MOTORHEADの話題の次にコレか…と呆れる人もいるかもしれないが(笑)。…だって好きなんだもん難波弘之!
扱うネタに毎回落差があるのは、まあ半ばわざとです。
今となっては、難波弘之がメディアに派手に露出する機会はあんまりなくなってしまったが、俺が洋楽…というかロック自体初心者だった学生時代、難波弘之はロック・キーボードの貴公子として(?)TVやラジオによく出ていた。
80年代半ばにはFM東京(現TOKYO FM)で自身の番組を持っていたし、俺が社会人になってからもNHKにはよく出てたし。
当時FM東京で放送されたSENCE OF WONDERのスタジオ・ライヴはエアチェックして、繰り返し聴いたもんだ。
(ってか、俺はFM北海道で聴いたんだけど)
で、その難波弘之のラジオ番組。
それ以前はYMOとその周辺(JAPANとか)ばかり聴いていて、その後もメタルとパンク以外はよくわからなかった俺が、洋楽ロックについて知る上で大いに指針としたのがその番組だったのだ。
なにしろ、当時その番組で頻出する“プログレ”とか“グラム・ロック”とかいうジャンル名が何のことなのかさっぱりわからなかったんで…勉強になりました、ハイ。
その頃リリースされた難波弘之、というかSENCE OF WONDERのアルバムが、コレだった。
リアルなSFではなく“昔の人が夢想した未来”に題材を求め、そのテーマに基づいたレトロSFっぽいコンセプト・アルバム。
いや、コンセプト・アルバム…といえるほどトータルな作りではなかったかも知れないが、ともあれコンセプチュアルなアルバムではあった。
その世界観を実現するために、作詞を担当したのが森雪之丞。
(前作『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』にも参加)
かくて、EL&Pあたりの影響色濃いキーボード・トリオが、時にいかにも80年代的な音色を用いつつ、ポップなメロディなのに変拍子ビシバシで、そこにロマンチックな歌謡曲的歌詞をフィーチュアして、それを過剰にロマンチックな難波弘之のヴォーカルで聴かせる…という、まさに当時のSENCE OF WONDERでなければありえないようなシンフォニック歌謡プログレが出来上がった。
リリカルな「16世紀の空想少年」、ポップな「SLOW DOWN~流れゆく愛」、ドラマティックな「火の洗礼」と、名曲炸裂。
このあとのSENCE OF WONDERは歌モノ的な方向性を強めていくので、ポップさとプログレっぽさの絶妙なバランスに関しては前作とコレが最高潮だったと思う。
ゴリゴリにパンクな人には馴染まない音楽かもしれないけど、メタルファンではけっこうこのへん好きな人がいたりするのを知っている(笑)。
再発盤が出てるんで、興味持った人は是非聴いてみてほしいです。
ちなみにこのアルバムの数年後、BAKI(元GASTUNK)のソロ・アルバムを聴いたら、キーボードが難波弘之でびっくりした。
そんなところでびっくりしている場合じゃなくて、この人ホントにいろんなところで弾いてるのだった。
追記:
90年代前半に俺自身がやってたバンド(結局リハーサルスタジオから一歩も出ずに終わった)が、キーボード・トリオで…メイン・ソングライターはキーボーディストだったんだけど、完璧にSENCE OF WONDERフォロワーだったんだよなあ(笑)。
キーボードの彼、どうしてるかなあ。
(2016.12.6.)
(2023.1.16.改訂)
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