V.A./BEST OF DOWN & WIRED 3&4

画像昨年6月のリリース。
入手したのは昨年末。
最近まで聴けずにいた。

で、元々のリリースは更に前の2014年。
昨年再発されている。

サブタイトルに“a dose of psychedelic funk & blue-eyed soul”とある。
まあ大体そんな感じの内容。
60~70年代にかけて地方のマイナーレーベルとかから出ていた、知られざるホワイト・ファンクや黒っぽいロックなんかを集めたシリーズ。
(ただし例外もかなりアリ)
で、タイトル通り第3弾と第4弾に各11曲収録された中から、“BEST OF”と銘打って全18曲を1枚のCDに収めてあるんだけど。
俺が持ってるCDは、何故か表ジャケットだけ第4弾のがそのまま使われている。
裏ジャケには“3&4”と書いてあるんだが。
(それにしてもこのシリーズはジャケットのデザインが謎。なんだこりゃ)

全18組18曲、確かに全然知らないような…と思ったら、ナニゲにマット“ギター”マーフィーとGEORGE BRIGMAN AND SPLITが収録されている。
他は本当に知らないのばっかり。
それらの中で一番メジャーなシーンに行ったのは、60年代後半にネブラスカで活動していたソウル/ファンク・バンドTHE FABULOUS IMPACTS(このCDには1967年にリリースしたアラン・トゥーサン「Get Out Of My Life Woman」のカヴァーを収録)のキーボーディスト、レスター・エイブラムスだろうか。
この人はFABULOUS IMPACTS解散後も活動を続けて70年代後半にカリフォルニアに移り住み、THE DOOBIE BROTHERSの『MINUTE BY MINUTE』(79年)のレコーディングに参加、ソングライティングにも関わり、その後も00年代初頭まで様々なミュージシャンとプレイしたという。

18曲の中で一番古い録音は、30~80年代(芸歴長い!)にアメリカとヨーロッパを股にかけて活動した黒人シンガー、エメット“ベイブ”ウォラスが歌う1960年の「Dizengoff」だろう。
ちょっとエキゾチックなメロディの、ジャズともジャンプ・ブルーズともR&BともR&Rともつかない、かなり迫力ある曲。
逆に一番新しいのは、テキサスのHEATHER BLACKによる「Come On And Get It」(78年)か。
あと、アメリカのバンドばかりじゃなくて、ドイツの白人ソウル/サイケ・バンドTAKE 5+2なんてのも収録。

ライナーノーツはかなり詳細…というか、やたら詳細に書いてあるバンドと一言たりとも触れてないバンドに分かれる。
そんな中、共に正体不明のTHE TURKSと49TH BLUE STREAKがどちらもジミ・ヘンドリックスを取り上げているのが目を引いたりも。

ガレージ・パンクやサイケのオムニバスによくあるズッコケっぽいのがほとんどなくて、どのバンドも無名ながらかなりクォリティの高い演奏を聴かせる。
HEATHER BLACKなんて相当カッコいい。
(ただし1978年の音には聴こえない。そこらへんがメジャーになれなかった理由か)
サブタイトルにあるほどはサイケデリックでもないんだけど、全曲楽しめる良いオムニバス。


(2025.4.11.全面改訂)

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