愛の工芸

LOVECRAFT 1.jpg去る15日は、H.P.ラヴクラフトの命日だったそうで。
阿佐ヶ谷LOFT Aのイヴェント・スケジュールを見ていたら、その日にラヴクラフトを偲ぶイヴェントがあったのを発見。

俺がH.P.ラヴクラフトの作品に出会ったのは、早かった。
小学3年生くらい(笑)。
何故か旭川市立神楽小学校の図書室に、ラヴクラフトの「ダンウィッチの怪」があったのだ。
(当時は単に『怪』というタイトルの本だったと記憶するが、定かでない)
その時は作者の名前も覚えなかった。
しかし中身のインパクトは一生モノだった(笑)。
その世界観に影響された絵をノートに描いたりしていたのを覚えている。
漫画やアニメにさんざん取り上げられている現在なら知らず、70年代に小学生でラヴクラフトって…その後の人生、曲がるわ(苦笑)。

10年以上経ってから創元推理文庫で「ダンウィッチの怪」を読み直して、小学生の時に読んだあの小説がH.P.ラヴクラフトのモノだったことに気付く。
80年代に創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』を買い集め始めたのは、何がきっかけだったろうか。
当時METALLICAあたりがラヴクラフトを曲の題材にしていたが、その頃のラヴクラフトの知名度は今に較べれば著しく低かった。
俺が改めてラヴクラフトを読み始めたのは…多分BLUE OYSTER CULT(出た!)の影響だったと思う。
BLUE OYSTER CULT自体は、METALLICAやMEKON DELTAなんかと違って、直接ラヴクラフトに題を得た楽曲やアルバムは出してないんだけどね。
しかし彼らの3rdアルバム『SECRET TREATIES』(1974年)は、BLUE OYSTER CULT流(あるいはサンディ・パールマン流)に変奏された“クトゥルフ神話”だったのでは、という気もする。

…で、数年後には当時組んでいたバンドで「組曲“クトゥルフ”」なんてのを演っていた(笑)。

さっきウィキペディアでH.P.ラヴクラフトの項目を見たら、ラヴクラフトについて“独りよがりな三流のエドガー・アラン・ポー”とか“愛読者はセンスに問題がある”とか言ってる人がいるのね(笑)。
はい、センスに問題あるのは自覚してますよ。
実際、ラヴクラフトって文章下手じゃないかとか思うこともあるし(笑)。

でも好きなんじゃあああ。
人間の感覚や規範から完全に切り離された邪神/旧支配者たちの描写は、善悪二元論に依拠しがちなH.P.ラヴクラフト以外/以降の“クトゥルフ神話体系”とは一線を画するモノがあるし。
“宇宙は深いよ大きいよ、嘘もないけど真もないよ”(←意訳)と歌ったHAWKWINDにも通じる世界観があると思う。
(ってか、HAWKWINDも実際ラヴクラフトには影響されてたと思うけど)

…というか、オーガスト・ダーレス以降の“クトゥルフ神話体系”にあんまり興味がないんだよね。
そもそもH.P.ラヴクラフト自身の作品中では、クトゥルフはあくまで“傍系”だし。
あと、ラヴクラフトの作品中でも、いわゆる“ランドルフ・カーターもの”はあんまり好きじゃない。
夢の世界で大冒険をするカーターだけど、現実には寝てるだけだもん(笑)。
ナイアルラトホテップに陥れられそうになったカーターが選んだ最終手段が“起きる”とかさあ、なんだよそれ(苦笑)。

でも好きなんじゃああああ。


追記:
ちなみに神楽小学校は大正11年(1922年)開校で、今年102周年を迎えている。

(2024.10.11.)

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