PINK FAIRIESの3代目ギタリストであり、MOTORHEADの初代ギタリストであったラリー・ウォリス…の、レア音源を収録した編集盤。うおおおおお。
最近はPINK FAIRIESも新作をリリースしたりしてるし、このへんキてますかひょっとして。
10曲しか入ってなくて、他にももっとあるでしょ、と言いたくなるが、それはそれとして。
いずれもアツい。
ラリー・ウォリス自身によると思われる(“ラザ”名義)ライナーノーツも読める。
まずは1986年のレアなシングル曲「Leather Forever」「Seeing Double」。
参加メンバーはアンディ・コルホーン(ギター)、ダンカン・サンダーソン(ベース)、ジョージ・バトラー(ドラム)という、THE DEVIANTSでPINK FAIRIESでLIGHTNING RAIDERSな人たち。
「Seeing Double」は同時期の再編PINK FAIRIESのアルバムでも再演された曲。
最も興味深いのは、幻となったスティッフ・レコーズでのソロ・アルバム用に録音されていた音源だろう。
「I Think It's Coming Back Again」「I Can't See What It's Got To Do With Me」「Crying All Night」「Story Of My Life」の4曲。
こちらはビッグ・ジョージ・ウェブリー(ベース)、ディーク・レオナード(ギター)、ピート・トーマス(ドラム)が参加。
ジョージ・ウェブリーはラリー・ウォリスが80年代前半にやっていたTHE DEATH COMMANDOS OF LOVEのメンバーだった人で、ラリーのソロ・アルバム『DEATH IN THE GUITARFTERNOON』にも参加していたベーシスト。
他にもいろいろなレコードに参加していて、基本的にはセッションマンだと思う。
ディークはもちろんMAN、ピートはELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS。
すげえメンツ。
PINK FAIRIESのスティッフ時代のシングルや、ビッグ・ビートからのミニアルバム『PREVIOUSLY UNRELEASED』あたりを思わせる、タフなR&R。
「I Think It's Coming Back Again」は『PREVIOUSLY UNRELEASED』で、「Crying All Night」は『DEATH IN THE GUITARFTERNOON』で、それぞれ再録されている。
そして、『DEATH IN THE GUITARFTERNOON』用の未発表デモ「Old Enough To Know Better」。
コレはすべての楽器をラリー・ウォリスがプレイしている。
曲順はスティッフ時代の4曲とごちゃ混ぜなのだが、違和感なく聴けるのが凄い。
更にラリー・ウォリスが90年代初頭にやっていたTHE REDBIRDSの「It Ain't Enough」。
このアルバムでは何故かこの曲についてだけ解説もクレジットもないんだけど、ベースがフィル・ミッチェル(Dr.FEELGOOD)で、ドラムがクリス・ノース(THE ENIDのドラマーと同じ名前なんだけど…誰?)だろう。
あと、ラリー・ウォリスが80年代半ばにやっていたらしいLOVE PIRATES OF DOOMの「I Love You So You're Mine」。
LOVE PIRATES OF DOOMというのは、実はシングル「Leather Forever」と同じメンツ。
で、ラストはEXIT WOUND名義の「Meatman!」。
この曲は『DEATH IN THE GUITARFTERNOON』に収録されているが、EXIT WOUNDはすべてのパートをラリー・ウォリスが担当している、らしい。
2000年の録音、のはず。
これらの音源のほとんどは、その昔英国のPINK FAIRIESファンジン「UNCLE HARRY'S CITY KIDS」が制作したオフィシャル・ブート的な編集盤CD『HAMS』のシリーズに収録されていたのだが。
それも今じゃ入手困難だろうし、こうして1枚のCDにまとめられたのは実に喜ばしいことだ。
PINK FAIRIESをドライヴさせ、MOTORHEADの最初のトライアングルを成したラリー・ウォリスの豪放なヴォーカルとギターを存分に楽しむことが出来る。
ただ…このアルバム、権利関係の怪しい音源で有名なクレオパトラ・レコーズ傘下のパープル・ピラミッド・レコーズからのリリースなんだけど。
ネットで幾ら検索しても、リリースに関する情報がまったくないのである。
本当にリリースされてるのか、あるいはこれからリリースされるモノなのか。
俺自身は、さる筋から入手して、こうして毎日聴きまくっているんだが。
うーん、謎だ。
追記:
このアルバム、2017年10月20日に正式にリリースされている。
俺にこのアルバムをよこした”さる筋”は、どうやってか随分早くにコレを入手していたワケだ。
(2025.2.17.)
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