…80年代以降、日本のミュージシャンの中でも海外で認知される人は増え続けているが、早くも70年代にFREE、FACESのような欧米の一線級のバンドでプレイした日本人となると、山内テツ以外には見当たらない。(ダモ鈴木、オノ・ヨーコはまた別として)
そのテツがFACES解散後の1976年にリリースした2ndソロ・アルバム。
参加メンバーが実に豪華。
ゴダイゴからミッキー吉野(キーボード)、浅野孝己(ギター)、スティーヴ・フォックス(ベース)が参加して、ドラムはつのだひろ(当時の表記は角田ヒロ)、他…。
作詞作曲は全曲山内テツ本人によるが、ベースをすべてスティーヴ・フォックスに任せてヴォーカルに専念した歌モノ、というワケでもなく。
(ベースは自分でも弾いていて、しかもヴォーカルのミックスがわりと小さめ)
豪華メンバーとのもの凄いセッションを前面にフィーチュアして英国仕込みのパワフルなR&Rを…というワケでもなく。
悪い言い方をすれば中途半端な感じもするんだが、やはり特異なキャリアのなせる技というか。
単に同時代の日本のニュー・ミュージック/シンガー・ソングライター系みたいなのには終わらない(もちろんハナからそんなので終わるはずがないとはいえ)、リラックスしつつも聴かせるアルバムになっている。
一聴すると普通のカントリー・ロックにしか聴こえないようなアメリカン・サイケの逸品…みたいなのがあるけど、このアルバムはどちらかというとそういうのに近くて、演奏もテツの歌詞やヴォーカルも、極めてナチュラル。
派手さも押しの強さもないものの、とても気持ちのいいアルバムに仕上がってます。
ところでコレ、今はCD廃盤のままか?
ネットでちょっと見たら、15年くらい前に出たCDにかなりもの凄い値段が付いていた。
俺が持ってるコレはLPだから、今売ったりしたら高価いのかしら…いや、売らんけど。
追記:
なんと、その後2012年11月に紙ジャケ+HQCD仕様で再発されてました。
1972年の1stソロと、77年のライヴ盤も。
(2017.1.1.)
(2023.3.8.全面改訂)
この記事へのコメント