「やわらかスピリッツ」にて好評連載中『バイオレンスアクション』、待望の第2集。好評も好評、第1集は重版に次ぐ重版で、この5月の「このマンガが凄い!」ランキング“オトコ編”の第1位なんだそうで。
20歳の専門学校生・ケイはデリヘル「ぷるるん天然娘特急便」の指名ナンバーワン…と見せかけて実は超凄腕の殺し屋。
あくまで簿記検定合格を本道として日々勉学に励み続けるゆるふわ女子・ケイが何故バイトで殺し屋なのか、その超人的な身体能力と銃や刃物の腕前はどのように培われたのか…という大きな謎は相変わらずすぽーんと(?)置き去りにされたまま、彼女は走って跳んで撃って切り刻む。
(いや、第2集ではナイフを使うシーンは出てこないけど)
狙撃の現場でアイスキャンディーをバリバリ食いまくり、ボコボコに殴られても笑顔を絶やさず(そしてそののち反撃に転じ)、平然とかつ迅速に相手を始末した後でTシャツの返り血を嘆き、しくじったヤクザがぶち込まれる棺桶ほどのスペースにも「WiFiあったら住めるなあ」と言い放ち。
あらかじめ何かが決定的に壊れているケイ。
しかし凡百の漫画であれば露悪的に強調されるかも知れないケイの“壊れた”キャラクターは、ところどころに破綻した者のたたずまいをほんのごくわずかに匂わせつつも基本異様なまでにフラットに、かつポップに描かれる。
そこにあざとさが感じられないのが、この漫画が多くの支持を得ている理由のひとつではないかという気がする。
第2集では、幼少時からヤクザ・フカに蹂躙されながら殺人者として育てられ、一方でケイとはまったく較べ物にならないほど“まともな”負の感情を露わにする新キャラクター・だりあが登場。
登場人物に幅が出ると共に、だりあとのコントラストでケイの不気味なまでにゆるふわなキャラクターが強調されることにもなっている。
第1集で殺されかかったケイの同級生・渡辺くんはフツーの専門学校生だったはずが、第2集ではしれっと殺し屋組織の下働き(つまりバイト仲間)となって登場。
更に第1集でケイに殺されたはずだったアウトローの法の番人(?)“みちたかくん”も“復活”。
そして新たに出現した“塾長”“玲(りん)”“玲(れい)”という3人の敵はどう動くのか。
(どう動くのかって、トラックで突っ込んできたけど)
秋に発売されるという第3集が、早くも待ち切れない。
『バイオレンスアクション』第2集、本日発売。
(地元の本屋にあって良かった)
(2025.2.2.改訂)
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