FOLLOW-UP最新号でインタヴューした“出禁系地下アイドル妖怪”十四代目トイレの花子さん…の1stアルバム。インパクトあるジャケットですね。
リリースが殺害塩化ビニールで、1曲でQP-CRAZYがバックを務めている。
ザ・クレイジーSKB社長の肝煎りなワケですから、単なる(?)地下アイドルとは、一味も二味も違います。
オープニングは花子さんのかわいらしい声によるふわっとした語りなんだけど、曲が始まると絶叫絶叫また絶叫。
(花子さんは首を切って自死したので普段は声を出せないんだが、バックに音楽が流れている間は歌ったり叫んだりしゃべったり出来るのでした)
音の方は基本的に、メタリックなギター・リフがリードするスラッシュ・ハードコアで、それに乗っけてとにかく叫ぶ。
歌詞カードを見ないと何歌ってるのかわからないレベルの絶叫。
で、歌詞カードに目を通せば。
横溢する死のイメージと血の匂い。
(1曲を除いて歌詞は花子さんによる)
花子さんは小学生ということらしいんだけど、歌詞の雰囲気は小学生というよりもむしろ中2っぽい。
(褒めてます)
曲によってはもっと女らしい、負の情念もアリ。
っていうかコレ、本当にアイドルと言ってイイんだろうか…。
舛添前都知事をdisりまくった「MSZE」や、本人が“清原応援歌”と言い切る(そ、そうか…?」)「釘バット」と、時事ネタにも配慮する花子さんであります。
特に“たまごたまごたまごたまご!!”“サンド♡”“たまごたまごたまごたまご!!”“うまい♡”と連呼される「MSZE」には脱臼必至。
かと思えばひたすらポンデリングを賛美する「ポンデリング」(そのまんま)なんて曲があったり。
一方で、正統派アイドルっぽいポップな楽曲や静謐でしっとりしたバラードがあったりして、落差とヴァラエティに富んだ作り。
そしてポップな曲でもバラードでも、歌詞は少女の闇に支配される。
ただ、迫力十分のシャウトに対して、メロディアスな楽曲ではそのメロディを追い切れておらず、そこは残念。
(そのたどたどしさに魅力を感じる人もまた多いのかも知れないが)
YouTubeなんかで映像を観る限り、真の魅力はライヴを観ないと伝わらない存在だと思う。
(俺も今度行ってみよう)
ただ、ライヴはライヴでパフォーマンス凄過ぎて、音楽のこととか頭からトビそうだけど…。
その点このアルバムは、花子さんの音楽そのものを作品としてパッケージした、ファンへの贈り物になっているというか。
『真っ赤ナ トイレ』14日リリース。
ライヴはそこらへんのインディー・バンドが太刀打ち出来ないぐらいやたらとたくさんやってるので、興味持った人はチェックしてみてください。
(2024.12.1.改訂)
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