タイトルは“ロングヘナ”じゃなくて“ロンゲーナ”と読みます。
1stアルバム、2ndアルバムとも本編12分くらいで(2ndアルバムの国内盤にはボーナス・トラックで全曲のカラオケ付き、それでも計24分)、あまりの速さと短さに思わず笑ってしまったもんだったが、基本線はこのアルバムでも同じ。
全14曲を約21分半でぶっ飛ばす。
今回も国内盤には全曲のカラオケ・ヴァージョンが収録されていて、それでやっとMOTORHEADのアルバム1枚分くらいの尺だ。
『新世紀エヴァンゲリオン』のプラグスーツを連想させるジャケットからして、アニメ大好きなジョン・チャンらしい感じ。
録音は昨年9月に京都で行なわれ、アメリカでのトラックダウンを経て完成させたモノ。
パーソネルはジョン・チャン(ヴォーカル)、マツバラ・タカフミ(ギター)、パターソン(ベース)、ファジャード(ドラム)の4人で、凄まじく速い上にフックもキメもあるウルトラ・ショートカット・チューンを一糸乱れぬ演奏でぶっ飛ばす。
そしてそこに乗るジョンの絶叫また絶叫。
一番長い曲でも3分12秒(3分以上の曲は1曲しかない)、一番短い曲が29秒。
最初に聴いた時に曲の印象を書きなぐったメモが手元にあるんだけど、“飛ばしまくり”“すっ飛ばす”“猛然とすっ飛ばす”“ぶっ飛ばす”とかばっかり書いてある(苦笑)。
そうは言っても、前2作に較べると、同様に速くて短いながらもその中で楽曲的に幅があって、進化を実感させるモノになっている。
「Thirst Watcher」みたいに、静謐なギター・サウンドとメロトロン風のキーボードをフィーチュアしたインストゥルメンタルがあったりも。
ジョン・チャンは基本どの曲でもブラック・メタル的なスクリームの連発だけど、不思議と一本調子な感じにはならないんだから、大した才能だと思う。
聴きモノはアルバム中最長、3分12秒の「Look To Windward」だろうか。
このバンドとしては異例に長い(笑)曲の中で、転調を繰り返し変拍子を交え…と、やれるだけのことを全部突っ込んでみた感じの1曲。
ところでこのバンド、このアルバムを最後に無期限活動休止とのこと。
やり尽くしたか?
休止というからには解散じゃないとは思うけど。
出来ればいつか復活して、更にこの次というのを聴かせてほしい気がする。
GRIDLINK『LONGHENA』、2月19日リリース。
(2024.4.8.改訂)
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