DAYMAREの2枚(GOUGE AWAY + A STORM OF LIGHT)

画像デイメア・レコーディングスから、アメリカのバンドの2作。


GOUGE AWAY『BURNT SUGAR』(画像)

2012年にフロリダで結成されたポスト・ハードコア・バンド。
16年に1stアルバム『DIES』をリリースした後、親しい仲であるTOUCHE AMOREの全米ツアーをサポートした際にデスウィッシュの目に留まり、2ndはデスウィッシュからのリリースとなった。
メンバーはクリスティーナ・ミッシェル(ヴォーカル)、ミック・フロイド(ギター)、タイラー・フォーサイス(ベース)、トミー・キャントウェル(ドラム)の4人。
FUGAZIやTHE JESUS LIZARD、NIRVANAなんかの影響を受けているというが、別にどれにも似ていない。
(「Fed Up」はちょっとNIRVANAの速い曲っぽいかな。あとバンド名はPIXIESの曲名から?)
1曲目から4曲目までがすべて1分40秒台。
4分以上の曲は1曲しかない。
アンサンブルをリードするのはタイラーのガリガリしてへヴィなベース。
トミーのパワフルなドラムが支え。
そこに、曲にもよるがどっちかというとポスト・ハードコアというよりはポスト・パンク/ニュー・ウェイヴっぽいミックのギターが乗る。
しかし何よりも強烈なのは、クリスティーナの激情スクリーム。
写真を見ると細くてキュートな感じの女性なんだけど、どうやってという感じの叫びが全編で炸裂。
楽曲がそれほどハードコアっぽくなくても、とにかく叫ぶこと叫ぶこと。
「Wilt」あたりをはじめとしてカオティック・ハードコアと呼びたくなる曲もある。
一方で、タイトル曲でのクリスティーナは叫ばず、楽曲や演奏も英国ポスト・ロック/ニュー・ウェイヴ的。
ともあれクリスティーナの歌唱は一聴の価値アリです。


A STORM OF LIGHT『ANTHROSCENE』

2000~12年にかけてNEUROSISのヴィジュアル担当だったジョシュ・グレアム(他にもSOUNDGARDENやSLEEPを手掛けている)が07年にニューヨークで結成したポスト・メタル・バンド。
俺は今まで聴いたことなかったんだけど、コレがもう5thアルバムですって。
初期はSWANSやUNSANEで知られるヴィニー・シグノレリ(ドラム)が参加していたそうだが、現在の編成はジョシュ・グレアム(ギター、ヴォーカル、キーボード)、ドメニク・セイタ(ベース)、ビリー・グレイヴス(ドラム)という、11年以来固定したトリオ。
KILLING JOKEの影響を受けているらしい。
しかし特に似ているとは思わない。
やはりというかNEUROSISに通じる部分は随所に。
しかしNEUROSISよりもずっとメタル寄りで、あちこちでザクザクしたスラッシーとも言える刻みリフを聴くことが出来る。
BLACK SABBATH的な引きずりドゥーミー・リフも何曲かにフィーチュア。
あと、スローでへヴィな曲には90年代以降のMETALLICAや、あるいはROLLINS BANDあたりを思わせる要素があったりも。
ジョシュがプレイするシンセ類も効果的な味付けになっていると思う。
こちらはGOUGE AWAYとは対照的に、5分以下の曲は1曲もなし。
1曲は8分以上。
比較的シンプルなリフを前面に押し出し、そこにぶっきらぼうながら印象的なメロディが乗る。
ダークなのに、妙にキャッチー。
レーベル宣材には“最もキャッチーなポスト・メタル”とある。
何となくわかる気もする。


『BURNT SUGAR』『ANTHROSCENE』、どちらも10日から絶賛発売中。


(2025.6.25.改訂)

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