTSとだけ書いてある。

トータル・エナジーからは2000年にもMICK FARREN & THE DEVIANTSの編集盤『THIS VINYL IS CONDEMNED』がリリースされていて(需要は…?)。
『THIS VINYL IS CONDEMNED』とこの『ON YOUR KNEES, EARTHLINGS!!!』は、選曲が1曲もカブっていない。
ミック・ファレンのソロ作『VAMPIRES STOLE MY LUNCH MONEY』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_96.html)からの「I Wanna Drink」(ミック・ファレンのソロ作から)や、MICK FARREN & THE DEVIANTS名義のEPに入っていた「Screwed Up」や「Let's Loot The Supermarket Again(Like We Did Last Summer)」、THE DEVIANTSの2ndアルバム『DISPOSABLE』(https://lsdblog.seesaa.net/article/499477099.html)の「Papa-Oo-Mao-Mao」や90年代の再編DEVIANTSによる「Eating Jello With A Heated Fork」みたいなわかりやすい(?)R&R系の曲が多いのは『THIS VINYL IS CONDEMNED』の方。

で、『ON YOUR KNEES, EARTHLINGS!!!』の方は、わりとアヴァンギャルド寄りというか、ひねった選曲というか。
もっとも、『VAMPIRES STOLE MY LUNCH MONEY』収録のフランク・ザッパのカッコいいカヴァー「Trouble Coming Every Day」や、MICK FARREN & THE DEVIANTSのEPからの「It's All In The Picture」、MOTORHEADヴァージョンの数倍けたたましい「Lost Johnny」なんかも入ってるけど。
何しろTHE DEVIANTSでもミック・ファレンのソロでもなく、ジャック・ランカスター(サックス:元BLODWYN PIG)とミックの連名作『THE DEATH RAY TAPES』の曲まで収録されている。

ごちゃ混ぜな分、参加メンバーの豪華さが目立つ。
ウェイン・クレイマー(ギター:元MC5)、クリッシー・ハインド(コーラス:PRETENDERS)、ラリー・ウォリス(ギター:元PINK FAIRIES、MOTORHEAD)、マーキー・ラモーン(ドラム:RAMONES)、フィル”フィルシー・アニマル”テイラー(ドラム:元MOTORHEAD)、アラン・パウエル(ドラム:元HAWKWIND)、トゥインク(ドラム:元PINK FAIRIES)他…。

60年代楽曲を中心に、オリジナルのアルバム・ヴァージョンとちょっと音の感触が違う。
リマスタリングで音圧を上げてあるらしい。
(60年代のTHE DEVIANTSのオリジナル・アルバム3枚も、再発の度にマスタリングがけっこう違っている)

Amazonでは498円なので、ミック・ファレン/THE DEVIANTSを聴いたことない人が入門編として聴くのも、その値段なら悪くないかな。
まあ、可能な限りオリジナル・アルバムから入るのをお勧めしますが。
(ところが今Discogs見たら、昨年紙ジャケで出たDEVIANTSのオリジナル・アルバム3枚、とんでもない値段が付いていた…)