以下は彼らがBorisのAtsuoプロデュースによるアルバム『ROLLIN’ GOD』をリリースした時のインタヴュー。DOLL誌06年3月号に掲載されたのは約2000字だったが、ここではほぼノーカット版で掲載します。インタヴューは05年12月、新宿で行われた。
―デモを除くと、公式な音源としては初めてですね。
SUTO(ギター、ヴォーカル)「そうッスね」
―レーベル側からいただいた資料では“新しい世代”というイメージが強調されていたんですけど、皆さん何歳ですか?
WADA(ベース、ヴォーカル)「26歳」
SUTO「26歳」
ANI(ドラム)「33歳です」
―月並みな質問ですが、影響されたミュージシャンとかバンドとかは?
WADA「いっぱいあり過ぎてちょっと(苦笑)…MOTORHEAD、GBH…」
SUTO「NIRVANA、MELVINS…BLUE CHEER」
ANI「UNSANE…KYUSS。あと、ZEN GUERILLAっていうバンド。あとは日本のバンドで、BAREBONES好きッスね」
SUTO「GREENMACHiNE!」
―いいッスね!…NIRVANAとかMELVINSとか、グランジ系からの影響は普通にありましたか?
WADA「まあ、聴いてたってくらいで」
ANI「俺は、一時どっぷりでしたね」
―今のトリオになってから…。
SUTO「3年は経ってる」
―それ以前の、結成した時から、音楽性は同じような感じでしたか?
SUTO「なんか、いろいろやってきたよね?…遅いのやってみたりとか」
ANI「KYUSSみたいな…そして失敗したり(笑)。失敗して一回解散して(苦笑)」
―解散したんですか?
ANI「自然消滅っぽい感じだったんですけど…。俺が、やっぱりコイツ(SUTO)のギターが凄く好きで…で、DOLL見たら、(SUTOが)また載っけてたんですよ(笑)」
―メン募を。
ANI「それで、あ~しょうがねえな、コイツまだ見つかんねえんだなと思って、渋々電話してやって(笑)。…なんて、そんなことはないですけど、(SUTOのプレイが)凄く印象に残ってたんで、これはやるしかねえな、と」
―復活のきっかけがDOLL!
WADA「俺が入ったのもDOLL(のメン募)ですよ」
ANI「とりあえずDOLLに(笑)」
SUTO「BURRN!でもいいかな(笑)」
―じゃあ、最初から狙っていたワケじゃなく、わりと試行錯誤して今のスタイルにたどり着いたと?
SUTO「それなりの自然な変化」
ANI「遅いのに飽きた(笑)」
―昨年出たデモ音源5曲中4曲が再録されてますけど。
SUTO「去年のはデモだったし…」
ANI「本当に売っていいのかなと」
―実際、再録してみてどうですか?
SUTO「再録っていうか、ミックスし直し」
―テイクは(デモと)同じですか。じゃあやっぱり元がよかったんだ。
下北沢MURDERJUNKIES(DIWPHALANX RECORDS)「そうですね」
―(アルバムの)出来上がりは、思ったようになりましたか?
WADA「思った感じとは違ったけど…」
SUTO「でも逆にそれでよかった」
WADA「うん」
SUTO「うちらだけでやったら、ギター厚くして、とりあえずやっとけみたいな感じ?…それが(Atsuoのプロデュースでは)ギター1本で、ダーティーな感じ。本当は重ねようとしてたんだ、ギターとかを。そこは…」
WADA&SUTO「Atsuoマジック(笑)」
―トリオの限界を逆手にとってみたいな感じ?…Atsuoプロデュースどうでした?
WADA「なかなか…」
SUTO「(ANIが)けっこういじめられたね(笑)」
ANI「ねえ(苦笑)」
―どんな?
ANI「いや、いじめられたというか、いじられた(笑)」
―このアルバムがリリースされると、レーベル(DIWPHALANX)のディスコグラフィの、錚々たるメンツの中に、入ったりするんですよね。
WADA「嬉しいっちゃあ嬉しいけど…」
SUTO「GREENMACHiNEとか、好き過ぎて…」
ANI「普通にファンだから」
―歌詞は、英語と日本語、けっこうバラバラですよね。
ANI「歌詞は俺が。あとはWADAが少し書いてくれてて」
WADA「ずっと英語でやってて…」
―で、最近日本語も。
ANI「(日本語に対する)抵抗が、少し減ってきたりとか…日本語も、いいんじゃないかなと。ぶっちゃけ英語に詰まってきたというのも」
WADA「曲作り自体が…最初に曲が出来上がって、最後に歌詞。歌詞なしでライヴをやって、テキトー英語で何回ライヴをこなしたか(笑)」
ANI「上手いんだよ、テキトー英語が(笑)」
―今はそのへんの方向性、あまり意識してないですか?
ANI「曲によってなのかな」
SUTO「曲によって、日本語の方が合う場合も」
ANI「日本語でのチャレンジは増やしてみたい」
―歌詞は主にどんな内容が?
ANI「そうですね…あまり深い意味はないですけど、ムカツキとか、いら立ちだったりとか、ちょっと皮肉っぽいのとか。そんな感じですかね。…最近の日本語の歌詞は、ちょっとだけ比喩的な感じにしてみたりとか」
―歌詞を書いて、その上で3人の中でフィードバックして変わって行くっていうのは、けっこうあったりしますか?
WADA「その時その時で。…テープに録って後で聴いてみたら全然違うこと歌ってたりとか(笑)」
ANI「で、歌詞を当てはめてみて、SUTOがちょっと歌ってみて、「歌いづらいな」って言ったら、「すいません!」って言って、ちょっと直したりして、「じゃあこんな感じで!」とか(笑)」
―フロントの二人は自分から積極的に歌詞書いたりとかはないですか?
WADA「俺が1曲だけ今回、自分で書いて」
―大体ANIさんが?
ANI「そうですね。でも、最近はSUTOとかも協力してくれて。いろいろ、聴いてみて、こうしようかああしようかって。絶対WADAとSUTOに聴いてもらって、って感じですかね」
―「Speed Demon」とか、曲名が凄くイイですよねこのバンドは。曲があって歌詞があって、曲名は、最後?
WADA「いや、曲名が先になることも…」
SUTO「絶対、曲が先」
ANI「タイトルは最後までグダグダで、どうしよっかって感じ」
―カッコいい曲名ぞろいですよ。
ANI「ありがとうございます」
―「Speed Demon」って、DWARVESと同じ曲名ありますけど、意識しました?
ANI「いや、後からわかったんです。後からわかって、ア~っとなったけど、まあいいかって」
―「Hate Blues」「Rollin’ God」…。
ANI「WADAのヴォーカルが“Rollin’ God”って聞こえて(笑)。「Dirty Dog」って曲の、一番最後でも、叫んでる感じが聞こえたんで。そんなもんですね」
―「Rollin’ God」って、一見すると意味わかんないですね。
ANI「曲始まったらスローだし(笑)」
佐藤(DOLL編集部)「BLACK FLAGとかどうですか?…なんか、ブラストとかも、1曲だけですけど」
SUTO「BLACK FLAGは好きですよ」
佐藤「けっこうハードコアっぽい」
―ハードコアなR&Rですね。
ANI「嬉しいな!」
佐藤「ハードロックな感じではないですね」
SUTO「ビアフラ大好きなもんで」
―…最後に、読者様に、今後の意気込みや、メッセージなど。
ANI「とりあえずアルバム聴いてください。…アルバムもいいけどライヴはもっといいから、ライヴに来て欲しい」
SUTO「とりあえずアルバム…カッコいいリフがいっぱい入ってるんで。リフはけっこう美味しいなと思うんで、カッコいいリフが聴きたかったら、買ってみたらきっと…」
ANI「いいこというなあ(笑)」
SUTO「リフだけは!」
ラストライヴは11月に渋谷CYCLONEとのこと。最後にもう一度観られるといいんだけど。
追記:
結局最後のライヴは観られなかったが、その後SUTOはNepenthesで見事な復活を果たし、現在に至る。
(2020.8.31.)
(2023.6.23.改訂)
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