13th FLOOR ELEVATORS/FIRE IN MY BONES(1985)

画像初めて買った13th FLOOR ELEVATORSのレコードが、コレだった。
リリースから間もない頃だったと思う。
何しろその頃はオリジナル・アルバムなんて何処にも売ってなかったし。
その後もこのバンドの発掘音源は随分買ったけど、コレは内容も良くて、今も愛聴盤のひとつ。

テキサス・アーカイヴ・レコーディングスというレーベルは、以前このブログで紹介したオムニバス『HOUSTON HALLUCINATIONS』(1982年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_2046.html)をリリースしていたところ。
LP7枚出して活動を終えてしまったらしい。
コレはその4枚目。

A面は1966年3月~5月、ダラスのローカルTV局WFAA-TVの番組“Sump N' Else”出演時の音源。
えーっ、この人たち、TV出てたの?
まあ、ジャックスがTV出てたことを考えれば、アリなのか…。

実際、司会者による“THE 13th FLOOR ELEVATORS, Here they are!”という威勢のイイ紹介で演奏がスタートする。
しかも曲の合間には司会者とメンバーのトークがあって、トミー・ホールがエレクトリック・ジャグを実演したりも。
(司会者は「あのワイルドな音はベースが出してるのかと思ってたよ」みたいなことを言っとる)

1stアルバムがリリースされているかいないかぐらいのタイミングということもあってか、「You're Gonna Miss Me」と「Fire Engine」以外は全曲カヴァーなのだが。
チャック・ベリー「Roll Over Beethoven」、ドン・コヴェイ「Mercy Mercy」、THEM「Gloria」、THE KINKS「You Really Got Me」を演っとるのだが…想像付くと思うけど、完全に頭おかしい世界。
どの曲でもトミー・ホールはきっちり“ドゥクドゥクドゥクドゥク”とエレクトリック・ジャグをカマしてくる。
そしてロッキー・エリクソンの悪魔のシャウト。
オリジナル・メンバーであるベニー・サーマンのベースも重い。

特に「You Really Got Me」は…はっきり言って、コレを超えるカヴァーは存在しないのではないかと。
しかもこのバンド、どんなにフリーキーでもR&Rのノリ自体は決して失わない=カッコよくドライヴするから手に負えない。

B面は未発表曲と別テイク。
こっちには「Roller Coaster」とか収録されていて(別テイクなので歌い回しとか違ったりするんだけど)、オリジナル・アルバム未入手の時点でこのアルバムによって初期の代表曲を大体聴くことが出来たんで、本当に重宝した1枚だった。
初めて聴いた「Roller Coaster」は…曲名から期待したのと違って遅いじゃん、とか思ったのだが、途中からの怒涛の展開に「あっ、ジェットコースターも最初はゆっくり登ってくじゃん!」と。

B面で一番の聴きモノは、ラストに収録されている「She Lives(In A Time Of Her Own)」のライヴ・ヴァージョンだろう。
(ここでは単に「She Lives」とクレジット)
オースティンのサイケ・バンド、THE CONQUEROOと1967年に対バンした際のセッションということで。
ツイン・ドラムでオルガンが入った、もの凄くカッコいい演奏を聴くことが出来る。

このLP、昨年再発されたらしいんだけど、お店によってはオリジナル盤もそんな馬鹿みたいな値段じゃなく売ってるみたい。


(2024.12.6.改訂)

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