PARASITESやBUMなんかと並んで、90年代前半のポップ・パンク界で絶大な人気を誇ったバンドの1stアルバム。オリジナル・リリースは1992年だが、コレは翌93年に1+2レコーズからリリースされた国内盤で、海外盤とはジャケット違い。
このイラストはメンバーのピート・シコーン自身によるモノで、メンバーの写真を使った海外盤よりこっちの方が全然イイと思う。
ニューヨークで80年代後半に活動していたRAT BASTARDSが分裂。
スティーヴ・ベイズ(ベース、ヴォーカル)とアンディ・ゴートラー(ギター、ヴォーカル)は、あのTHE DEVIL DOGSを結成。
そしてピート・シコーン(ギター、ヴォーカル)とポール・コーリオ(ドラム)が結成したのがTHE VACANT LOT。
タフでナスティなR&Rを追求したスティーヴ&アンディに対して、ピートの楽曲は超ファストながらも甘酸っぱくポップ。
分裂は必然だったというべきだろう。
で、このアルバム。
メンバーはピート・シコーン(ギター、ヴォーカル)、ジェス・ミトロ(ギター、ヴォーカル)、ブレット・ワイルダー(ベース)、ポール・コーリオ(ドラム)の4人。
プロデューサーの一人として、元THE DICTATORSのアンディ・シャーノフがクレジットされている。
それでというワケでもないのだろうけど、DICTATORSのアルバム未収録曲「Loyola」、そしてWE FIVEのヒット曲「You Were On My Mind」がカヴァーされている。
12曲入ってて、27分しかない。
当然ながら楽曲と演奏は短くて速い。
しかもそれが猛烈にポップ。
捨て曲なしのクォリティ。
当時は本当によく聴いたなー。
特に「Loyola」。
このアルバムにはソングライティングのクレジットがなく、当時はこの曲をTHE VACANT LOTのオリジナルだと思って聴いていたのだった。
で、ほぼ同時期にTHE DICTATORSのライヴ盤『FUCK'EM IF THEY CAN'T TAKE A JOKE』を買って聴いたら…「あれっ?」って(笑)。
もちろんVACANT LOTヴァージョンの方はDICTATORSのオリジナルよりもずっと速い。
どっちも好きだ。
しかしこのバンド、1995年までにアルバム3枚出してあっさり解散。
ピート・シコーン、その後どうしていることか。
デザインやイラストの方が本業だったらしいので、そっちの仕事をしているのかも知れないけど。
(2024.11.29.改訂)
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