DAYMAREの2枚(PALMS & BOSNIAN RAINBOWS)

PALMS.jpg精力的にして興味深いリリース攻勢の続くDAYMAREから、26日にリリースされる2枚。
どっちも有名バンドの元/現メンバーによる、新しいバンド。







PALMS『PALMS』(画像)

ISIS解散後に、アーロン・ターナーを除く3人が新たに結成したバンド。
で、ヴォーカリストがDEFTONESのチノ・モレノって。
5月の「OZZFEST」で来日していたDEFTONESだが、PALMSの方も別にワンショットのプロジェクトとかじゃなくて、あくまでも新しいバンドとのこと。
チノは両方のバンドで並行して活動するんだそうで。
組み合わせは意外だけど、音の方はある意味予想通りというか。
1曲目「Future Warrior」から、ゆったりと立ち上がる…ISISの後期を思わせるダイナミックなへヴィ・ロックに、チノ・モレノの哀感溢れるヴォーカルが乗る。
祈るような歌から、叫びへと。
そして随所にエキゾチックなムードをたたえつつ、どの曲も激することなく、しかし叙情的に盛り上がっていく。
約10分ある「Mission Sunset」での荘厳ともいえるイントロといい…全体、実に壮大なスケールを感じさせる演奏。
そして、「Shortwave Radio」あたりに特に顕著な、哀愁のヴォーカル。
ラスト、9分半に及ぶ「Antarctic Handshake」なんかはもう、壮大さがグローバル通り越してスペーシー(?)でさえある。
曲のタイプはどれも似通っているものの、不思議と飽きることがない。
不思議と…というか流石に、というべきなのか。





BOSNIAN RAINBOWS『BOSNIAN RAINBOWS』

元MARS VOLTAのオマー・ロドリゲス・ロペス(ギター)が、MARS VOLTA解散前の昨年9月からやってたバンド。
元々はOMAR RODRIGUEZ ROPEZ GROUPとしてスタートしたそうだけど、今年に入ってMARS VOLTAが解散したのは、オマーがこっちのバンドに本腰を入れるためだとかいう…。
PALMSと逆で、こっちは予想外の音楽性だった。
オマー・ロドリゲス・ロペスとディーントニ・パークス(ドラム)…と元MARS VOLTAを2名含みつつ、AT THE DRIVE-IN→MARS VOLTAの流れに…ない。
主役はむしろ女性ヴォーカリスト、テリ・ジェンダー・ベンダー。
もちろん1曲目「Eli」からオマーの変態じみたギターも炸裂しつつ、聴くほどにテリのヴォーカルを活かしたポップな作りが際立つ。
このテリという人が非常に多彩な表現力で、キュートに迫ったり切なげに歌って見せたり。
後半になるとオマーとのツイン・ヴォーカル状態の曲もあり、ソフトでメランコリックなムードも。
全体にポップながら、よく聴けばリズムは(やっぱり)変則的。
演奏面ではギター&ドラムと並んでニッキ・キャスパー(元々セッションマンらしい)のシンセ・ベースがやたらと存在感を放っていて。
エレクトリック・ドラムの使用も相まって、どうにも80年代的な部分も多々あり。
かなりニューウェイヴィー…でありつつも、一方で実にオーガニックなバンド・サウンド(アナログ機材で録音したとか)を聴かせる。
MARS VOLTAの屈折しまくった音楽性にプログレを見出していた人…なんかには好みが分かれそうだけど、ユニークなバンドだと思う。


(2023.12.6.改訂)

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