金沢が世界に誇るハードコア・ロック・モンスターGREENMACHiNE。2016年の『FOR THE NIGHT AND BLOOD EP』から3年ぶり、フルアルバムとしては04年の『THE ARCHIVES OF ROTTEN BLUES』から実に15年ぶりとなる4thアルバム。
本作の制作に先立ち、昨年にはCONVERGEのジェイコブ・バノンがキュレイターを務めたオランダの「ROADBURN FESTIVAL」に出演して好評を博している。
今回は敢えて制作期間を短く設定してタイトな締め切りを設け、楽曲を一気に書き上げ、外部のプロデューサーやエンジニアに任せず自分たちでレコーディングしたという。
それがイイ方向に作用した。
ヘヴィかつRAWなGREENMACHiNEの”ハードコア・ロック”を存分に堪能出来る1枚となっている。
『FOR THE NIGHT AND BLOOD EP』はタイトルにTHE STRANGLERSの影響を感じたが。
今回の『MOUNTAINS OF MADNESS』は、ひょっとしてH.P.ラヴクラフトか?
デイメア・レコーディングスの宣材ではMOTORHEAD『ACE OF SPADES』、BLACK SABBATH『VOL.4』、KYUSS『…AND THE CIRCUS LEAVES TOWN』、METALLICA『…AND JUSTICE FOR ALL』、SLAYER『SOUTH OF HEAVEN』、そしてLIP CREAM『LIP CREAM』が引き合いに出されているが。
なるほど、それらはすべて4thアルバムだ。
GREENMACHiNEの今作も4thアルバム。
偉大な先人たちの4thアルバムに肩を並べるような作品が出来た、ということか。
(個人的にはMETALLICAのはちょっと微妙だけど)
1曲目「THE HAUNTER」から、メタリックな疾走ナンバー。
2曲目「IN VENGEANCE」では、FOCUS「Hocus Pocus」やBLITZKRIEG「Blitzkrieg」を思わせるようなリフが聴ける。
3曲目「THE MAN IN THE ROAD」やインストゥルメンタル「RED EYE Pt.6」や「CHAIN OF WRATH」「HIPPOCAMPUS」ではドゥーミーなリフ全開。
聴き取りやすい日本語詞の13曲目「瀉血」は突進するハードコア・ナンバー。
しかしメタリックかつパンキッシュでもメタルパンクではなく。
ドゥーミーなリフ全開でもドゥーム・ロックではなく。
もちろん純然たるヘヴィ・メタルでもハードコア・パンクでもなく。
彼らの標榜するハードコア・ロックがギッチリ詰め込まれている。
大半の曲がフェイドアウトとかじゃなく潔くスパッと終わることからも、短い制作期間でアレンジを詰めに詰めたことが窺われる。
紛れもなく傑作。
『MOUNTAINS OF MADNESS』、20日リリース。
(2025.8.4.改訂)
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