KAYO DOT/PLASTIC HOUSE ON BASE OF SKY

KAYO DOT.jpgチェンバー風から怒涛のブラック・メタルまで、あまりにも自在過ぎる七変化サウンドで聴き手のアゴを外すテクニカル・アヴァンギャルド・ポスト・メタル・バンド(?)による、約2年ぶりの新作。
この11日・12日には来日していたそうだけど、その直後の新作リリース。
ちょっとタイミング悪い。

前々作『HUBARDO』をこのブログで紹介したのは、2年前の春だった。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1559.html
前作『COFFINS ON IO』(2014年)は聴いてないんだけど…なんか、アナログ・シンセを大々的にフィーチュアしてエレクトロ方面に振り切れたアルバムだったそうで。

で、新作。
同じような作風のアルバムは二度と作らない…とか言われるKAYO DOTですが。
『HUBARDO』と較べると、作風が違うというよりも…ほとんど別のバンドに聴こえるぞ。
時にエレポップ風にキラキラした、時にプログレ風に重厚な、時にアンビエント風に静謐なシンセサイザー…を前面に出し。
そこに柔らかくも朗々としたヴォーカルが乗る。
そして、叩きまくりつつも極めて端正なドラム。
ベースは…コレ、全曲シンセ・べースか?

『HUBARDO』にあったブラストもグロウルもスクリームも、皆無。
ホーンズもなし。
『COFFINS ON IO』に較べると、コレでもバンド・サウンドに揺り戻した音らしいんだが。
そもそもポスト・メタルとかポスト・ブラックとかにも聴こえない音になっている。
曲によってはRUSHとかSAGAとか、カナダのプログレ・ハード系に通じるような部分も。
しかし、どっちかと言ったらエレポップだよなコレは…。

ただ、エレポップと言ってしまうにはあまりにもドラマティックでダイナミック。
後期のTALK TALKと、同時期のRUSHをミックスしたような音とでもいうか。
ともあれ、完成度は異常に高い。

これまでで最もポップ(?)な感じのジャケットもユニーク。
『PLASTIC HOUSE ON BASE OF SKY』、22日リリース。


(2024.11.25.改訂)

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック