Boris2枚同時リリース

Boris ATTENTION PLEASE.jpgこの3月にメジャーのavexからリリースされた『NEW ALBUM』での凶暴なポップさ(?)がまだ印象に新しいBoris。
その『NEW ALBUM』は、別々の2枚のアルバムから選曲、リアレンジされた楽曲から成る…と言われていたが。
その原型、というかおおもとになった2枚のアルバムが、堂々同時リリースと相成りました。







『ATTENTION PLEASE』(画像)

…で、『NEW ALBUM』でこれまでになくフィーチュアされていたWata(ギター)のヴォーカルだったが、こちらはBoris史上初めて、そのWataのヴォーカルで全曲固めた(!)という1枚。
ニュー・ウェイヴ風というか、インディー・ポップ風というか…ドライヴ感溢れるTakeshiのベースとタイトに疾走するAtsuoのドラムからして、『PINK』の頃なんかとは全然違ったアプローチ。
ダンサブルでディスコティークな(?)リズムは『SMILE』あたりから顕著になっていたとはいえ、そこにもってきて全曲がWataのヴォーカル、というと、また一味も二味も違うキラキラしたポップさが。
(曲によってはシンセドラムがピュンピュン鳴り響く)
何しろ“ヴォーカリスト・Wata”を前面に押し出した作りになっていて、このアルバムでの宣材写真見たら、何故かWataが二人いる4人編成(っていうのかコレは)になっていて、メンバーのクレジット見ても、ヴォーカリストのWataとギター/キーボードのWataが別々に記載されているという…。
実際、ソロ・デビューした頃に較べてもWataのヴォーカルは堂々としたモノになっていて、Borisの新たな魅力を引き出した1枚に仕上がってます。


『HEAVY ROCKS』

アルバム『SMILE』も同じタイトルで2作出したBorisだったが、こちらはまたしても…2002年の名作アルバムと同じタイトルで新しいアルバムを、という挑戦的アプローチ。
(元の『HEAVY ROCKS』からもう9年?…あのアルバムも今や“初期の名作”みたいな扱いなのか…)
挑戦的、というか…Borisがこの11年に『HEAVY ROCKS』というタイトルで作ったら、今度はこうなりますよ…的な、ある意味そのまんまともいえる1枚なんだけど。
多分にハード・ロック的でもあった02年版の『HEAVY ROCKS』に対し、こっちは当然ながら今のBorisならではの多彩なリズム、アレンジに彩られたアルバムになっている。
(こちらでも『ATTENTION PLEASE』同様、曲によりファンキーともいえる部分がかなり顕著に)
しかし“どったらだらららっ”とドラムを打ち鳴らしては唐突に「ワオッ!」と叫ぶAtsuo、そこに斬り込むなんというか実にBUDGIE的なWataのリフが冴えまくる「GALAXIANS」なんかは“往年の”Boris的というか、ライヴの情景が脳裏に浮かぶ…ああカッコいい。
02年版同様、曲毎にゲストも多彩で、アーロン・ターナーやイアン・アストベリーはまあ予想の範疇だった(?)ものの、D-DAYの川喜多美子にはびっくり。
(もちろん栗原ミチオの曇天ギターも絶好調)


『ATTENTION PLEASE』『HEAVY ROCKS』、どちらも5月24日リリース。


(2023.5.30.全面改訂)

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック