DAYMAREの2枚(NEPENTHES + ALL PIGS MUST DIE)

画像デイメア・レコーディングスから、日本が世界に誇るへヴィ・ロックとニューイングランドが世界に誇るハードコアの新作が同時リリース。
どちらもキてます。










NEPENTHES『CONFUSION』(画像)

1stアルバム『scent』(2015年)から2年を経て、NEPENTHESが放つ堂々の2ndアルバム。
前作リリース後に5人編成から4人編成へとシフトしているが、ギター1本の4人でのライヴが5人時代にまったく引けを取らない強力なモノだったのは、このブログでも書いた通り。
この春には西海岸ツアーも敢行し、大好評だったという。
で、新作も強力だ。
1stアルバムも1曲目から17分という無駄に攻めた(?)作りだったけど、今回は1曲目とラストに12分半と11分弱の曲を配した全6曲。
一方で突進するシャッフルや疾走するハード・ロック・ナンバーも。
楽曲自体は5人時代から演奏されていたモノがほとんどのようでありつつ、4人になってアレンジを徹底的に見直して、ライヴで磨き上げてきたという。
プロデュースとエンジニアリングは前作同様に岡崎幸人(ETERNAL ELYSIUM)が担当。

BLACK SABBATHばりのダークでドゥーミーでヘヴィなリフと、時にうねり、時に斬り込み、時に思い切りノイジーなソロを叩き込むSUTOのギター。
ギター1本ということで、アレンジはもっとシンプルにしてくるかと思っていたが、スタジオ作ではけっこう重ねて来た。
そこは分けて考えているのだろうし、ライヴではギター1本であることを絶対ハンディにしないはず。

そして、あの極悪なすり潰しヴォイスなのに、前作以上にメロディアスかつ日本語の歌詞がはっきり聴き取れるNEGGYのヴォーカル。
随所で入る「ウッ!」とか「ハイ!」という叫びがまたカッコいい。
ラスト曲「World Deceased」で聴かせる絶叫は鳥肌モノ。

隙あらばドカドカ叩き込むIWAMOTORのドラミングも素晴らしい。
そしてアンサンブルを下支えしながら、時に絶妙なオブリガードを挿入するMossa Hiroのベース。
またライヴ観たい、と思わずにいられない快作。


ALL PIGS MUST DIE『HOSTAGE ANIMAL』

ケヴィン・ベイカー(ヴォーカル:THE HOPE CONSPIRACY)とベン・コラー(ドラム:CONVERGE)を中心とするボストン界隈のスーパー・グループ、約4年ぶりとなる3rdアルバム。
NEPENTHESとは逆に、今作からブライアン・イジー(ギター:TRAP THEM)が新加入し、4人から5人編成となっている。
録音はお馴染みカート・バルー(CONVERGE)。

冒頭のタイトル曲からいきなりすっ飛ばすメタリック・ハードコア。
ギターが2本になったせいもあるのか、メタル色が増したように思う。
一方で、よりダークで残虐な音像。
ベン・コラーはDビートとブラストを使い分けながら突進し。
一方で二人のギタリストは適宜アコースティックを交えて叙情的なプレイも聴かせる。
そしてケヴィン・ベイカーの咆哮。

突進するハードコア・ナンバーあり、スローでドゥーミーな部分もあり。
「Blood Wet Teeth」ではスラッシュ・メタル風のリフも。
BLACK SABBATH風(?)のスロー&ヘヴィなリフにアコギが絡む…と思ったらどんどんラウドになり、一転して突進と絶叫、再びスローに戻る「Cruelty Incarnate」をはじめ、展開も凝っている。
全10曲中、1分以下の曲が1曲、1分台の曲が2曲ある一方で、5分以上の曲も3曲。
ラスト「Heathen Reign」は6分半…各楽器が荒れ狂った後に転調してテンポを落とし、ケヴィン・ベイカーが叫ぶ。
徹底的にアグレッシヴながら暗い叙情も挟まれる、懐深い1枚。


『CONFUSION』『HOSTAGE ANIMAL』、どちらも本日リリース。


(2025.3.3.改訂)

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック