その時は正直あんまりピンとこなかった。
NEU!の1stアルバムを聴くよりも前、その後クラウス・ディンガー関連の音源を買いまくることになるとは想像もしていなかった頃のこと。
で、LA DUSSELDORFというと、一般的には(?)2ndアルバム『VIVA』(1978年)が最高ということになるようだが。
俺としては断然この1stアルバムに尽きる。
以前紹介したNEU!の3rdアルバムにして(70年代当時の)最終作『NEU! 75』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201709article_15.htm)のラインナップからミヒャエル・ローター(ギター)が抜ける形で、残るクラウス・ディンガー(ギター、ヴォーカル)、トマス・ディンガー(パーカッション、ヴォーカル、シンセサイザー)、ハンス・ランペ(パーカッション、エレクトロニクス)の3人でLA DUSSELDORFに移行。
バンド名から凄いね。
日本だったら“ザ・川崎”とかそんな感じ?
メンバー3人以外に、アナログB面ではハラルド・コニエツコというベーシストが参加している。
(『VIVA』にも参加)
あと、キーボーディストとしてニコラス・ヴァン・レインという人物もクレジットされているのだが。
コレはクラウス・ディンガーその人。
(なんでそんなめんどくさい表記を…)
これまでにもNEU!の1stアルバム(https://lsdblog.seesaa.net/article/201808article_11.html)や3rdアルバムを凄い凄いと書いてきたが、このアルバムもやっぱり凄い。
国内盤LPのライナーノーツは故・北村昌士。
曰く「余りにも新鮮で今日的な感覚」「進み過ぎたポップ感覚」。
国内盤LPのリリースはオリジナル・リリースから4年ほど後の1980年頃。
ライナーに書いてあるのは40年近く前の言葉で、中身の音楽はそれ以上前なのに、今聴いても北村氏の言う通りとしか思えない。
以前『NEU! 75』に収録の「Hero」がまるでSEX PISTOLS、と書いたが、その『NEU! 75』から更に一歩も二歩も進んだ『LA DUSSELDORF』…1976年にこの音というのはちょっと信じ難い。
パンクを通り越して、76年の時点でポスト・パンク/ニュー・ウェイヴに先鞭をつけている。
その一方でパンク~ニュー・ウェイヴのダークな部分や、何かにノーを突きつけるような態度…がなく、恐ろしく肯定的でキラキラしているのだから。
このオプティミスティックで開放的なサウンドは、既に後のクラブ・ミュージックに先んじていた感さえある。
アッパーなドラムに、気持ちのいいシンセサイザー。
そして何処までも突き抜けていくような反復ビート。
長いこと国内盤LPで聴いていたこのアルバムだったが、1997年にキャプテン・トリップ・レコーズからCD化(正規再発としては世界初CD化)された時には歌詞対訳が付いていて。
その歌詞のカッコよさに、改めてぶっ飛ばされた。
何しろそれまでずーっと“でゅっせどー、でゅっせどー、だだだだんだん”とか言ってるばっかりだと思っていたので(苦笑)。
今聴いても超絶カッコいい。
やっぱり『VIVA』より好きだな、コレ。
(もちろん『VIVA』も良いよ)
(2025.9.17.全面改訂)
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