以前リー・スティーヴンス(元BLUE CHEER)の1stソロ・アルバム『RED WEATHER』(1969年)を紹介したが。(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1488.html)
コレはリーがその直後に結成したバンド、唯一のアルバム。
パーソネルはリー・スティーヴンス(ギター)、ジャック・レイノルズ(ヴォーカル)、ピート・シアーズ(ベース、オルガン、ピアノ)、ミック・ウォラー(ドラム)の4人。
『RED WEATHER』はロンドンのトライデント・スタジオで録音され、参加メンバーも全員英国人だったが。
このSILVER METREはリーがアメリカに帰国してから結成したそうだけど、何故かリー以外の3人は英国人で、再びトライデント・スタジオで録音。
元JEFF BECK GROUPのミックは『RED WEATHER』からの付き合い。
ピートはロッド・ステュアートその他のバックで活動。
ジャックは無名ながら、ロッドのバッキング・ヴォーカルをやっていた人らしい。
ピートの引きでこのバンドに加入したか。
『RED WEATHER』同様、BLUE CHEER時代の粗暴なへヴィネスを期待するとスカされるが。
しかし、かなりレイドバックしたサウンドだった『RED WEATHER』に較べると、こちらは十分ハード・ロック/ヘヴィ・ロックと言ってイイ音。
…とか言いつつも、何故か10曲中3曲がエルトン・ジョンのカヴァーで。
更に「JESUS CHRIST SUPERSTAR」の劇中歌「Superstar」なんか演っていて。
今ひとつ焦点が絞れていない感じ。
とはいえ、各メンバーのプレイは実に素晴らしい。
リー・スティーヴンスも『RED WEATHER』よりずっとハードなギターを聴かせるし。
ミック・ウォラーは手数の多いドラミングで盛り上げ、「Gangbang」ではドラム・ソロも披露。
ピート・シアーズは見た目もベースの重さもちょっとルイズルイス加部みたい。
で、ピアニスト/オルガニストとしても達者なプレイ。
しかし、ジャック・レイノルズのヴォーカルがちょっと弱いか。
それほど上手いワケでもパワフルなワケでもなく。
もっといいヴォーカリストがいたら、ひょっとして名バンドになっていたのかも。
結局バンドは長続きせず、1970年11月に解散。
しかし解散と言いつつジャック・レイノルズ以外の3人はその後もツルんでいて。
リー・スティーヴンスの2ndソロ・アルバム『AND A CAST OF THOUSANDS』(71年)にもミック・ウォラーとピート・シアーズが参加。
ミックはその後PILOTでもリーと一緒にやることになる。
(2008年に死去)
ピートはアメリカとイギリスを股にかけてセッションマンとして活躍した後、74年にはJEFFERSON STARSHIPのメンバーに。
ジャックは何処へ行ったやら。
(2025.2.26.全面改訂)
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