QUEENのアルバムをちゃんと買って聴くようになったのは、実はフレディ・マーキュリー(ヴォーカル)が死んだ後のことだ。随分遅い。
俺がリアルタイムでQUEENを聴いたのは80年代前半のことで、確か「ベストヒットUSA」で”レディオガガ~♪”とかやってたのを観たのが最初だったと思う。
もちろん「Another One Bites The Dust」とか「Crazy Little Thing Called Love」とかを耳にしていたことはあったはずだが、それらの曲がヒットしていた当時の俺は洋楽ロックを聴き出す前で、ただそこらへんでかかってたのが耳に入ってきただけ。
そう、そこらへんで幾らでもかかってた。
その後、俺がロックにのめりこみ始めてからも、ラジオの前にかじりついてFMをずっと聴いていれば、QUEENの曲は古いのだろうが新しいのだろうが、大体聴くことが出来た。
ヒット曲でもそうでないのでも、エアチェックしてテープに落とすことが出来たんで、長いことレコードは買わずに済ませていたのだった。
大体若い頃は赤貧で、MOTORHEADやイギー・ポップやBLUE OYSTER CULTなんかのアルバムを必死こいて買ってたら、QUEENなんて(なんてってこたあないが)そんな一生懸命買い集めるゆとりはなかった。
今でもサイケやパンクやメタルを聴くのに忙しくて、実際のところQUEENをゆっくり聴くことはあまりないのだが。
それでも、たまにこうして改めて聴いてみると…デビュー作でコレですか。
この時代(1973年)はパンク以降と違って、演奏力が充実したり方向性が固まったりしないままに初期衝動ドーン!っとデビューすることはまあそんなになかったからある程度当然ではあるワケなんだけど、1stアルバムでこの完成度。
ロジャー・テイラーは1曲目からドラム・ソロをビシッとキメるし、ブライアン・メイの暖炉ギターは音色・フレーズ共に既に完成したモノを聴かせるし、「Liar」のこの展開、アレンジなんかはもう、なんですかコレ…。
(レコーディングに約1年かかっているという)
1973年にして、当時のハード・ロックとも違う。
グラム・ロックとも違う。
後のモダン・ポップともまた違う。
そのすべての要素(ああ、あとプログレもちょっと)が入っていながらも、まぎれもないQUEEN節。
当時のBBC音源とか聴くと、かろうじて(?)“若く青い”と思わせるところもあるものの、作品としてのスタジオ・アルバムを聴く分には、デビューにして既に大御所感満載。
それだけに、極貧生活の中でいっぱいいっぱいになりながらTHE STOOGESのアルバムを探していた自分が、当時QUEENのアルバムを集めて悦に入ったりとかじゃなくて却ってよかった、とも思うのだが。
73年当時に俺が中高生だったら話は別だけど、俺が青臭くロックに燃えていたのは80年代だったワケだから。
そして、ジジ臭くなってもロックに燃える21世紀…。
(ロックしか残ってないともいう)
(2023.2.20.全面改訂)
この記事へのコメント