デイメア・レコーディングスより昨日リリースされたアルバム4枚、まとめて紹介。DARKEST HOUR『GODLESS PROPHETS & THE MIGRANT FLORA』(画像)
ワシントンDC発、結成から21年というメタルコアのヴェテラン、9thアルバム。
メンバーはジョン・ヘンリー(ヴォーカル)、マイケル・シュレイバウム(ギター)、マイケル“ローンスター”キャリガン(ギター)、アーロン・ディール(ベース)、トラヴィス・オービン(ドラム)の5人。
いきなりズドンと重いイントロから、突っ走るスラッシュ/ハードコア。
エンジニアはお馴染みカート・バルーで、生々しくアグレッシヴなサウンド。
突進と転調を繰り返す複雑な曲構成の一方で、New Wave Of British Heavy Metalを思わせるリフ押しあり、二人のマイケルによる美しいギター・ソロあり。
デス声一歩手前の濁声吐き捨て(曲によってはほぼグロウルと言ってイイ)と妙にメランコリックなところも聴かせるギターの対比が見事。
貫禄の1枚。
国内盤ボーナス・トラックがMINOR THREAT「I Don't Want To Hear It」とJUDAS PRIEST「Painkiller」と両極端なのも納得。
まさにメタルコア。
PALLBEARER『HERATLESS』
ブルータルなDARKEST HOURから一転、こちらはアーカンソー州リトルロック出身で2012年にデビューした、哀愁のへヴィ・ロックを聴かせる4人組。
2年半ぶりとなる3rdアルバム。
2015年には来日も果たしている。
メンバーはブレット・キャンベル(ヴォーカル、ギター)、デヴィン・ホルト(ギター、ヴォーカル)、ジョセフ・D・ロウランド(ベース、ピアノ、ローズ、シンセサイザー、ヴォーカル)、マーク・ライアリー(ドラム)。
完全アナログ・レコーディングで、ミックスはMELVINS、SOUNDGARDEN、TOOL、ISISなどとの仕事で知られるジョー・バレーシが手がけている。
オーガニックにしてスケール感のあるプロダクション。
基本的にゆったりしたノリを持ちつつもダイナミックな演奏に、哀感溢れるヴォーカルが乗る。
ジョセフが随所で聴かせるアナログ・シンセがいいアクセントになっている。
国内盤はアナログと配信のみでリリースされていたEP「Fear & Fury」をボーナス・ディスクとした2枚組で、EP3曲のうち2曲はBLACK SABBATH「Over & Over」にTYPE O NEGATIVE「Love You To Death」という、わかるようなわからないような(笑)カヴァー。
heaven in her arms『白暈』
これまたPALLBEARERから一転、フル・アルバムとしては前作『幻月』以来実に7年ぶりとなる3rdアルバム。
以前このブログで紹介したCOHOLとのスプリットEP「刻光」(2013年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1360.html)からでも4年経つ。
Kent(ヴォーカル、ギター)、Takayuki(ギター)、Katsuta(ギター)、Kentaro(ベース)、Hiroki(ドラム)の5人。
「刻光」に収録されていた「終焉の眩しさ」が本作にも収録されていて、音楽性の基本は不変。
3本のギターが時に壁のようにそそり立ち、時に螺旋状に絡み合い。
前ノリのドラムがドカドカ突進し。
ブラック・メタル風のスクリームと訥々とした語りの間を行き来するヴォーカル。
2分弱のインストゥルメンタルから11分近いドラマティックな大曲まで自在な曲作りとアレンジ。
特にラストを飾る「幻霧」は、テクノのようなイントロからシューゲイザー風のリフと絶叫が炸裂し、四つ打ちドラムにリリカルなギターが絡むという、新機軸とも言えるアレンジと劇的な構成を持つ1曲。
HANGMAN'S CHAIR + GREENMACHiNE『split』
金沢が世界に誇るGREENMACHiNEがフランスのへヴィ・ロック・バンドとスプリット。
HANGMAN'S CHAIRは全然知らなかったが、既に10年以上活動していてアルバム4枚出してるんだそうで。
日本のへヴィ・ロックから影響を受けたとのことで、今回のスプリットはHANGMAN'S CHAIR側の希望で実現したという。
HANGMAN'S CHAIRは7分半と4分半の2曲。
PALLBEARERにもやや近い、叙情的なへヴィ・ロック。
重く引きずるリフは時にドゥーム・ロックそのものながら、ヴォーカルはソフトでメロディアス。
一方のGREENMACHiNEは既発のシリーズ曲(?)「Red Eye Pt.1~4」に、新たに「Red Eye Pt.5」を加えて新たに録音したメドレー11分。
(曲順は流れを考えてか、1・2・4・3・5となっている)
地を這うようなへヴィネスと独特のメロディを堪能。
それにしても1stから各アルバム毎に入ってた「Red Eye」、つなげると組曲になるのね…。
(元々そのつもりで?)
海外ではアナログ12inch EPとしてのリリースで、国内盤のみ紙ジャケCD。
ってかGREENMACHiNEは新作フル・アルバムが待たれるところ。
5バンドによる4作、いずれも22日より絶賛発売中。
(2025.1.6.全面改訂)
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