ROXY MUSIC/VIVA! ROXY MUSIC(1976)

ROXY MUSIC.jpg初めて聴いたROXY MUSICは、FMで流れた「Do The Strand」だったと思う。
80年代半ば。
既にブライアン・フェリーのソロは聴いていたから、全然違ってびっくりした。
なんてヘンテコな曲だろうと思った。
次に聴いたのが「Re-Make/Re-Model」だったと思う。
更にヘンテコで、ぶっ飛んだ。

そんなROXY MUSICが、70年代半ばの活動停止と前後してリリースした初のライヴ・アルバム。
全米81位と大したヒットはしなかったが、とても良いアルバムだと思う。

1973~75年にかけての3回のライヴから収録され、編集されている。
既にイーノの姿はなく、かつての“ヘンテコなバンド”ではない。
正式なベーシストがいなかったバンドで、ライヴではサル・メイダ、ジョン・ガスタフソン、リック・ウィリスがそれぞれ参加している上に、スタジオであのジョン・ウェットンがベースをオーヴァーダブ。
それだけでなく、あちこち諸々の加工が施されているらしい。
(リックのプレイは差し替えられてしまって音源には残っていないとか)
しかし、ROXY MUSICならではのヘンテコさはやっぱり保持されているし、ライヴならではのラフさや生々しさも削がれることなく堪能出来る。
ライヴならではの良さを失わずに、録ったままではない“作品”に仕上げることに成功したのは、クリス・トーマスのプロデュースの賜物か。

約半数の曲がイーノ時代の初期2作からだが、それぞれに独特なヘタウマ感を持ったオリジナル・メンバーらのプレイに、エディ・ジョブソンの華麗にしてハイテックなヴァイオリン/キーボード。
(元々ヴァイオリンなんて入ってなかった「If There Is Something」での、楽曲の表情を決定づけるようなソロは実に見事。アンディ・マッケイにソロを譲ってからの、たなびくようなバッキングのシンセも良い)
そしてこれまた約半数の曲で強靭なベースを聴かせるジョン・ウェットンのプレイも光る。

…はて、エディ・ジョブソンにジョン・ウェットン?
そう、ROXY MUSICでの仕事を通じて知り合ったエディとジョンは、その後あのU.K.結成へと動くワケで。
そういった意味でも重要なアルバムではある。

ジャケットをはじめ、鮮明な写真が1枚もない、粗い感じのアートワークがまた良い感じ。


(2024.9.26.改訂)

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