KEN & THE STRANGE MOON/IN THE STORMY NIGHT

画像キャプテン・トリップ・レコーズ主宰にしてMARBLE SHEEPでの活動でも知られるKENこと松谷健の新バンド。
「あれっ、松谷さんって最近はKEN MATSUTANI ANDをやってたんじゃなかったっけ…」と思ってたら、今度はKEN & THE STRANGE MOONですって。
しかもこの新バンド、なんとテイチクからのリリース。
松谷さん、58歳にしてメジャー・デビューとな…。

KEN & THE STRANGE MOON、メンバーはKEN(ギター、ヴォーカル)、AJIMA(ギター、コーラス)、KEIJI RONSON(ギター、コーラス)、IKE-CHANG(ドラム、コーラス)の4人。
トリプル・ギターなのに正式メンバーにベーシストがいないという。
ベースはゲスト参加のルイス稲毛(魔術の庭)が担当し、他にも荒川太郎(パーカッション:元MARBLE SHEEP~KEN MATSUTANI AND)他のゲストが参加している。
バンド名からはケヴィン・エアーズやTELEVISIONなんかを思い起こす人も多いのでは。

『IN THE STORMY NIGHT』というタイトルから絵本『あらしのよるに』を連想する人も多いかも知れないが、タイトル曲の歌詞を見る限りは関係なさそう。
音楽性はやはりというかMARBLE SHEEPの延長線上にあると感じるものの、わざわざ違う名前のバンドでやっているからして、それだけではない。
個人的には90年代末以降のMARBLE SHEEPだけでなく、90年代前半の後期MARBLE SHEEP & THE RUN DOWN SUN'S CHILDREN(特に1993年のアルバム『TWIGA』の頃)に回帰したような部分もある気がする。
MARBLE SHEEP & THE RUN DOWN SUN'S CHILDREN~MARBLE SHEEP~KEN MATSUTANI ANDでの活動を通して、コーラスやベースやドラムなど女性メンバーを起用することの多かったKEN、ここでも女声コーラスをたっぷりフィーチュアしているだけでなく、歌詞(日本語と英語が半々)の言葉遣いがかなり女性的だったりするのは興味深い。

バンド活動以外にMICKEY GUITAR名義のソロ活動もあったKEN(KEN MATSUTANIとしてバンド編成でのソロ・アルバムもアリ)。
このアルバムでも最初と最後に「MICKEY GUITAR」「MICKEY GUITAR II」というギター1本による(と思われる)サウンドスケープを配し。
90年代末以降のMARBLE SHEEPの流れを汲む豪快なR&Rあり、『TWIGA』やソロ作『AFTER THE RUSH』(2015年)の頃を思わせるアコースティックを絡めたデリケイトなサイケデリック・サウンドを聴かせる部分もあり。
30年以上に及ぶKENの活動を総括するかのようなトータルなR&R作となっているが、コレはもちろん新バンドの最初の1枚だ。
還暦過ぎても頑張っていただきたい。


『IN THE STORMY NIGHT』、本日リリース。


(2025.8.4.改訂)

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