先日、非常に出来の良い1stアルバム『FLIGHT OF CRYSTAL ARROW』(8月発売のEURO-ROCK PRESSで紹介)をリリースした関西のハード・ロック・バンド、CRYSTAL ARROW…のヴォーカリスト・廣田直子が別にやっているバンド。曰く“青心貫徹成人楽団”だそうで。
メンバーは廣田直子(ヴォーカル)、川口雅嗣(ギター)、中野菜穂子(キーボード)、千秋久子(フルート、ピッコロ)、井尻佳之(アルトサックス、EWI)、森陽一郎(ベース)、荘林誠(ドラム)…という7人編成の大所帯。
一応ポップ・バンドということらしく、実際ポップな楽曲を演っているのだけど。
この編成だけ見ると…プログレ臭を感じる人も多いのでは。
全体に音が引っ込んだ感じで、音圧に欠ける音作りはちょっと残念なんだが。
音質自体はクリアだし、キーボードに2管という編成だから、アレンジには厚みがあり。
やっぱり随所でプログレっぽい。
各メンバーの音楽的ルーツはかなりバラバラらしく。
バラード・ナンバーでのギター・ソロはゲイリー・ムーアみたいだったりするし。
サックス・ソロが入るとジャズ/フュージョン通り越して時々「太陽にほえろ!」みたいになったり(笑)。
作曲の中心になっているのはベースの森陽一郎で。
作詞はすべて廣田直子が担当。
何曲かで、古風な言葉遣いをしているモノがあり。
なんというか、陰陽座からメタル要素全部とっぱらったみたいな曲になっている(笑)。
いや、そうとばかりも言えず。
「逢魔の間」なんかはザクザク刻むギターをフィーチュアした疾走ナンバーで、コレなんか廣田のヴォーカルも含めてかなり陰陽座っぽいぞ。
しかも速い曲でも遅い曲でもフルートやサックスが乗っかったりするのである。
(PAGEANTか!)
今から7年前の作品ということで、廣田直子のヴォーカルにはCRYSTAL ARROWのアルバムほどの円熟味やパワーは感じられないが。
(ルーツはアニソンにあるらしいんだけど、CRYSTAL ARROWではヴィブラート利かせたハード・ロック的な唱法を見事にこなしている)
しかしこの時点でも歌唱力は十分高いし、様々なタイプの曲で多彩な表情の歌唱を聴かせている。
メンバー全員が他に仕事をしながら活動しているようで、編成からしてスケジュール合わせるだけでも大変そう。
アルバムはこの1枚しか出していないみたいだし、廣田直子は他にも二つバンドをやっているけど、このバンドでも半年に1回ぐらいはライヴをやっている様子。
追記:
フルートの人、浪漫座のメンバーだった!
なるほど、PAGEANTの香りを嗅ぎつけたのも納得…。
(2016.8.5.)
追記2:
廣田直子、その後PAGEANT~浪漫座の中嶋一晃の新バンド・デキゴコロのシンガーとして、関西プログレのファンなら知らぬ者のない存在となっている。
(2024.11.29.)
この記事へのコメント
マサやん☆。
ちなみにドラムを叩いてる荘林誠氏はクリスタル アローでもドラムを叩いています。
次回のユーロロックプレスが早く読みたいです。
わさびむしなおなお
大越よしはる
コメントありがとうございます。
EURO-ROCK PRESSもお楽しみに。
大越よしはる
コメントありがとうございます。
御参加のどのバンドも、今後の活動に期待しておりますよ。