YOUTH GONE MAD/FEATURING DEE DEE RAMONE(2002)

画像GG ALLIN & THE MURDER JUNKIESから約10年後。
ディー・ディー・ラモーンが最後に参加していたバンドで、彼の最後のスタジオ録音となったアルバム。

ディー・ディー・ラモーンの最後のレコーディング…というのを聞いてこのアルバムを買った時、このバンドのことを知らなかった。
バンド名とジャケットを見て、若いハードコア・バンドにディー・ディーが客演したのかな、とか思ったりして。

したら結成が1980年だって。
堂々たる大ヴェテラン。
(アルバムをリリースするようになったのは90年代に入ってから)
西海岸で結成されて、オレンジ・カウンティ周辺でBLACK FLAGやFEARなんかと対バンしていたのが、その後何故かニューヨークに移り、メンバー交代を重ねながら活動を続ける一方で、RAMONESと親しく交わる。
そしてディー・ディー・ラモーンをメンバーに迎えることに。
ディー・ディーが加入したのはこの前のアルバム『2000 TOUCHING CLOTH』(2000年)からだが、ここではタイトルからして臆面もなくという感じ。

この時点でのメンバーはWHITE ZOMBIEのオリジナル・メンバーとしても知られるポール“ENA”コスタビ(ギター、ヴォーカル、ドラム、ベース、オルガン、メロディカ)を中心に、ディー・ディー・ラモーン(ギター、ヴォーカル、ベース)、バーバラ・ザンピニ(ベース、ギター)、トニー・マン(ドラム)。
いかにもオレンジ・カウンティ的な(?)軽めで疾走感溢れるパンク・ロックがある一方で、NYっぽいトラッシーな感覚にも満ちている。
ポールがファーフィサやらメロディカやらも担当しているのでわかるとおり、シンプルなパンク・ロックのようでいて相当ひねくれたサイコティックな楽曲/アレンジもあり。
こともあろうに「Blitzkrieg Bop」を演っているんだけど、“Blitzkrieg Bop!”と歌うところに何故かディレイが掛けられていて“Bop bop bop boppp…”となるのが気持ち悪い。
かと思えば「Twist And Shout」をひねりのないアレンジで取り上げていたり。
レッドベリーで知られるトラディショナル・フォーク「In The Pines」を絶叫調に歌っていたり。
かなり懐深いというか、ワケわかんなくて面白い。

で、ディー・ディー・ラモーンは基本的にベースじゃなくてギターとバッキング・ヴォーカルを担当。
5曲をポール・コスタビと共作していて、単なる客演じゃなくてちゃんとしたメンバーだったことが窺われる。
イントロの“1,2,3,4”にはやはりというかグッとクるモノが。
2曲でリード・ヴォーカルも担当していて、晩年のルックスを思わせる(?)苦み走った歌を披露。
特にモロRAMONES風の「Horror Hospital」は聴きモノ。
他に「Sheena Is A Surf Punk」とか「Dee Dee Deceased」なんて曲もある。

それにしても、ディー・ディーを皮切りに次々といなくなり…今やRAMONESのオリジナル・メンバーが誰一人この世にいないとは。


(2024.6.25.改訂)

この記事へのコメント

  • 大越よしはる

    TITLE: WILKO
    コメントありがとうございます。
    ウィルコ、不死身ですねえ…。

    誰でも最後は死ぬし、作品は残るとはいえ、やっぱりみんな生きててほしいですよね。
    2016年07月23日 22:50
  • willy

    TITLE: でもさ、
    音楽は生きてるんだよね♪

    関係ないけど鮎川さんとwilkoはまだ生きてて欲しいな☆
    2016年07月23日 22:50

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