THE MASTER PLAN/MAXIMUM RESPECT

MASTER PLAN.jpgTHE DICTATORSのアンディ・シャーノフ(ヴォーカル、ベース、キーボード)とTHE FLESHTONESのキース・ストレング(ヴォーカル、ギター)を中心とするニューヨークのプロジェクト的バンド、約5年半ぶりとなる2ndアルバム。
リリースは2月頃みたいだが、最近入手したんで、新譜枠で紹介します。

アンディ・シャーノフとキース・ストレングに、元THE WAXING POETICSのポール‟ペパーミント”ジョンソン(ギター、ヴォーカル)、そしてTHE FLESHTONESのビル・ミルハイザー(ドラム、ヴォーカル)という4人編成は前作と変わらず。
で、THE DICTATORSとTHE FLESHTONES、当然その両方に通じるテイストを持ちながら、単純に2バンドを足してもこの音にはならない。
アルバムがスティーヴ・クロッパー作の「BBQ」カヴァーから始まり、次のアンディ作「14th Street」が軽快かつタイトなボ・ディドリー・ビートで演奏されることでもわかるとおり、DICTATORSやFLESHTONES以上に50~60年代のルーツ・ミュージック的R&R/R&Bに傾倒した音楽性。
それがパワー・ポップ的にまとめられている、という感じ。

アンディ・シャーノフとキース・ストレング、そしてポール・ジョンソンの3人が曲を書き、それぞれ歌うので、カヴァー含め12曲30分余りの中でも曲調はヴァラエティに富み、なおかつただのセッションではない、バンドとしてビシッと芯のある音になっている。
ヴォーカル陣の中では、やはりというかキースの甲高い特徴あるヴォーカルがなんと言っても耳を引く。
(キースは12曲中最多の5曲を歌っている。アンディとポールは3曲ずつ)

一方オリジナル曲のクォリティは、ポール・ジョンソンによる2曲が格別に出来がイイと思う。
特に7曲目「Are You Crazy」。
コレなんかリズムをもっとストレートにしてスピードアップしてTHE DICTATORSにカヴァーさせたりしたら、それもまた凄くカッコよくなりそう。

あと今回、キース・ストレング作の「Feels Good To Feel」で、何故かTHE HOODOO GURUSのデイヴ・フォークナーがゲストとしてリード・ヴォーカルを担当しているのも嬉しい。
(デイヴは「14th Street」でバッキング・ヴォーカルも担当)
ともあれ文句なしに楽しい1枚。


現THE DICTATORSのドラマー、J.P.“サンダーボルト”パターソン(『MAXIMUM RESPECT』でもパーカッションで「BBQ」にゲスト参加している)のソロ・アルバム『THE LP IS DEAD』も同時に入手したんでここで紹介しようと思ったが、よく見たら昨年11月のリリースで新譜とは言えないブツだったんで、またの機会に。
DICTATORSのファンには、THE MASTER PLANよりもむしろこっちのがお勧めかも。


(2023.3.19.全面改訂)

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