カバゴン先生さようなら

画像先月の話になるが、サム・シェパードの訃報を知った時は「ああ…」と思った。
フレッド“ソニック”スミス、ロバート・メイプルソープ、アレン・ラニエに続いて、パティ・スミスが愛した男が、また一人逝った。
(パティに片思いしていたというサンディ・パールマンももういない)
7月27日、筋委縮性側索硬化症、73歳。
日本では『ライトスタッフ』に出ていた俳優として知られていたけど、本業は劇作家。
『砂丘』や『パリ、テキサス』の脚本も彼だったんだよな。
そして、元はと言えばTHE HOLY MODAL ROUNDERS(画像)のドラマー。
『砂丘』での仕事も含めて、かつてサイケデリックの一翼を担った人物だった。

今月8日には、グレン・キャンベルも亡くなっている。
81歳。
つい最近新作をリリースして、まだ現役だったのかと思っていたんだけど、かなり前からアルツハイマーを患っていたんだそうで。
アラン・トゥーサンの名曲「Southern Nights」を、本人以上にヒットさせた男。
“恋はフェニックス”というとんでもない邦題のヒット曲「By The Time I Get To Phoenix」も忘れ難い。
カントリーの生ける伝説だったが…遂に“生ける”が外れてしまった。

そして10日には阿部進が胃癌で。
87歳。
阿部進と言っても若い人にはさっぱりだろうが、俺が子供の頃には教育評論家“カバゴン”として、今の“尾木ママ”にも劣らないような知名度と人気があった。
少年ジャンプにも連載していて、読んでたな。
そこで印象に残っているのは、彼が早い段階から沖縄の高校球児に注目していたことで。
彼が予言した通り、その後沖縄からは、甲子園で活躍する高校が現れるようになるのだった。
もっとびっくりしたのは『スペクトルマン』への出演。
宇宙猿人ゴリとラーによって怪獣カバゴンに改造されてしまう阿部先生の役。
お話の中身はもううろ覚えだけど、スペクトルマンに倒されて人間に戻った阿部先生が、怪獣の自分が死なせてしまった子供たちを抱き抱えて号泣する…というけっこうショッキングなラストだったと記憶する。


阿部進の87歳どころか、サム・シェパードの73歳までも、自分が生きられる気はせんなあ。


(2025.2.17.改訂)

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