マイク・ウィルヘルムが亡くなったという。14日、77歳。
癌だったとのこと。
サンフランシスコで最初のサイケ・バンドと呼ばれるTHE CHARLATANSと、パワー・ポップ期のFLAMIN' GROOVIESの両方に在籍した、稀有な存在。
そして類稀なるギターの名手。
レコーディング・アーティストとしてはかなり不遇な方ではなかったかと思うが、地味ながら息の長い活動を続けた。
その昔、彼の参加したレコードは何しろ売ってなくて。
俺が初めて買ったのはCHARLATANSの編集盤『THE AMAZING CHARLATANS』(1996年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1084.html)、その次がソロ作『LIVE IN JAPAN』(97年:画像)だったと思う。
(いや、マイク在籍時のFLAMIN' GROOVIESのブートが先だったか…)
ブルーズやR&B、カントリー、ラグタイム、ブギウギといったルーツ・ミュージックに根差したギターの妙技は、弾き語りのライヴ盤では一際鮮やかだった。
しわがれた渋いヴォーカルにも独特の魅力があった。
初期のCHARLATANSで活動を共にしたダン・ヒックスも既に亡く。
サイケの時代の人たちもほとんどが70代後半、どんどんいなくなるなあ。
ニキ・ラウダは20日に。
70歳。
肺を病んでいたという。
70年代後半のF1界を代表するレーサー。
火傷の跡に覆われた顔面と精緻な走り。
そういや今ってラウダやセナやアレジみたいな誰でも知ってるモータースポーツのスターって少なくなった気が…。
21日にはロスワヴ・シャイボ。
85歳、死因は不明。
2月に亡くなったガイ・ウェブスター(THE DOORSの1stアルバムのジャケットなどを担当)同様、俺は亡くなって初めてロスワヴという人のことを意識したのだが、JUDAS PRIESTのあのロゴをデザインしたのがこの人だったのか。
(『BRITISH STEEL』ジャケットの剃刀を持った手は、ロスワヴ本人のモノだという)
他にもSOFT MACHINE『SEVEN』とかTHE GARY MOORE BAND『GRINDING STONE』とかMOTT THE HOOPLE『MOTT』とかライヴ盤とか『THE HOOPLE』とか『GREATEST HITS』とかイアン・ハンターの1stソロとか『OVERNIGHT ANGELS』とかTHE ONLY ONESの1stとかTHE VIBRATORS『V2』とか…凄いキャリアだったんだな。
ロスワヴ・シャイボと同じ21日にラリー・キャロルが。
65歳、これまた死因は不明。
SLAYERの『REIGN IN BLOOD』や『SEASONS IN ABYSS』のジャケットをデザインした人物として、彼の名を頭に刻んでいる人は多いだろう。
俺は3月に出たSLAYERのムックで彼について書いたばかりなんで、それから2ヵ月ほどしか経っていないタイミングで訃報に接して少々ショックだった。
TVのレポーターからイラストレーターに転じた異色のキャリアで、作品の多くは新聞などに掲載された風刺画の類らしい。
ジャケットの仕事はSLAYER以外ほとんどやっていない。
しかしSLAYERとの仕事は今後もロック史に残り続けるだろう。
JUDAS PRIESTのジャケットを手掛けたアーティストと、JUDAS PRIESTをカヴァーしたこともあるSLAYERのジャケットを手掛けたアーティストが、同じ日に亡くなるとは。
因縁めいたモノを感じる…。
(2025.8.24.改訂)
この記事へのコメント