AC/DC /FLY ON THE WALL(1985)

画像最後だったかもしれないAC/DCの来日公演から、もう半年ほど過ぎてしまった。
メンバーみんなおじいちゃんだったが、素晴らしいライヴだったよな。
ロックにも既に50年の歴史、若けりゃイイってもんじゃない。

そう、若けりゃイイってもんじゃない。
年老いたアンガス・ヤング(ギター)の動きは衰えていたが、若かりし日々のアンガスがオールOKだったかといえば、当然そんなこともなく。
『BACK IN BLACK』『FOR THOSE ABOUT TO ROCK』で頂点を極めたAC/DCだったが、その後も脂が乗っていたはずなのに、何故か不振の年月が続く。
コレはそんな時期のアルバム。

俺がヘヴィ・メタル/ハード・ロックを聴き始めたのは、ちょうどこのアルバムの1枚前、『FLICK OF THE SWITCH』が出た時だった。
そして、『FLY ON THE WALL』が出た。
最初に聴いたのは、酒屋でのバイト中に有線から流れてきた「Danger」だった。
すぐにAC/DCの新曲だと気が付いたのだが。

「あれ?…なんか違うな」

時を同じくして、音楽雑誌をはじめとするあちこちで、“AC/DCが日和った!”という評が噴出する。
そして『FLICK OF THE SWITCH』から『BLOW UP YOUR VIDEO』まではAC/DC不遇の時代、という扱いが定着(?)してしまうのだったが…。

それも今は昔。
現在までの大きな流れの中で見れば、結局『FLY ON THE WALL』もいつものAC/DC、に他ならない。
横ノリの「Danger」も今聴くと全然悪くないし、「Shake Your Foundations」とか「Sink The Pink」とか、相も変わらぬ名曲、名リフが存分に詰まっている。
同時代のヘア・メタル勢がほとんど懐古と苦笑の中でしか語られないのに対し(まあアレはアレでイイんだけど)、『FLY ON THE WALL』は、今聴けば1985年というリリース年があんまり関係ない、普遍のR&Rとして屹立している。

当時リアルタイムで聴いていた思い出、というところでひいき目になってるのは事実だと思うし、AC/DC初心者に『BACK IN BLACK』よりも先にコレを聴け、とか言うつもりも毛頭ないが、でもやっぱり好きな1枚。
好きな…というか、好きになって行った1枚、と言うべきなんだろうけど。


それにしてもAC/DCのライヴは楽しかった。
俺には2度目のAC/DCだったけど、同行の妻は初めて。
彼女はアリーナ級のコンサート自体が初めてで、それも楽しんで欲しかったので、連れて行ったのだった。
本当に楽しかった。
もしまたAC/DC来日の機会があったとしても、また行けるかどうか。
それでもかまわない、とにかくあの日は十分に楽しんだ。


(2023.3.17.全面改訂)

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック