90年代前半、FAUSTがいきなり復活し。
ライヴ盤が出た。
それが、テーブル・オブ・エレメンツというレーベルを知るきっかけだった。
そのうち、CD棚にテーブル・オブ・エレメンツの作品が増え始める。
FAUSTやら、トニー・コンラッドの再発やら発掘音源やら、GASTR DEL SOLやら。
トニー以外は、やたらと凝った作りの紙ジャケットで、それがまた印象的だった。
(トニーのアルバムだけは、何故かそっけないプラケースだった。5枚組BOX『EARLY MINIMALISM』も、外箱はペラッペラだったな)
で、トニー・コンラッドのアルバム『SLAPPING PYTHAGORAS』と同じ1995年にリリースされた、GASTR DEL SOLとのスプリット7inch。
A・B面とも音楽はちょこっとしか入ってないのに、無駄に豪華な12面見開きポスター・ジャケット。
そのうち4面にテキストが印刷されているだけで、あとはただぐんじょー色、というワケのわからない作り。
A面、GASTR DEL SOL「The Japanese Room At La Pagode」。
針を下ろすなり、バチッとかガチッとかいうノイズに始まり、サントラかシャンソンかという感じでポロポロ鳴らされるピアノに乗せて、シャンソンか鼻歌かという感じのヴォーカルがかすかに聴こえ。
かと思ったらしばらく無音に近い、風の音のようなホワイト・ノイズが続き。
かと思ったらピーピーガーガーいうノイズが響き、再びピアノがちょろっと鳴らされて鼻歌が聴こえて終わり。
B面、トニー・コンラッド「May」。
いつものアレ。
幾重にも重なったヴァイオリンが「みょ~…」と鳴り続けるアレ。
7inchの盤面を幾らも使い切らずに、たちまちフェイドアウトしてしまう。
本当は30分くらい続くんじゃないのかコレ。
なんなんだろうなコレ。
…というのは、この7inchに限らず、初めてトニー・コンラッド(とFAUST)のアルバム『OUTSIDE THE DREAM SYNDICATE』を聴いた時から、ずっと思っていることで。
まあそんなこと、考えるだけ無駄なんだろう。
ただそこに鳴っているだけの音。
そしてただそれを聴く。
メロディもなく、ビートもなく、展開もなく、多分意味もない。
(ポスタージャケットに何やら書いてあるが、読んでもよくわからんよ)
とにかく、ただそれを聴く。
すぐ終わってしまうのが惜しいので、今夜はリピートで聴き続けることにする。
追記:
ロックから意味というモノを根こそぎすっ飛ばしたFAUSTだったが、トニー・コンラッドは更に徹底していたな。
もっとも、コンラッドがロックなのかどうか知らんのだけど。
(2024.10.20.)
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