GRATEFUL DEAD/IN THE DARK(1987)

GRATEFUL DEAD.jpgGRATEFUL DEADについては、以前ブートCDを紹介したが。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1102.html
リアルタイムで接したのは、このアルバムからシングル「Touch Of Gray」が大ヒットした時。

ツアーでは驚異的な動員を誇りながら、レコードは大して売れず。
財政的には逼迫。
そしてジェリー・ガルシア(ギター、ヴォーカル)の健康不安。
そんな状況だったのが、80年代半ばのGRATEFUL DEAD。
幸いジェリーの健康状態は回復し。
あとはバンドの方をどうにかしないと。

そこで、前作『GO TO HEAVEN』(1980年)以来実に7年ぶりとなるスタジオ・アルバム。
ジェリー・ガルシアとロバート・ハンター(作詞)がちょっと本気出したら、出来ちゃいましたよ名曲が。
「Touch Of Gray」、全米9位。
“I will survive”というのは、ジェリーの偽らざる心情だったに違いない。
アルバムも全米6位と、GRATEFUL DEADにとって初のトップ10ヒットとなった。

盤石のユルさ、というか。
リラックスしていながら、実にタイトなアンサンブル。
ツイン・ドラムを土台とした、重層的にして何処までも軽快なノリ。
(90年代前半のMARBLE SHEEP & THE RUNDOWN SUN'S CHILDRENは、このあたりを目指していたのだと思う)
絡み合う2本のギター。
ナチュラルに滲み出るカントリー・フレイヴァー。
初めて聴いた頃には正直よくわからないところも多かったが、今では隅から隅まで噛みしめるようにして楽しめる。
サイケデリック云々抜きにしても、アメリカン・ロックのヴェテランの快演として。
(このリラックスしたノリこそがある種サイケデリック、とも言える)

アルバム中では「Touch Of Gray」の出来が突出。
曲の粒がそろっているという点では次作『BUILT TO LAST』(1989年)に軍配が上がるようにも思う。
とはいえ、いずれにせよ個人的には、GRATEFUL DEADといえば故ブレント・ミドランド(キーボード)在籍時の80~90年に一番思い入れがある。
『BUILT TO LAST』はCDで買ったが、この『IN THE DARK』はLP。
そういう時代だった。


(2024.8.30.改訂)

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