
7日にクレム・バークが亡くなったという。
癌だったとのこと。
70歳。
言わずと知れたBLONDIE(画像)のドラマーだが。
彼のやたらとパワフルなドラムは、BLONDIEだけに収まるモノではなかった。
個人的にはなんと言ってもイギー・ポップとの活動。
スタジオ・アルバムはあまりパッとしない(?)『ZOMBIE BIRDHOUSE』(1982年)だけだったが。
その頃、イギーのライヴにも参加していて。
わずかに残されたライヴ音源では、クラウス・クルーガー(元TANGERINE DREAM)ら、前後の時期にイギーのバンドに参加したドラマーたちをはるかに置き去りにするような超強力なプレイを聴かせた。
他にもマイケル・デ=バレスとスティーヴ・ジョーンズらのCHEQUERED PASTや、ピート・タウンゼンドや、THE LITTLE GIRLS(https://lsdblog.seesaa.net/article/202105article_22.html)や、EURYTHMICS(!)や、THE ROMANTICSや、ブライアン・ジェイムズとウェイン・クレイマーらのMAD FOR THE RACKETや、ソニー・ヴィンセントや、シリル・ジョーダンのMAGIC CHRISTIAN(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1009.html)や、カーラ・オルソンや、ウォルター・ルアーや。
何しろ、一瞬RAMONESにもいたんだぜ。
かなり前から心臓が悪いということで、もうライヴ活動からは引退と言われていたクリス・スタイン…が75歳で存命。
まさかクレム・バークが先に逝くとは。
想像した人は少なかったはずだ。
BLONDIEのメンバーは意外と大勢が出入りしているが、クレム・バークはオリジナル・ドラマーのビリー・オコナー、ギタリストとして最初期に参加していたアイヴァン・クラール(むしろPATTI SMITH GROUPのメンバーとして有名だろう。彼もイギー・ポップのバンドにいたっけな)に次ぐ3人目の物故者のはずだ。
70年代も80年代もどんどん遠くなる。