7月末に出て、8月末に買っていたんだけど、最近まで聴けずにいた1枚。サンフランシスコのカルトなパンク・バンドが1980年にリリースした唯一のアルバムの再発。
メンバーはキャプテン・ワーム(リード&バッキング・ヴォーカル、リズム・ギター、ベース、パーカッション、44マグナム、手持ち資金)、ドニー・デス(リード&バッキング・ヴォーカル、リズム・ギター、ベース、パーカッション、ハープ)、マリー・マンスローター(リード&バッキング・ヴォーカル)、ディック・ヘッド(リード&リズム・ギター、ベース、バッキング・ヴォーカル)、ステュイサイド(ドラム、バッキング・ヴォーカル)の5人。
ステージネームからもうえらいことになってますね。
男女トリプル・ヴォーカルという編成で、女性ヴォーカルとドラム以外の3人がギターとベースをとっかえひっかえ演奏している。
グループ・ショットは何故かドラマーを除く4人しか写ってなくて。
個々のメンバー写真を見ると他のメンバーが狂ったルックスなのにドラマーだけ爽やかな好青年風という…。
(ひょっとして正式メンバーじゃなかったとか?)
更にベースは15曲中4曲でバック・ナイフという人が弾いている。
音の方は、THE GIZMOSがGGアリンを演ろうとしてるみたいな…と言えばわかりやすいだろうか。
早過ぎたスカム・パンク。
演奏自体はGIZMOSほど下手くそじゃないんだけど、ヘナチョコな感じの楽曲はけっこう似ている気がするし、ヴォーカルもギターも3人ずつで担当するあたりもちょっとGIZMOSっぽい。
で、けっこうポップな曲もあったりするあたりは初期のGGに通じるというか。
まあとにかくポンコツ感とイカレ具合は半端じゃないです。
曲間にはメンバーの叫び声とSEをミックスしたヘンな音が入っている…。
写真を見ると、上半身ブラジャー1枚の上に革ジャンを着て二連銃を構えたマリー・マンスローターが凄くヤバい感じなんだけど、歌声はやたら素朴。
バラード風(?)の「Send Me Your Ear」なんて、ほとんど哀愁さえ漂う。
ディック・ヘッドも、見た目からは想像出来ない速弾きを聴かせ。
ひとつひとつの音を聴けば、ディックに限らず全員が演奏はそんなに下手じゃないはずなんだが、バンド・サウンドとして出てくる音の腰砕け&ヘッポコ感には思わず笑う。
で、歌詞がまたひどい。
「But I Love Her」なんて“She's just a business cunt/But I love her”の繰り返し(笑)。
(歌詞カード付き)
何しろいろいろインパクト大な1枚。
ちなみにキャプテン・ワーム、ディック・ヘッド、バック・ナイフ、SEを制作したグレン・シン、グループの名付け親であるアラン・アウシュヴィッツ他、メンバーや関係者のうち8人が既に故人という…。
(2025.3.2.改訂)
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